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Posted by ブクログ
読み終わった日とレビューを書く日がバラバラになっているので、うろ覚えで書いている時があります。
場合によっては読み直しをしてたりも…意外と頭に残ってないのですね。
大沢芳男の仕事場の上にある屋根裏部屋からは、向かいのアパート201号室がよく見えた。
覗きを日課としていた大沢は、偶然発見した201号室の居住者の遺体の幻影から逃れるためアルコール中毒になってしまう。
病院で治療を受け、伯母の住む家に帰ってきてからしばらくして、再び201号室の新入居者の生活を気にし始めてしまう。
窓を開け放したまま、無防備な姿を晒す女性に対して一方的な妄想を膨らませる大沢。
覗く男と覗かれる女の視線が倒錯し、衝撃の結末が人々を襲う。
読んでいて何か違和感がある、でもそれが何か分からない…ともやもやしながらP399まで読んで「え、そうなん?」とヤラレタ感に浸ってからの袋綴じ。
賛否両論あるでしょうが、袋綴じ部があるかないかで作品の印象ががらりと変わります。
以下ネタバレあり。
二人一役に関しては正直無理がある設定だとは思いますが、あくまで小説ですからね、そこまでのリアリティはいらないような気がします。
ただ、ラストで高野が201号室にやってくる理由はもう少し肉付けがあった方がよかったような。
個人的には、袋綴じ部がないと物語としてのおもしろさが半減するように思います。
大沢の監禁相手はビンゴ、無差別殺人は全然わからなかったので感心しました。
ミステリーには多少なりともホラー要素がないと物足りない人の感想です、ご参考に。
Posted by ブクログ
困ったなー。
面白くないものをなんとか選んで整理するのが趣旨だったのに。
うーん、面白いんだよねー。
この作品、3つのアングルからストーリーが進む。
どのアングルもちょっとずつ悪党要素が入っているので、
どこに休息を求めるべきかもわからずにかなり休まらない。
怪しい要素はてんこもり、本当の悪はどこに?
最後に袋とじまでついちゃって、作者の遊びゴゴロとかサービス精神が伝わっちゃって、
もう嬉しい一作。
最後のオチはあたし的にはイマイチだったけど、
でも、全体を通じてみっちりした満足感が。
うなっちゃうよね、この作品‥
やはり、片付きません。
Posted by ブクログ
一軒家に叔母と暮らす翻訳家は
向かいのアパートをのぞくという趣味があった。
ある日のぞいた部屋で絞殺死体を発見
→トラウマになりアル中に。
3ヶ月の入院を経てアル中を克服した翻訳家だったが
事件の1年後に同アパート同部屋に入居した女性が
あけっぴろげだったために、ついつい復活するのぞき癖。
次第に狂気にとりつかれる。
一方翻訳家と同じ頃アル中で入院していたケチなこそ泥は
逆恨みから退院後翻訳家につきまとい、
ひょんなことから翻訳家ののぞき癖を見つける。
こりゃー弱みを握りましたぜ、と観察を続け
遂に決定的な現場を目撃…という倒錯シリーズ第2弾。
1人暮らしの方は女性の母親の手紙に地味に泣ける逸品。
Posted by ブクログ
「倒錯の死角」折原一
サイコサスペンス・ミステリ。イメージカラー特になし。
きたきたきたきたー!344Pかけてひっくり返されました。
叙述トリックの妙をみる。来るぞ来るぞと待ちかまているところを予想通りにすくい取られるのは一種の爽快感、ですね。
ヒロインのOL、主軸となる翻訳家、傍観者のこそ泥、の三者の視点で物語が描かれる訳ですが、当然のごとく一筋縄ではありません。
しかし、中盤まで糸のほつれを感じさせずに(しかしよく読むと意図的な伏線がちらちらとある・・・)進むストーリーは至って普通のサスペンス。上に書いたとおり終盤にさしかかる344Pでどんがらがっしゃん、です(笑)
とにかく、小説全体がギミックであるという"倒錯感"が好きな方におすすめ。ドラマティックでもなく、ましてや人情譚ではありませんので、あしからず。それでもストーリーの加速感は特筆に値するかと。ページを繰る手が止まりません。
両方(叙述トリックと良質なドラマ性)を兼ね備えた作品になったときに文句なく星5つだろうということで・・・
本作は「星3+」のくりあげで星4つかな。
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