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父・千葉桃三から算法の手ほどきを受けていた町娘あきは、ある日、観音さまに奉納された算額に誤りを見つけ声をあげた……。その出来事を聞き及んだ久留米藩主・有馬侯は、あきを姫君の算法指南役にしようとするが、騒動がもちあがる。上方算法に対抗心を燃やす関流の実力者・藤田貞資が、あきと同じ年頃の、関流を学ぶ娘と競わせることを画策。はたしてその結果は……。安永4(1775)年に刊行された和算書『算法少女』の成立をめぐる史実をていねいに拾いながら、豊かに色づけた少年少女むけ歴史小説の名作。江戸時代、いかに和算が庶民の間に広まっていたか、それを学ぶことがいかに歓びであったかを、いきいきと描き出す。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年01月05日
タイトルは、実在する江戸時代の和算の本と同じもの。この物語では、町医者の父と、父に算法の手ほどきを受けた娘が一緒にその和算書を著した、その経緯が描かれている。
算法の実力があることで、町方の娘が大名家に声をかけられたり優秀な学者と交流を持ったりと、世界が広がっていく。
学ぶことを楽しみ、算法の素晴ら...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月07日
江戸時代に実際に出版された和算書「算法少女」から物語をつむぎ出した児童書。
とある出来事から和算が得意の少女「おあき」に、大名家の息女への和算指南の話が持ち上がる。しかし、流派の違いや大人のエゴが立ちはだかり……。
学ぶことの楽しさ、一途に続けることの意義、お金のためではない志。
児童書で...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月22日
かわいらしく、想像をふくらませる名タイトル!
実在する「算法少女」という江戸時代の書物は、とある父と娘により書かれた和算(当時の日本の数学)の書。この「算法少女」に着想を得た著者による、同じ「算法少女」というタイトルをつけた少年少女むけの時代小説です。児童文学なのでとても読みやすく、学問に打ち込む...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月23日
この本を読んで、昔学んだ鶴亀算を思い出した。
方程式で解くのとは違い、解答に至る考え方が独特な面白さで興味深かった思い出がある。
考え方を学ぶという意味では、非効率な方法であっても今の小学生にもぜひ教えてもらいたいと思う。
さて本書だが、実在の和算本を題材としているらしい。出てくる主要な登場人物も実...続きを読む
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