地方にこもる若者たち

地方にこもる若者たち

ビジネス・実用
836円 (税込)

4pt

若者はいつから東京を目指さなくなったのか? 田舎と東京の間に出現した地方都市という存在の魅力とは? 若者が現在と未来に感じる満足と不安とは? 『搾取される若者たち』で鮮烈デビューを果たした気鋭の社会学者が甲南大学准教授となり、地方から若者を捉え直した新しい日本論。岡山における「社会調査」(現在篇)、BOOWY、B'z、ミスチル、KICK THE CAN CREWなどのJ-POPから独自分析した「若者と地元の関係の変遷」(歴史篇)、そして「新しい公共性の出現」(未来篇)などで現代日本を切り取る意欲作。

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地方にこもる若者たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    地方に篭りたいなら、篭ればいいじゃないか。程よく快適な自宅とイオンの往復で成り立つカーライフが心地いいのなら、東京や大阪になんて出てこなくていい。その代わり、競争が激しい都市でしか見られない、色んな才能が集まる人材の中での切磋琢磨で生み出される青春も、日本の顔としてインバウンドと交流する喜びも、最新のファッションも、火遊びも、大手町で退勤した夜に松濤のバーで洗練された女性と飲むレッドアイの味も知ることはないだろう。by元全国転勤経験者→転勤が嫌で転職、現在は東京に定住するもののポジショントーク

    0
    2025年06月18日

    Posted by ブクログ

    僕もイオンよく行くのでわかります。
    ただヒットソングとのつながりはよくわからなかったですね。
    氷室京介とかB'zとミスチルはわかるのですが他のアーティストが有名でないのでよくわかりませんでしたσ^_^;

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    2015年10月03日

    Posted by ブクログ

    2013.09 とても参考になった。地方の実態、人気ミュージシャンからみた時代の価値観の変化はとても納得。

    0
    2013年09月29日

    Posted by ブクログ

    岡山県倉敷市を都会過ぎず田舎過ぎない「ほどほどパラダイス」と称してフィールドワークして書かれた前半は、岡山県民は読んどいた方が良い内容。中盤以降は地方都市を若者がどのように見ているかをJポップの変遷から見ていく。これもなかなか面白い。確かにイオン倉敷があればとりあえず困らないんだよな…。昨日も行ったし。

    0
    2013年09月16日

    Posted by ブクログ

    若者が昔のように都会への憧れをもたなくなった背景について。
    三浦展のファスト風土論などを引き合いに出した地方の話、若者論かと思いきや、途中は、J-POPの歌詞の分析による若者在り方論、最後の方は、以前より多様になった人間関係の中で対話を通して合意形成をはかろうとする若者のコミュニケーション論や組織論的な内容。論じ方は多様ですが、全体としてはまとまりのある印象でした。すららと読むことができました。
    次は、『居場所の社会学』も読んでみよう。(つちなが)

    0
    2013年09月12日

    Posted by ブクログ

    現代の地方都市は、かつての田舎にあった煩わしい人間関係はなく、ショッピングセンターで匿名の買い物をし、好きな家族や友人とだけの関係だけで暮らして行くことのできるほどほどパラダイスであるという説。若者は積極的に都会へ出ようとはせず、また経済的に出ることもできない。そういう環境の中で、中途半端な田舎である地方都市は、都会よりもド田舎よりも他者への想像力の欠けた場所になる。
    著者の研究対象は岡山県であるが、自分の知る静岡や茨城の都市も似ている。描写される郊外の国道沿いにチェーン店が立ち並ぶ風景は、映画の『悪人』の舞台とも重なる。地方に住む若者たちの(今は見えないが予感されている)孤独は、深刻なものがある。どうつながるべきか、地方に住む者の一人として考えていきたい。

    0
    2013年08月13日

    Posted by ブクログ

    ちゃんとしたアンケート、インタビュー、観察に基づく考察。。
    現在、歴史、未来編の3部構成。歴史編が80年代から始まっているのは著者が76年生まれだから。もう少し前からの状況も知りたかった。親の世代の話になるのだろうが。
    実際、地元に残った連中のほうが、収入は少なくて楽しそうに見える。親と一緒のケースが多いのは、この本で紹介されているのと同じ。
    今さら地元には帰れない。

    0
    2013年06月26日

    Posted by ブクログ

    1.若者と余暇
    ショッピングモールなどにより、余暇の満足度を高めている
    ちょうど良い感じになっている
    2.若者と人間関係
    地元の人間関係中心
    3.若者と仕事
    やりがいは低いが親との同居により金銭面は満足だが、永続するものではない

