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(目次) 序章 こんなに楽しい職業はない(対談) 第1部 研究者の醍醐味--世界で自分だけが知っている 第一章 研究は「おもろい」から(永田) 第二章 一番乗りよりも誰もやっていない新しいことを(大隅) 第2部 効率化し高速化した現代で 第三章 待つことが苦手になった私たち(永田) 第四章 安全志向の殻を破る(大隅) 第3部 「役に立つ」の呪縛から飛び立とう 第五章 「解く」ではなく「問う」を(永田) 第六章 科学を文化に(大隅) 終章(対談)
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Posted by ブクログ
この本を読んで、大学で若者が豊かな学びができるような、自分が本当に面白いと思えることが研究できるような、そんな環境を整えてあげたいと思った。 著者である二人の研究者は、今の若者に「もっとこうあれ!」とエールを贈る。 一方で、今の教育システム、研究者を取り巻く環境に危機感を抱き警鐘を鳴らす。 現実...続きを読むには、みんな、毎日を生きるために必死で、今日一日のことで精一杯である。 ずっと先じゃなくて、我が子や孫が大人になる、少し先のことを考えることさえ難しい。 それでも、考えないとダメだと思う。考えて行動を起こさないと。 日本の政治家や官僚は何もしてくれないだろう。未来の日本に向けて舵取りしていくはずの人たち、あなた達はちゃんと進路が見えていますか? 一市民に出来ることはほとんどないかもしれない。でも、考えることは、考え続けることは出来る。 そして機会があれば、小さなことでいい、何か一つ、自分の思い描く未来につながることをやってみよう。 私のアクションはただ終わるかもしれないが、誰かのアクションは大きな動きになるかもしれない。 だから、みんな、考えることを続けよう!
科学を文化に。この言葉に全てが込められている。憤せずんば啓せず、悱せずんば発せず。こんなに知らなかった自分を知る。
大隅さんは、東大卒、オートファジーの仕組みの解明でノーベル生理学・医学賞受賞。永田さんは、京大卒。やはり京大出身の永田さんは、「おもしろい」を大事にしている。 ・ディスカッションに喜びを見出す。 ・迷ったら「おもしろい」ほうを選ぶ。 ・流行の研究を追わないと決めていた。 ・一番乗りを目指すのではなく...続きを読むて、人のやらないことをやる。 ・「役に立つかどうか」を気にしすぎる傾向がある。科学は技術と結び付けられてしまっているが、科学を文化にしたい。スポーツ選手の活躍は、「何の役に立つのか」という突っ込みがはいらない。それは文化になっているから。科学もそうなるといい。
2人の生命科学者が考える、科学者のあり方、今の科学者の現状、若い科学者へのメッセージなどが、わかりやすい言葉で語られている一冊。 経済を最優先とするかのような社会の動きを反映してか、科学者の世界でも、経済性が優先されている現状。 もともと「好奇心」を原動力に発展してきた科学は、「役に立つこと」を目...続きを読む的とはしていなかったが、経済性が過度に優先されるようになった結果、「すぐに役に立つこと」を求められるようになり、基礎研究はおざなりにされ、科学者の研究対象は、小粒で、つまらないものになってきている。 この点に関して、自分は科学者ではないですが、同じ課題意識を持っています。 企業にいても、似たような時代の流れを感じるので。 このことに対し、自分ができることは多くないと思いますが、少しでも科学者の状況の改善に貢献できるよう、考えることだけはしています。 いずれは、何か一つぐらい実現したい。
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