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Posted by ブクログ 2010年03月16日
分類思考と銘打って中をめくると妖怪の絵があったので、咄嗟にこれは京極夏彦派に違いないと思ったら案の定だった。
分類という行為の認知心理学的な側面、生得的に本質主義的である人間の性質など、興味深い話題が豊富。
決して読みにくい本ではないが、論理学をきちんとやってから改めて読み直せばより面白さに気づけそ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月23日
人間は世界を理解するために本能的に「分類」をしている。そもそも分類された「種」というものは存在するものなのか、もしくは人間がそう認識するだけなのか。
実はその手の種問題については現在も決着がついておらず、その様子を生物分類学の歴史を取り上げることで解説している。むしろ生物分野以外の人にお勧めの本だと...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年11月25日
[ 内容 ]
この世の森羅万象を体系化して理解しようとするとき、私たちは名前をつけ、分類する。
しかしそこには長年、生物学者たちを苦しめ続ける難問が潜んでいた。
人間の「知」の根源に迫る!
[ 目次 ]
生まれしものは滅びゆく(二〇〇六年オアハカ、メキシコ)
「種」に交わればキリがない
「種」よ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年04月26日
僕のように分類/カテゴライズという行為自体について興味をもって読む人には、物語調がかったるく感じるのだろうけど、分類学自体に興味をもった人にとっては、その歴史がこと細かに記述されている本書は、かなりの良書だと思う。
時空⇔力 の関係と、視点を軸にとった多次元空間、メトノミー/アブダクション的思考法...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年04月02日
「生物分類学」の本かと思ったら、「哲学」「心理学」「形而上学」の本だった、と言う感じの内容。”ホモ・サピエンス”に限らず、動物やら植物には「種」があって、リンネに始まる近代分類学によって、階層的に・・目・・科・・属・・種というような学術名で科学的に当然分類されている、ものだと思っていた。それで、今ま...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月18日
生物分類学者である筆者が、分類するという行為がいかなるものかについて説明しています。分類学は生物を分類するに留まっていましたが、実はそこに根深い形而上学的な問題が潜んでおり中世から続く普遍戦争の代理戦争のような様相を呈しているとしています。確かにモノを分けるというのは連続的な有り様を離散的な群に分け...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月10日
僕は水中そして陸上で、いわゆる「自然写真」を撮っています。
カメラのレンズを生物に向けることが多いので、「この生物は何という種類なのだろう」「あの種類を撮りたい」と思うことが、ままあります。
また、特に海の生物などは、よく見かける魚でも和名がついていなかったり、ある生物がとつぜん、2種類に分かれたり...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年09月13日
要するに、生物学哲学論争史で、それなりに知識もつくが、そもそも分類行為の最初である民族分類について、きちんと書いていない点が不満である。著者の論点は「種」(spieces)は存在せず、生命の流れがあるだけだが(これを「スーパーワーム」というけど、実質はベルクソンの『創造的進化』と同じ)、人間は分類し...続きを読む
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