火天(かてん)の城

火天(かてん)の城

693円 (税込)

3pt

信長の夢は、天下一の棟梁父子に託された。安土山のいただきに巨大な城を築け、天にそびえる五重の天守を建てよ! と命じられた岡部又右衛門と息子の以俊は、その難題を形にする、前代未聞の巨大プロジェクトに挑む。いまだかつてない、南蛮風の天守にせよ。見上げれば、思わず掌を合わせとうなるほど秀麗な…信長の野望と大工の意地、情熱、創意工夫、膨大な労力──すべてをのみこんで完成した、安土城。その築城の真相に迫る、松本清張賞受賞作。

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火天(かてん)の城 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年10月19日

    とても読み応えのある、良い物語でした。
    世紀の安土城築城。
    岡部又右衛門らの大工衆、戸波清兵衛らの石工衆、甚兵衛らの杣衆らの仕事ぶりが感動的です。
    まさに仕事師たちです。

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    Posted by ブクログ 2021年10月09日

    「火天の城」は城を作った宮大工、岡部又右衛門にスポットをあてた小説で、私に知らない世界を教えてくれた。それまで歴史に興味はあっても、城造りには知識もなく安土城の独創的な凄さには気がついていなかった。フロイスが当時ヨーロッパにもないと驚嘆した高層木造建築であり、華麗な外観と吹き抜けのある内部。宗教的な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月28日

    面白かったー!又右衛門に惚れた。通勤電車とかでちょっと読み始めたらあっという間に小説の世界に入れるタイプの本。作者の方は何者ですか?ってくらい知識量をぶち込んでて色々調べたくなる。
    気が済まないことに対して「呑み込んで糞にしてひり出せっ」ってセリフは私も今後の人生に活かしましょう。ありがとう総棟梁又...続きを読む

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    購入済み

    2020年09月26日

    久しぶりに、歴史小説の醍醐味を堪能させてくれた作品です。
    織田信長の安土城を建設した大工棟梁親子の物語で、
    建築ディティールの書き込みも去ることながら、
    安土城完成まで、山あり谷ありの波瀾万丈。

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    Posted by ブクログ 2018年09月02日

    城大工の頭領が主人公。建造への並々ならぬ情熱に感服。木への愛、安全への配慮に職人のプライドを感じた。

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    Posted by ブクログ 2016年04月27日

    安土城といえば、織田信長が天下統一の象徴として、建設したといわれる幻の巨大城。現在は石垣しか残っていないが、南蛮風の外観で、六角形の屋根が7重に積み重なっていたらしい。

    そんな過去に例のない城の建設を信長より命じられたのが本書の主人公、岡部又右衛門。戦国時代の武士が命がけなのはもちろんだが、又右衛...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月31日

    織田信長を築城に絡め、
    違う時点から切り取った作品。

    文献をしっかり使って論文並に
    説得力がある内容だから
    当時の習慣にへー!と思うこともあり
    すごく引き込まれる。

    文章も緻密。

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    Posted by ブクログ 2016年07月30日

    山本兼一さんの出世作。
    山本さんは、これまで何冊か読んできましたが、その中で最も面白い。確かに喧伝されるだけのことはあります。

    安土城築城を、その総棟梁の親子を主人公にして描いた物語。ケン・フォレットの『大聖堂』を思い出します。『大聖堂』が聖堂建築を主軸にしながらも、様々な伏線を取り込んだ膨大な中...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月14日

    歴史小説家の今村翔吾さんのお薦めだけあって、読み応えを感じた。
    物語りは大工の親子が織田信長のムチャな城造りの要求に、創意工夫を重ねて何とか応えていくといったあらすじ。

    そのメチャクチャ壮大な仕事にかける父親の職人魂、そして何とか父親に認めてもらいたい息子の意地とが何度もぶつかり合う場面がこの物語...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月12日

    「できるかできぬか」ではなくて、「自分がこの天主を建てたいかどうか」だ。
    方法、手段は置いといて。考えずに感じる。
    だからこそ、岡部又右衛門は信長に取り立てられたんだろうな。
    改めて安土に行きたい!って思う。

    0

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