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Posted by ブクログ 2023年06月10日
田舎の小さな島の夏を感じる一冊。
映画にしたらとてもきれいで不思議な映像になるんだろうな、と思いながら読んだ。
この作品に出てくる「女踊り」や「持念兄弟」は河口の稚児舞や寝屋子文化に近く、舞台は架空の島だけれど、日本のどこかにある田舎の島、と想像をかき立てられた。
古い因習が残るけれど、少しずつ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月06日
原体験というのは、多くの場合幼少期を過ごした故郷にあって、何かしらの不思議な、少し怖い記憶が残ってたりしません?
なんかあったような気はするんですが、それがどんなかは思い出せないんですが…今思えば不思議な…なんかあったような。
で、当然のように神社もあって、そのお祭りと縁日にお小遣い握りしめて一日心...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月13日
島の美しい風景が浮かぶ冒険譚。
悟史と光市、荒太と犬丸の絆や、
島のしきたり、人ならざるものの世界、
子どもと大人の境目の高校生が
これからの自分の人生を考える話でもあり、
盛りだくさんで、個人的にはおもしろく読めた。
冒頭の「あれ」への不安感を煽る描写は
じっとり、十分不気味で、
夜読んだこと...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月06日
『あれは海と山を行き来していると伝えられる化け物で、その名前を口にするのも忌まれてきた。悟史も「あれ」を正確になんというのか、知らなかった。なにしろ、口に出しても文字で書いても禍があると言われているのだ』
日本各地には今も親から子へと伝わる様々な妖怪、怪物、そして幽霊などの伝承があります。有名なも...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月24日
ハードカバー版は2001年の出版。
それより前の時代感覚、昭和の終わり頃の感じ。
長男しか残れないというのは、貧しい戦前の農家な話。家を守れ、お前は長男だ、特別なんだ。
そんなわけはない。人生は平等なんだ。
どろっとした、しがらみみたいなもの、足枷みたいなものを表現したかったんだろうなと想像し...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月11日
閉鎖的な島で、外へ出ていく悟史と島に留まる光市が体験する島での「不思議」な体験。ただの伝説なのか本当なのか、あれとは何なのか…はらはらしながら一気に読んでしまった。
悟史と光市みたいな友人関係、憧れます。二人は持念兄弟という特別な繋がりを持つ。けれど光市は「持念兄弟じゃなくても悟史と一番仲良くなった...続きを読む
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