    4.地元が若者に愛されるまで
    自分らしさを獲得できる場所
    不安定な世の中を生き抜くため、地元の仲間の存在

    5.ポスト地元の時代のアーティスト
    新しい公共の構築にはポスト地元の地元のアーティスト
    自分らしさは関係性にあり

    6.新しい公共のゆくえ
    ギャル的マネジメント
    身近な人間関係の多様性に意識的で、同質的な仲間集団に対する愛着心は強いながらも異質な他者とのコミュニケーションを厭わず、謙虚に集団をまとめる仕切り方のこと
    うちにこもる若者を外に引き出すコツを導く鍵
    同化から統合へ

    0
    2021年06月12日

    Posted by ブクログ

    再読。以前読んだときには実際に地方に住むことになるとは想像していなかったけれど、現在の地方在住の身としては、地方の若者に焦点を当てた「現在編」の内容をもっとたくさん読みたかった。「おわりに」で『ジャイアント・キリング』を例に挙げて、キャプテンが監督を兼任しない新時代のマネジメントについて書かれているけれど、最近観たばかりの『メジャーセカンド』はキャプテン・監督兼任であり、『ジャイキリ』のさらに先で、どちらもありという多様化の時代になっているのかもしれない。

    0
    2021年01月30日

    Posted by ブクログ

    社会学者の著者が、岡山での社会調査をもとに、リアルな地方社会における若者の姿を描き出す。
    現在篇では、1990年代以降のモータライゼ―ションが、現在の地方の若者の生活と満足度に大きな影響を与えていると指摘。1つは、余暇面で、大型ショッピングモールが立ち並ぶ郊外が、地方の若者にとって「ほどほどの楽しみ」を与えているという点。もう1つは、人間関係の面で、家族と同世代の仲間だけで構成される、地域社会における煩わしい人間関係を排除したノイズレスな人間関係が、若者にとっての地方都市の魅力を高めているという点である。一方、地方の若者たちの仕事に対する満足度は著しく低く、若者の多くが仕事に対する満足度の低さを仕事のやりがい(精神面)と親との同居(金銭面)によってカバーしていることを指摘している。
    過去篇・未来篇では、1980年代~2010年代を代表する(と著者が考える)Jポップアーティストの楽曲を分析することで、若者の自分らしさを巡る心性の変化を分析している。1980年代、若者の自分らしさは、社会への「反発」により担保されており、若者にとって地元とは、退屈な日常を象徴するもので、魅力的なものではなかった。1990年代、「大人の世界」の安定性が崩れ、若者の自分らしさは、夢を叶えようと努力することにより獲得されるものとなったが、努力の称揚は競争による「勝ち組」と「負け組」を生み出し、若者たちは「人と人との関係性」によって自分のアイデンティティを確保する方向へと向かった。2000年代、モータライゼーションの完遂は「世界から自分たちを守ってくれる楽しい地元」を出現させた。
    2010年代、「ポスト地元の時代」のアーティストは、「他人のことは分からない」という前提を持ちながらも、「他人とぶつかり合いながら自分たちを高めていく」という新しい世界観を提示し、「他者との出会いのなかで試行錯誤する自分らしさ」という自分らしさの新しいモードを生み出した。社会の安定性の崩壊は、画一的な生き方の押しつけから若者を解放したが、同時に、必要不可欠な公共性さえをも喪失させてしまった。この状況を打破するための「新しい公共」の構築には、「ポスト地元の時代」のアーティストに見られる姿勢が求められていると指摘。また、「新しい公共」の構築への鍵として、「ギャル的マネジメント」(身近な人間関係の多様性に意識的で、同質的な仲間集団に対する愛着心は強いながらも異質な他者とのコミュニケーションを厭わず、謙虚に集団をまとめあげていくような仕切り方)を挙げている。そして、現在「こもっている」若者は、「分離」の段階にあり、既に「統合」に向けた準備ができているのではないかと指摘し、「こもってないで外に出ろ」と声高に叫ぶような、社会の他旺盛に鈍感で未だ「同化」の段階にある大人たちより若者のほうが「新しい公共」に近い場所にいると言えるだろうと述べている。
    いかにも社会学という感じの本。インタビュー調査に基づく現在篇は、自分と同世代でありながらも、自分自身はあまりその文化になじんでいない「地方の若者」のリアルな姿を知るのに有益であった。一方、過去篇・未来篇は、もっともらしいことを書いているが、著者の恣意的な分析・主張になっており、客観性に乏しいのではないかという印象を抱かざるを得なかった。取り上げられているJポップアーティストが、それぞれの時代を代表するものといえるのかというところから疑問がある。

    0
    2019年05月11日

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