声の在りか

声の在りか

1,760円 (税込)

8pt

日常に息苦しさを感じるあなたへ贈る物語。

「こんなところにいたくない」パート帰りの希和が見つけたのは、小学四年生の息子・晴基とそっくりの筆跡で書かれた切実なメッセージだった。本人に真意を問いただすことも夫に相談することもできない希和は、晴基が勝手に出入りする民間学童『アフタースクール鐘』で働きはじめる。マイペースな経営者・要や子どもたちに振り回されながらも、希和はいつの間にか自分の考えを持たない人間になってしまっていたことに気付く。周囲から求められるものでも、誰かからの受け売りでもない、自分自身の言葉を取り戻すためにひとりの女性が奮闘する、大人の成長小説!

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声の在りか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    言えないこと、言えなかったこと、びっくりしすぎて反応できなくてしばらくしてからああ言えばよかった…と思うこと。そんな声こ在りかの話。
    言ったらいけないかな、と思っていることはでも、言わなきゃわかんない。いつ、どうやってどんなふうに言うかは大事だけど、タイミングを逃したらだめだし。
    希和が少しずつ声を

    0
    2024年01月14日

    Posted by ブクログ

    ただ、そこにいること...に、意味がある。
    一緒だとうれしいね。

    目立たないけど、深い言葉って、たくさんあるんだね。
    今なら少しは、感じることが出来る。
    もう、遅いけどね

    0
    2023年12月14日

    Posted by ブクログ

    『自分の声を取り戻す』、『自分の声を持つ』。
    この言葉に出会えて、良かった。

    日常は、小説のように分別つけて必ずしも自分を貫くことができるようなものでも無い。
    自分に守りたいものがあるならば、尚更そうだと思う。
    どこかで自分を諦めて、守りたいものを一番に優先させる方法を選ぶしかない。
    でも、ふとし

    0
    2023年09月10日

    Posted by ブクログ

    子どもの学校での親同士のつき合い、夫との日々での不満、義両親へ言いたいこと、職場での理不尽なことなど言いたくても言えないことは多い。
    自分よりも弱い人に日々のストレスをぶつける人に出会うこともあるが、反論できないことが多い。
    大人がそんな感じだから子どもも真似をしてしまうような気がする。
    大人の事情

    0
    2023年06月20日

    Posted by ブクログ

    人はどうして団体になると派閥を作るんだろう、仲間はずれを作ろうとするんだろう
    なんで集団の中にいると、自分の意見を発する事に戸惑うんだろう…
    こうでなければいけないとか、皆んなが当たり前って思ってる事がほんとに正解なのか?改めて考えた作品。
    知りもしない他人の心や生活を自分の物差しで判断することこそ

    0
    2023年06月10日

    Posted by ブクログ

    何の取り柄もないからと、周りに埋もれるように生きてきた主人公の女性。
    そんな彼女が意志と闘志を獲得していく課程が
    とても素敵だ。
    自分の声にきちんと耳を傾ければ
    他人の本当の声にも気づくようになるのかもしれないね。

    0
    2023年04月21日

    Posted by ブクログ

    「こんなところにいたくない」パート帰りの希和が見つけたのは、小学四年生の息子・晴基とそっくりな筆跡で書かれた切実なメッセージだった。

    出だしから不穏なお話かと思ったけど読み進めると共感ばかり。主人公を応援したくなる。
    私も自分をごまかさずにいたい。

    0
    2023年02月26日

    Posted by ブクログ

    人がすれ違うのは、諦めて何も話さなくなる時だけでなく、言わずに配慮する人への思いやりからのこともある。
    民間学童を手伝うことになったきわさんが、徐々に夫やママ友、子供への関わりにしっかり向き合えるようになってくる。
    いつどんな時でも人は変わったり、成長できるチャンスがあると感じた。

    0
    2024年04月12日

    Posted by ブクログ

    『いろいろ言う人はいろいろ言いたい人なので他人がなにをしていてもいろいろ言うし、いろいろ言われないように自分の行動を制限するのは不毛である。』

    『言いたいことはたくさんあるのに、今言うべきことと言うべきではないかもしれない言葉を慎重に選りわけているうちに、喉がふさがったようになる。』

    感情を言語

    0
    2024年02月21日

    Posted by ブクログ

    これは、寺地さんの優しい世界だぁ…。
    声の在りかというのは、心の中にとどまって実際に伝えられなかった声のこと。
    主人公の希和は、夫と小学生の息子と暮らす主婦。近所の小児科のビルに放課後クラブ(小学生の放課後の学童みたいなもの)というのができたところから物語は始まる。
    希和は、その後その学童で働くこと

    0
    2024年02月04日

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