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Posted by ブクログ 2023年02月22日
さすが道尾先生というか、このもどかしさとやりきれなさから更にずぷりと沈め込まれるような痛み、心グサグサやられてしまう。毎回しんどさのメーター振り切れるんじゃないかってくらいなんだけど、これがクセになるんだっ。やめられない重痛の魅力。
主人公の床下の行動は乱歩作品みたいな変質っぷりだなぁと引いてしまい...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月23日
若さ故の過ちと言えど決して取り返すことのできない過ちを犯したと後悔する友彦、そして痛みを抱えたまま人生を過ごす人達。
人であるが故の悲しさの様な物がひしひしと伝わって来て乙太郎の死には泣かされました。
サヨ、智子も怖さを潜んでいたけれどもしかして本当に怖いのは始終、優しさを携えていたナオだった...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月19日
「道尾秀介」の長篇作品『球体の蛇』を読みました。
『鬼の跫音』、『龍神の雨』に続き「道尾秀介」作品です。
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あの頃、幼なじみの死の秘密を抱えた17歳の私は、ある女性に夢中だった……。
狡い嘘、幼い偽善、決して取り返すことのできないあやまち。
矛盾と葛...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月27日
幼なじみの死の秘密を抱えた17歳の「私」はある女性に出会い惹かれる。その時言えなかった些細な真実が誰かを傷つけるなんて考えもせずに…。
狭い世界でのたうち回る蛇のように、互いの嘘で傷つき傷つけあってしまう。最後の展開が救いだったのかはちょっと考えてしまうな。
終始釈然としない主人公に苛立ちながら、妙...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月15日
読後、球体の蛇というタイトルに納得した。
主人公が見聞きしたものが嘘なのか、主人公が考えたことが嘘なのか、何もかもが信じられない。
曖昧なものが思いの繰り返しによって本当のようになっていく。
想像や思いの中で物語が動いていくので(回想ってことじゃない)、まさに球体に閉じ込められたようだった。
静か...続きを読む
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