デッドアイ・ディック

デッドアイ・ディック

605円 (税込)

3pt

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祖国の中性子爆弾によって、やがては滅びる運命にあるオハイオ州ミッドランド・シティ。そこに住む「デッドアイ・ディック」と名づけられた男、そして、変人・普通人たちがコミカルに織りなす時の流れのタペストリーを、著者ならではのユーモアと哀愁をこめて描く。軽妙なウィットの陰に鋭い批評眼が光る話題作。

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デッドアイ・ディック のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     お宝を持ち帰った桃太郎は死ぬまでに何回人間不信に陥ったか。
     月に帰ったかぐや姫は朽ち果てるまで何度鼻の穴をほじったか。
     人生が映画のようにドラマチックでもメトロノームのように規則的でも、エピローグは上映時間の冒頭から既に始まっているという事をこの小説は喋っている。予想外にてきぱきと終わってしま

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    2011年02月08日

    Posted by ブクログ

    何度目かの再読。自分の人生が物語としては不十分で、エピローグばかり長すぎることに気づいてもなお、人はエピローグを生き続けることの皮肉と哀しみ。でも、その哀しみをヴォネガットは優しいまなざしで描く。だから好きなんだと思う。

    0
    2010年10月27日

    Posted by ブクログ

    ヴォネガットの作品は皮肉と温情の闇鍋である。ある部分だけをつまみ出せば、それはあまりに口汚い世間への罵りであり、またある部分を切り取れば、まるで宗教の説話のような訓辞になっている。しかし全体として作品を見れば、どうしようもなくひどい世界でも愛してやまない作者の理想主義である。
    この『デッドアイ・ディ

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    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    「デッドアイ・ディック」の主役は銃であり、ドラッグであり、中性子爆弾であり、人々の偏見だ。
    これらがたくみに物語の中で影響を及ぼしてくる。その主役たちの周りで、
    へんてこなダンスを踊らされているのがルディ・ウォールツであり、
    ルディの父であり、母であり、兄であり、ドウェイン・フーヴァーとその妻だ。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    なんかいろいろあって気持ちがあっちこっち行くけど最終的には心があったかくなる。
    結局しみじみといい話だなあと思う。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    行動も思考もほんの少し周りとずれているだけなのに糾弾する空気はどの社会においても大差ないだろう。そこに宗教が介入しても解決するとは限らない。虚構か現実かは問うなかれ。その人の感情に触れてみる。私もそれを疎かにしていることを猛省する。救う救われる。それはボランティアという奉仕活動ではなく日常における言

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    2019年04月20日

    Posted by ブクログ

    初めて読んだカート・ヴォネガット作品。
    なんだろう、隅から隅までユーモアと皮肉??
    人生を悲観的に過ごしてはいるのだけど、それを楽しんでいる様な感じを受ける主人公。
    がっつかない、こういう人物像が魅力的なのだよな、と思います。


    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    2007/12 新刊本屋で買う。東京行きの新幹線で、半ば以上を読む。まだ、時系列がてんやわんやじゃない方。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    内容はテンコ盛りだが、あまり記憶に残っていないのは、ヴォネガットに独特の奇想天外な展開がないせいではないか。

    サマセット・モームがたしか「要約するとの」の中でプロット(物語の筋立て)の重要性を説いていて、フローベールの「感情教育」はすぐれた作品だけれども、それがないのでひどく読みにくいと言っていた

    0
    2020年07月20日

    Posted by ブクログ

    SF?
    初めてのヴォネガット作品。
    『時空のゆりかご』のエラン・マスタイさんが好きということで、細かく章を区切る構成が似ている。
    内容は、中性子爆弾で滅びゆく街の様子を描いたSF…だが、全然SFらしくない。主人公一家の人生を描いたヒューマンドラマという印象が強い。
    ユーモアある文章で、クスッと笑える

    0
    2018年11月04日

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