すずやかでおいしそうなかき氷が描かれた表紙にみせられる。
まずはじめに、水がこおる仕組みをていねいに説明して、
どうやったら空気の泡の入らない透明な氷を作れるか教えてくれます。
これはこどもがさっそく実験したがりそう。
次に「色つきの氷は作れるか?」となげかけ、
これまでの実験から、他のものを押し出し
水だけでかたまろうとする氷の性質がわかります。
そしてここから、そのような性質のお陰で
海流が生まれる仕組みへと話がひろがり、
氷の性質から地球上で私たちはどれだけ大きな恩恵を受けているか
知らされます。すごい!
身近なことから地球規模の話へのダイナミックな転換が
わくわくさせられる作品です。
奥付のタイトル英訳「Ice Makes the World Go Around」が
まさにぴったり。