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Posted by ブクログ 2023年11月17日
とても面白かった。江戸時代の船乗りが太平洋の鳥島に漂流した後、試行錯誤をしながら祖国に戻る話。土佐で米を運んでいた長平ら4人は時化にあいアホウドリしか住まない孤島に漂流する。長平以外の3人は栄養失調などで死んでしまい一人で過ごすこととなる。その後儀三郎ら率いる大坂船、栄右衛門ら率いる薩摩船が漂流しそ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月08日
一気読み。
江戸時代に船が流され漂着した無人島で長年生き延び、苦闘の末生還したドキュメンタリー。
長いので何日かかるかと思ったら一日で一気読み。読み進める手を止められなかった。
あきらめないこと、工夫すること、祈ること、信じること。と同時にあきらめること。
生き抜くための知恵をインストールできた気が...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月22日
江戸時代に実在した漂流者を追ったドキュメンタリー。とは言うものの、データは記録のみで漂流者の手記などは無い。この500p超の作品を形作っているものは作者の圧倒的な情熱と力量。
作中には度々神への祈りが出てくる。食物である鳥魚の殺生を悔い、仲間を慈しみ、今後自身と同じ目に合うかもしれない者の為に想いを...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月09日
まさかのノンフィクション。200年以上前の話なので細かなところは脚色かもと思いつつ、やはり鳥島に12年というのは想像しただけで怖くなってくる。
だって、キャンプ場に行って道具の忘れ物しただけでも泣きそうになるほど困ることあるのに、水のない無人島って・・・。ほんとすごい!感動した。
冒頭に残留日本兵...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月13日
吉村昭の小説は、事実を丹念に検証し、分かり易く読み解いて小説の中に落とし込む。その事実の度合いが司馬遼太郎のそれよりも濃度が高い。だから、『難しそう』な気がして手を出していない人がいたとしたら、その人は読書人生で大きな損をしている。個人的には、そう感じます。
特に本書。江戸後期に『伊豆鳥島』に漂着...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月31日
「吉村昭」の長編ドキュメンタリー小説『漂流』を読みました。
『虹の翼』に続き、「吉村昭」作品です。
-----story-------------
流れ着いたのは絶海の無人島、それでも男たちは生き抜いた。
江戸時代の史料にも残る不撓不屈の生還劇。
江戸・天明年間、シケに遭って黒潮に乗ってしまっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月26日
シケにあって無人の青ヶ島に漂着した男たちが、過酷な自然や帰国が叶わない絶望と戦う。仲間が死んでいく姿や、何も無い中で飢えに苦しみながら生きていく様子が臨場感たっぷりに描かれている。読んでいて辛かったし、今の平穏は当たり前で無いんだなと日常に感謝した。もう少しこの作者さんの作品を読みたいな。
あと頭の...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月11日
吉村昭の小説で、極限状態を凌ぐ男の物語は、まあハズレがない。
嵐で高知から小笠原諸島まで船が流され、漂着した島は水が出ず、植物も生えず、まわりに船は通らず、乗ってきた船は壊れて、さあどうするという中で、主人公が生き延びる様がすごい。
あきらめず希望を捨てないこと、生活リズムと適度な運動が大事なことが...続きを読む
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