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Posted by ブクログ 2020年02月15日
夢中で一気に読める本を求めて、宮本輝を手に取った。カーテンで仕切られた病室で2.5日位で読んだ。夜の日本海側の村、古美術展、バーなど、薄暗い場面が多くシンクロしてぐんぐん読めた。
2人がそれぞれよねかを調べ、神視点の読者が全てを知る奇妙な面白さ。
杉井はよねかを一目も見られず、津田が作る美味しいク...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月11日
塔屋米花という一人の女性をめぐって、現在から過去、北海道、糸魚川、東京、カラチと辿る足取りが交錯する。その根源の謎が解けぬままエピソードやつながりが見えてくるのが面白く感じた。
会う男性全てを惹きつける謎めいた美貌の女。誠実で努力を続ける経歴を知るにつれ、彼女が破滅の運命の女だったのだなと思う。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年11月17日
よねかと言う女性に翻弄されていく周りの男性の話(自殺した友人)を中心に展開されていくかと思いきや、残された妻とよねかの生い立ちがメインだったように思える。作中に出てくる精神科医の先生とのやりとりが、人生の教訓になるような示唆に富んだ言葉が多かった。
また若いよねかに溺れた初老の男性が、妻の死亡を機に...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月25日
久しぶりの再読。
旧友・加古の自殺には、数十年会っていない初恋の相手・塔野米花が関わっていた。
米花の過去を追いかける主人公・杉井と、米花を憎悪の対象とする加古の妻・美須寿の2人の視点によって、米花の過去が浮き彫りになって行く。
他人の過去を土足で踏み込むのはあまりよろしくない。
ストーリーより、...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月02日
よねかの思い出を探る旅は、そのままよねかに引き寄せられた男たちを振り返る旅であった。美しくかつ強い女性であったよねかはまた、人間の業を強烈に意識した女性であった。傍目からみるよねか像とは異なり、付き合った男たちは結局その心の美しさに思いを馳せ、卒業していくのだ。
杉井と加古がそれぞれの立場で過去を振...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月12日
ところどころことばの遣い方がはっとさせられるほど綺麗だった。
もっと綺麗な日本語を知りたいな、と思わされた。
ただ、話の内容は正直いまいち分からなかった。
他の方が書かれたレビューを見ても、宮本さんの作品の中ではいまいちと書かれていたものもあった。
これで宮本輝さんの作品に限りをつけるのではなく、...続きを読む
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