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Posted by ブクログ 2022年11月28日
狂気が薄れていく主人公と、
狂気を帯びていく登場人物たち。
読む前は長すぎると思ってたけど、
読み終えると全部必要な物語だったと思える。
折に触れて読み返したい。
p305
人を愚弄する者たちも愚弄される者たちと同じく狂気にとらわれていると思う
p407
「ああ、旦那様!」と、サンチョが泣き...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月11日
ラストになると、もう読者は間違いなくドン・キホーテとサンチョのことが好きになっているはずです。彼は確かに狂気を抱いていますが、誠実で、利他的で、知的で、ユーモラスで、魅力に溢れています。そのキャラの魅力と、メタ視点の構造が合間って、とんでもない傑作です。タイトルを知っているだけで人生終わらなくて本当...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月07日
狂っているように見えても、人間にとって大事なのはそこじゃない。ドン・キホーテが持っていた誠実さと真剣さと優しい心、それ故にみんな彼が大好きなのです。なんと愛おしきおじさんでしょうか。
サンチョと司祭さんや学士さんたちと一緒に羊を追いかけている様子は想像しただけで幸せでいっぱいになります。
…見たかっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月13日
遂に本編をもって、一連のドン・キホーテ作品が完結してしまう。
この事実はシリーズを通じて読んだ方にのみ訪れる寂寞の足音を痛感させるものだった。
ドン・キホーテは自らの狂気から目覚め、正気のうちに死ぬのだ。そしてこのことは、私たちが愛したのは、彼の狂気そのものではなく礼節と正義の心であったことを...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月09日
全六巻に及ぶ冒険譚も遂に完結。ドン・キホーテはもはや旅籠を城と見間違えず、豚の群れを合戦場と勘違いすることもない。サンチョだって知己に富んだ発言が所々で顔を出す。もはや狂気に囚われているのは彼らを愚弄する側であり、それを期待する読者の方なのだ。故郷に帰ることで遂に魔法から解放され、自らの名前を取り戻...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月03日
サンチョは夢であった島の領主を投げ出し、ドン・キホーテも一騎打ちに敗れて羊飼いになる決心をするが、正気に戻って死んでしまう。
偽作 ドン・キホーテ続編でドン・キホーテを精神病院に送り込んだ人物まで出てくるし、最後にはドン・キホーテ自身が物語の登場人物だということを自覚している。ニョルニールのように村...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月25日
『ドン・キホーテ後編』最終巻。
セルバンテスは『ドン・キホーテ前編』で終わるつもりだったのだが、贋作が出回ったために反論のためもあり『後編』を書いた。そのため後編では贋作を否定する供述も多い。
さらに『後編』では「『機知に富んだ郷士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』(つまり『前編』)が出版されて世の...続きを読む
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