作品一覧 2023/07/14更新 系統樹思考の世界 すべてはツリーとともに 試し読み フォロー 統計思考の世界 ~曼荼羅で読み解くデータ解析の基礎 試し読み フォロー 読書とは何か 知を捕らえる15の技術 試し読み フォロー 分類思考の世界 なぜヒトは万物を「種」に分けるのか 試し読み フォロー 読む・打つ・書く 試し読み フォロー 1~5件目 / 5件<<<1・・・・・・・・・>>> 三中信宏の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 読書とは何か 知を捕らえる15の技術 三中信宏 本の読み手は、既読の部分を踏まえて未読である本全体に関する推理・推論をたえまなく問い続けるーに共感した。 読書とアブダクションは切っても切れない関係にあるのだな。 既読の部分を刻みながら、未知へと読み進める。 読書はまさに冒険。著者のいう「狩り」なのだね。 読書ノートとか抜き書きとか、読みっぱな...続きを読むしにせず、せっかく狩った獲物を栄養に変える工夫もしていきたいと思った。 Posted by ブクログ 読書とは何か 知を捕らえる15の技術 三中信宏 面白くて一気に読みました。''狩り''のように読書する。そのためには「往路」において様々な読み跡を残し、そうして刻んだ「ノード」を「ネットワーク」として再構成しながら、未知の全体像を構築・推論していく。そのための様々な注意点や心構えを著者の具体的な事例を踏まえて解説してくれます。読んだ後、読書の仕方...続きを読むを変えてみたくなる一冊。 Posted by ブクログ 読む・打つ・書く 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々 三中信宏 自分のようなほんのちょっとだけの知的(情報)生産者にとっても、とても励まされる内容だった。 方法論の指南書というよりは、考え方の地図という感じかな。 Posted by ブクログ 読む・打つ・書く 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々 三中信宏 ゲンロンカフェで山本貴光さん、吉川浩満さんとの鼎談、山本さんのツイートをきっかけに購入。本書の白眉はなんと言っても“整数倍の威力“だろう。ウサギよりは亀につくという話で、1日に書く量と時間を決めてそのノルマだけは死守することで、1冊の本が書けるぐらいの分量にはなるという話。個人的には読めてすらいない...続きを読むので、コツコツ読むことから始めて一定習慣化したところから書き始めたいと思う。こういうといつまでも書くことはできないと怒られそうだが・・・。まずは一歩からということでご寛恕いただきたい。 本書で主張されている書くことにより、後から振り返った時に自分が書いた書評、紹介が一番役立つであろうというのはその通りと思う。人が書いた書評や紹介文はもちろん参考にはなるのだが、当然ながらそれまでの人生というか、蓄積に差はあるため、着目するポイントや視点というのは異なるわけで、自分が書いたものが一番自分に近く感覚的にもフィットすることにはなるだろう。また、書籍という形でまとめることの意義についても納得。これも自分のために知識を一つの体系としてまとめるという効果があり、一定量の文章をストーリーの通った構造にまとめることで、自分の知識が整理され、また、客観化もできるだろう。 そして、著者のこだわりである、索引、文献リスト、脚注は必ず残すこと。これは読者のためだけでなく、自分自身にとっての資料的価値を高めることにもなる。むしろこちらの理由が大きい。ただし脚注については著者は本文中に織り込んでしまえという立場で、これは読みやすさを考えると理解できる。対談とかだと難しいと思うけど。 その他、本を整理するなら、売って古書市場に流通させること(捨てたり寄贈しない)で他人の手に届く可能性を残すこと。電子書籍やWEBの保管性の悪さというか、後から参照した時に情報が残っていなかったりなど、不都合が多い。資料的価値という意味では、紙の文献を手元に残すことはやはり必須のようだ。 私もシルヴィア主義者、ポパー主義者となって漸進的に物事を進めることにして“整数倍の威力“を味わうことにしたい。 Posted by ブクログ 系統樹思考の世界 すべてはツリーとともに 三中信宏 類型化のための方法論を知りたかったので、本書を手に取った。修士論文執筆中に一読していれば、構成が大きく変わっていただろう。著者がいうように、適用範囲が広いので、生物学に限らず多くの分野で「系統樹思考」は応用できるフレームワークで非常に魅力的である。類型化、分類のためには、この系統樹思考を理解しておく...続きを読む必要がある。ただ「学問分類と学問系譜とは異なる」ことも同様に了解しておかなければならない。分類して群思考(group-thinking:同じ対象物を離散カテゴリー化によって近縁性を見出し体系化)で認知することと、系統樹思考(tree-thinking:対象物間の系譜関係によって体系化)で推論することは本質的に異なる。この点を確認できただけも大きな収穫だった。 Posted by ブクログ 三中信宏のレビューをもっと見る