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Posted by ブクログ 2015年07月21日
アベジャネーダの贋作ドン・キホーテを経 て発表された真打ドン・キホーテの続篇。
著者セルバンデスは、徴兵で左腕を失うも 執念で創作し続けた点、敬愛する水木セン セに通ずるものを感じずにいられない。
出事村を旅立つドン・キホーテの狂気が盤 石であることに安堵した読者は多い筈だ。
しかし、これまで...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月26日
遍歴の騎士を「演じている」ドン・キホーテがこのセリフを言うところに面白みがある、気がする。
あと2冊か。
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舞台の上と同じことが、この世の実生活においても起こっているのじゃ。現実の世界でも、ある者は皇帝を演じ、またある者は教皇になっている。要するに、舞台に登場させることのできるあらゆる役柄、...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月19日
後編に入っても安定した面白さです。ドン・キホーテの理路整然とした語り口から、騎士道物語に話が進むといっきに狂気に陥る様に、読者の自分も登場人物たちも、驚く同時に興味を引かれます。
前編の内容が作中で本として出版されているという設定にも驚きました。メタ視点の見事さもここまできたかと。それと今回からサ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年07月27日
前篇から10年を経て書かれた後篇。とりあえず1巻め。
もともとドン・キホーテは、愁い顔の騎士ドン・キホーテの数奇な冒険をモーロ人がアラビア語で記録し。それをセルバンテスがスペイン語へ翻訳した、という体で描かれている。原著者であるモーロ人が感想を述べたり、あるいは翻訳者たるセルバンテスがそれにコメント...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月07日
物語は前篇から1ヶ月後の話なのだが、後篇が出版されたのは実に10年後なんだとか。世間では既に前篇の話が出版され、ドンキホーテの(愉快な)活躍ぶりが広まっている上に前篇の矛盾点について語り出したりとメタフィクショナルな度合いは更に上昇。ドン・キホーテは相変わらず騎士道精神に囚われているものの良識的な面...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月12日
いやはや、長い。
前編が太めの文庫3冊、後編も同じぐらい太めの文庫3冊。
やはり、後編より前編の方がおもしろかった。後編も途中からどんどん引き込まれる感じにはなったけれど、途中退屈に感じるところも多々あり。
若干説教くさい内容が多くなり、小話は無くなった。
多分作者のいろいろな思いを託した小...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
前篇に引き続き、ドン・キホーテとサンチョ・パンサの冒険が繰り広げられる。
前篇との最大の違いは、二人が多少なりともマトモ(?)な人間になっている点。ドン・キホーテは狂っているなりにも彼なりの論理があり、騎士道にかかわらないことに関しては博学にして明晰な頭脳をもつ、という性格が強化されており非常に存在...続きを読む
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