ドン・キホーテ 後篇一

ドン・キホーテ 後篇一

880円 (税込)

4pt

後篇では、ドン・キホーテの狂気は大きく様変りする。ここでは、もはや彼は自らの狂気に欺かれることはない。旅籠は城ではなく旅籠に見え、田舎娘は粗野で醜い娘でしかない。ここにいるのは、自らの妄想にではなく、とりまく者たちに欺かれるドン・キホーテ、現実との相克に悩み思索する、懐疑的なドン・キホーテである。

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ドン・キホーテ のシリーズ作品

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  • ドン・キホーテ 前篇一
    946円 (税込)
    騎士道物語を読み過ぎて妄想にとらわれた初老の紳士が、古ぼけた甲冑に身を固め、やせ馬ロシナンテにまたがって旅に出る。決定的な時代錯誤と肉体的脆弱さで、行く先々で嘲笑の的となるが…。主人公ドン・キホーテをはじめ登場する誰も彼もがとめどもなく饒舌な、おなじみセルバンテス(1547-1616)の代表作。新訳。(全6冊)
  • ドン・キホーテ 前篇二
    990円 (税込)
    スペインが誇る世界文学の大古典。セルバンテス(1547-1616)の代表作。全6冊の第2冊。
  • ドン・キホーテ 前篇三
    946円 (税込)
    前篇の舞台、16世紀から17世紀のスペインの片田舎で、意気軒昂たるドン・キホーテが「冒険」を演じているとき、そこには、実は何ひとつ変ったこと、非日常的なことは起っていない。彼の狂気が気だるく弛緩した田舎の現実を響き高くも勇壮な現実に変え、「驚嘆すべき、前代未聞の、目覚ましい冒険」を現出させる。(前篇完結)
  • ドン・キホーテ 後篇一
    880円 (税込)
    後篇では、ドン・キホーテの狂気は大きく様変りする。ここでは、もはや彼は自らの狂気に欺かれることはない。旅籠は城ではなく旅籠に見え、田舎娘は粗野で醜い娘でしかない。ここにいるのは、自らの妄想にではなく、とりまく者たちに欺かれるドン・キホーテ、現実との相克に悩み思索する、懐疑的なドン・キホーテである。
  • ドン・キホーテ 後篇二
    946円 (税込)
    「前篇」が騎士道物語に依拠していたように、「後篇」は「前篇」を下敷にしている。なんと「後篇」の登場人物の多くが小説『ドン・キホーテ』の存在を知っており、中には「前篇」を通読した者もいるという。「後篇」の冒険は、ドン・キホーテ主従が小説に描かれることによって得た知名度を土台に創り出される機智縦横の物語。
  • ドン・キホーテ 後篇三
    946円 (税込)
    スペインが誇る世界文学の大古典。セルバンテス(1547-1616)の代表作。全6冊の最終巻。

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ドン・キホーテ 後篇一 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年07月18日

    「無鉄砲な男が真の勇者になるのは、臆病者が真の勇気にたどりつくよりはるかに容易ですからの......少なすぎるカードで負けるよりは多すぎるカードで負けるべきじゃと申しあげたい。」(第十七章より)
    ここにきて本当にカッコいいドン・キホーテ。

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    Posted by ブクログ 2015年07月21日

    アベジャネーダの贋作ドン・キホーテを経 て発表された真打ドン・キホーテの続篇。

    著者セルバンデスは、徴兵で左腕を失うも 執念で創作し続けた点、敬愛する水木セン セに通ずるものを感じずにいられない。

    出事村を旅立つドン・キホーテの狂気が盤 石であることに安堵した読者は多い筈だ。

    しかし、これまで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年02月02日

    後篇に入ってがらりと様相が変わる。ドン・キホーテはただの狂人ではなく、強靭な意思で狂人となることを選択した賢人に見え、サンチョの饒舌は止まるところを知らず、周囲はひたすら悪のりする。何よりセルバンテスの小説技法のメタメタ化は精緻を極める。

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    Posted by ブクログ 2023年01月25日

    前編までの本がすでに出版されて、評判になっているという設定で後編の物語は始まる。物語の中に現実が混入する、込み入った入れ子構造になっている。

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月26日

    遍歴の騎士を「演じている」ドン・キホーテがこのセリフを言うところに面白みがある、気がする。
    あと2冊か。

    191
    舞台の上と同じことが、この世の実生活においても起こっているのじゃ。現実の世界でも、ある者は皇帝を演じ、またある者は教皇になっている。要するに、舞台に登場させることのできるあらゆる役柄、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月19日

    後編に入っても安定した面白さです。ドン・キホーテの理路整然とした語り口から、騎士道物語に話が進むといっきに狂気に陥る様に、読者の自分も登場人物たちも、驚く同時に興味を引かれます。

    前編の内容が作中で本として出版されているという設定にも驚きました。メタ視点の見事さもここまできたかと。それと今回からサ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年07月27日

    前篇から10年を経て書かれた後篇。とりあえず1巻め。
    もともとドン・キホーテは、愁い顔の騎士ドン・キホーテの数奇な冒険をモーロ人がアラビア語で記録し。それをセルバンテスがスペイン語へ翻訳した、という体で描かれている。原著者であるモーロ人が感想を述べたり、あるいは翻訳者たるセルバンテスがそれにコメント...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年04月07日

    物語は前篇から1ヶ月後の話なのだが、後篇が出版されたのは実に10年後なんだとか。世間では既に前篇の話が出版され、ドンキホーテの(愉快な)活躍ぶりが広まっている上に前篇の矛盾点について語り出したりとメタフィクショナルな度合いは更に上昇。ドン・キホーテは相変わらず騎士道精神に囚われているものの良識的な面...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年07月12日

    いやはや、長い。

    前編が太めの文庫3冊、後編も同じぐらい太めの文庫3冊。

    やはり、後編より前編の方がおもしろかった。後編も途中からどんどん引き込まれる感じにはなったけれど、途中退屈に感じるところも多々あり。

    若干説教くさい内容が多くなり、小話は無くなった。

    多分作者のいろいろな思いを託した小...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    前篇に引き続き、ドン・キホーテとサンチョ・パンサの冒険が繰り広げられる。
    前篇との最大の違いは、二人が多少なりともマトモ(?)な人間になっている点。ドン・キホーテは狂っているなりにも彼なりの論理があり、騎士道にかかわらないことに関しては博学にして明晰な頭脳をもつ、という性格が強化されており非常に存在...続きを読む

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