ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
5pt
生物の「種」って何? それは実在するか? 生物分類学の歴史は2000年に及ぶ。その知的格闘を平易に跡づけ、「種」をめぐる最も素朴で根本的な疑問を考える。前作『系統樹思考の世界』と対をなす怪著! (講談社現代新書)
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
分類思考と銘打って中をめくると妖怪の絵があったので、咄嗟にこれは京極夏彦派に違いないと思ったら案の定だった。 分類という行為の認知心理学的な側面、生得的に本質主義的である人間の性質など、興味深い話題が豊富。 決して読みにくい本ではないが、論理学をきちんとやってから改めて読み直せばより面白さに気づけそ...続きを読むうだと思う。
話はいろいろなところへ。それが楽しい。いろいろな話の背景にある文献リストにコメントがついているのも見もの。
人間は世界を理解するために本能的に「分類」をしている。そもそも分類された「種」というものは存在するものなのか、もしくは人間がそう認識するだけなのか。 実はその手の種問題については現在も決着がついておらず、その様子を生物分類学の歴史を取り上げることで解説している。むしろ生物分野以外の人にお勧めの本だと...続きを読む思う。
[ 内容 ] この世の森羅万象を体系化して理解しようとするとき、私たちは名前をつけ、分類する。 しかしそこには長年、生物学者たちを苦しめ続ける難問が潜んでいた。 人間の「知」の根源に迫る! [ 目次 ] 生まれしものは滅びゆく(二〇〇六年オアハカ、メキシコ) 「種」に交わればキリがない 「種」よ...続きを読む、人の望みの喜びよ 老狐幽霊非怪物、清風明月是真怪 真なるものはつねに秘匿されている いたるところにリヴァイアサンあり プリンキピア・タクソノミカ 実在是表象、表象是実在(二〇〇七年ニューオーリンズ、アメリカ) 一度目は喜劇、二度目は茶番 つながるつながるつながるなかで ナボコフの“ブルース” 目覚めよ、すべての花よ 時空ワームの断片として 「種」よ、安らかに眠りたまえ 滅びしものはよみがえる(二〇〇八年トゥクマン、アルゼンチン) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
僕のように分類/カテゴライズという行為自体について興味をもって読む人には、物語調がかったるく感じるのだろうけど、分類学自体に興味をもった人にとっては、その歴史がこと細かに記述されている本書は、かなりの良書だと思う。 時空⇔力 の関係と、視点を軸にとった多次元空間、メトノミー/アブダクション的思考法...続きを読むについて、一応の解釈を得られたので、今後しばらくの思考に活用しつつ、発展させていこうと思う。
結構エッセイ的な記載が多く、論旨を捉えるのに難儀した。 ただ種(カテゴリーのみならずタクソンも)の相対化という視点は素人的には非常に有益だった。
「生物分類学」の本かと思ったら、「哲学」「心理学」「形而上学」の本だった、と言う感じの内容。”ホモ・サピエンス”に限らず、動物やら植物には「種」があって、リンネに始まる近代分類学によって、階層的に・・目・・科・・属・・種というような学術名で科学的に当然分類されている、ものだと思っていた。それで、今ま...続きを読むで見たことない昆虫だとかがたまに見つかって、それが学術的に「新種」だと分かったりするのだと思っていた。本書を読んでみると、そもそも「種」とは何なのか、そんなものが”実在”するのか、という議論自体が分類学の学術界でしばしば起きているらしい。驚きだ。そして実在とか存在という問題に入り込むと、そこは哲学、形而上学、そして分類をする主体たる人間の本質が問題となっていく。物を”分類(カテゴライズ)”するということ自体、何か物に共通して存在する”本質”があると感じたい人間の本性を反映しているわけだし、この多様な無数の物であふれる世界を人間が認識するためには分類が必要であるという事情もあるようだ。 本書は先にエピローグを読んでから本文に移った方がよさそうです。エピローグの一文を引用しておきます。 「切り分けられた「種」が自然の中に実在するのか、それとも単にわれわれヒトが心理的にカテゴライズしているだけなのか、本書で一貫して論じてきたこのテーマは、結局のところヒトが外界(自然)の事物をどのように理解してきたのかといいうもっと大きな疑問をふたたび浮かび上がらせることになる。 ー 288ページ」
生物分類学者である筆者が、分類するという行為がいかなるものかについて説明しています。分類学は生物を分類するに留まっていましたが、実はそこに根深い形而上学的な問題が潜んでおり中世から続く普遍戦争の代理戦争のような様相を呈しているとしています。確かにモノを分けるというのは連続的な有り様を離散的な群に分け...続きを読むるという行為なので難しそうです。知的好奇心をくすぐる本でした。
なぜ人は分類したがるのか?それはもちろん、分類されてないものがあると気持ち悪いからである(それは私のこと)。考えてみればマインドマップも分類思考の一つではなかろうか?思考の整理がつくと心の整理もつく。それだ!
僕は水中そして陸上で、いわゆる「自然写真」を撮っています。 カメラのレンズを生物に向けることが多いので、「この生物は何という種類なのだろう」「あの種類を撮りたい」と思うことが、ままあります。 また、特に海の生物などは、よく見かける魚でも和名がついていなかったり、ある生物がとつぜん、2種類に分かれたり...続きを読むすることもあります。 そういう経験を通じて、「”種”とは何なのだろう?」と疑問に思っていました。 その疑問に答えてくれそうな題名の本を見つけたので、読んでみることにしました。 がしかし、この本は僕には難しかったようです。 理解できたのは、体系化するということには、「タテ思考」と「ヨコ思考」があるということ。 そして、「種」というものをつきつめていくと、哲学的な領域に入っていってしまう・・・ということ。 このテーマについては関連する本が出版されていると思うので、簡易なものを選んで読んでみたいと思います。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
分類思考の世界 なぜヒトは万物を「種」に分けるのか
新刊情報をお知らせします。
三中信宏
フォロー機能について
「講談社現代新書」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
系統樹思考の世界 すべてはツリーとともに
統計思考の世界 ~曼荼羅で読み解くデータ解析の基礎
読書とは何か 知を捕らえる15の技術
読む・打つ・書く 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々
「三中信宏」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲分類思考の世界 なぜヒトは万物を「種」に分けるのか ページトップヘ