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新撰組や憂国の志士が闊歩する幕末の京都。若夫婦の真之介とゆずは、その地で道具屋「とびきり屋」を営んでいる。ある日真之介は道具の競り市で「茶杓箪笥」を買って店に持ち帰った。「茶杓箪笥」はその名のとおり茶杓を収める箱で、仕切りに一つずつ茶杓が収められていたが、一つだけ中が空いているものがあった。そこにあるべき茶杓をめぐり、新撰組の芹沢鴨、茶の湯家元の若宗匠、もとの「茶杓箪笥」の持ち主、そしてゆずの間で騒動が持ち上がる。 そこにあるべき茶杓はあの利休居士のものというが、真相は? 物を見立てる不思議と喜びを描く「とびきり屋見立て帖」、惜しくも急逝した著者が遺したシリーズ第四弾。表題作を含めた傑作連作短篇6本を収録。
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Posted by ブクログ 2016年05月22日
「とびきり屋見立て帖」シリーズ第4弾
『よろこび百万両』
銅(あかがね)屋の大旦那・吉左衛門に蔵の中の道具の目録作りを任された真之介とゆず。
珍しい盆を託されるが…
ゆずの兄は嫌な奴だなあ…
彼の代でからふねやは潰れるんじゃないだろうか?
父親にも臆せずに商売のやり方をはっきり主張するゆずは、朝ド...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月08日
明珍の自在置物や楽茶碗の存在をこの小説で知り、画像検索してみました。
想像してた以上に精巧な品物である事にビックリし、数百年前の日本にこんな素晴らしい物があった事を知れて自分の世界が広がったように思います。
品物やその時代のイメージを膨らませる読みやすい文章で、この続きを読めない事が残念でなりません...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月02日
著者の逝去により、とびきり屋シリーズも、この巻で最後。
店の招かれざる客の芹沢鴨の粛清や、夫婦が肩入れする桂小五郎の動静、明治維新へと風雲急を告げる歴史の大転換など、さらに面白くなったであろうに、誠に残念である。
前作のレビューでも記したが、著者の茶道具についての博識には、驚嘆すら覚える。
そういっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月04日
2021年5月3日
よくある人物設定、既視感のある場面が多い。
蘊蓄いろいろ。物知りなのね。
芹沢や若茶人のイヤらしさにはらはらした。さりげなく回避する知恵や言葉は面白かった。
他の人の感想を読んで初めて知った。「利休に尋ねよ」の作者だったのね。
時代小説で一番衝撃を受けた本でした。あのワクワクは半...続きを読む
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