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中国旅行中にタクラマカン砂漠近郊の村から、自転車に乗ったまま忽然と姿を消した瀬戸雅人。彼の帰りを待つ千春と幼子のせつ。血のつながりのない弟・紀代志がその足跡を辿るうちに明らかになる兄の人生──。少年期からの憧れ、黄河源流にある「星宿海」とは? 雅人が抱えていた戦後から現代に至る壮絶な人間模様を、抒情豊かに貫く感動巨編。
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Posted by ブクログ
ずいぶん久しぶりに宮本輝の小説を読んだ。何でこんなにしばらく読むことなかったんだろうと思うくらいいい小説だった。いや、この小説がいいという以前に、宮本輝の小説ってやっぱりいいなと思った。貧しいけど品がある人々の物語という感じがするのだ。この小説なんかもそうで、物乞い生活をしていた幼い雅人とその母親の...続きを読む様子が悲惨さがなく仲よく明るく楽しそうに見えたというのなんか、物乞い生活の人をそういう描き方をするのも含めて象徴的だと思う。 しかし、自分なりに清貧だけど満足しているらしき暮らしをしているように見えた雅人だけど心のなかではずっと母親の面影だけを抱えて生きていたんだね。それはどこか実生活でありながら現実に価値をおかないような生活だったんじゃないだろうか。それが千春との間にせつができたことで、人生を清算しようという気持ちになりカシュガルで消息を絶ったんじゃないかなあ。あるいは生まれてくる子どもに亡き母の名をつけてくれるよう頼んだことでやることをやり尽くした気で消息を絶ったかもとも思う。 狼に育てられたため結局人間の生活に慣れることのなかった子のようだと書かれてもいたけど、心に巣食ったものに抗えないように雅人はその生い立ちや経験からそういうふうにしか生きられなかったのかなあ。ちょっと勝手な気もするし、一方でこれだけ周りに気にかけてくれる人がいるというのにかわいそうな人だという気もする。
「星宿海への道」 読み終わった後、鳥肌がたつような一冊。 弟の語り口から壮絶な過去を持つ兄との回想シーンから始まる。 全ては繋がっている。 輪廻転成や縁を感じずにはいられない。 本来の星海宿、兄が想う星海宿。 母が見た星海宿、全てはつまるところ繋がっていた。 家族というものをもう一度じっくり考...続きを読むえてみたい人におすすめ。
中国旅行中にタクラマカン砂漠近郊の村から、自転車に乗ったまま忽然と姿を消した瀬戸雅人。 物語は、雅人の2歳年下の弟・紀代志と、彼の子を身ごもった千春の視点で進んでいく。 雅人は彼が8歳の時に、瀬戸家の養子となった。 それまでは、盲目の母と橋の下で物乞いをしていた。 母の死をきっかけに、紀代志...続きを読むの両親が雅人を養子にしたのだ。 進学を勧められながらも、中学を卒業してタツタ玩具に就職して30年以上。結婚もせず、地道に、地味なおもちゃを売って生き抜いきた雅人。 雅人が少年の頃から憧れていた「星宿海」。 そこから遠く離れた場所で、彼は突然に姿を消した。 「もし子供が女の子だったら『せつ』という名前をつけたいと思います」 「せつ」は雅人の実の母の名前。 宿命に翻弄され、どん底のような境遇にありながらも、強く明るく生き抜いた母子。 弟の紀代志が、恋人の千春が、雅人の人生をたどっていく中に、幾重にも深い人生の様相が見えてくる。 宿命の嵐に晒されても、人は生き抜いていく。 人間をだますのも人間。だが、人間を救うのも人間だ。 胸の奥に手を入れられて、心をがっちり捕まれたような重さがこの小説にはあった。 宮本輝の人間賛歌、ここにあり。
久しぶりに凄い小説を読んだ気がする。 実はスケールが非常にに大きくて深い。 ウイグル族とのつながりが気になっていたが、なるほどなあ。 尾道が好きで二度行ったが、やはり日帰りではなく、時間をかけて島まで渡ってみる必要があるなあ。
子供を身ごもっている時、一気に読みました。 輝さんとの出会いは高校生の時ですが、この作品と出会い、自分の中で第二次宮本輝ブームが起りました。 作中にあった「生きなおす」。 このフレーズが今でもココロに浮かびます。 子供を育てる事で「生きなおす」。 息子は今6歳ですが、子育てを終えた時、私は私を好...続きを読むきでいたい。
宮本輝の小説は、とてもたくさんのものが詰まっていると思う。この小説では、特にそのことを強く感じました。生と死、愛と恨み、孤独、人生における偶然、運命、意志の力、幸せ。いろいろな事が思い浮かびます。あと、しまなみ海道に行きたくなりました。本文中の風景を自分で見てみたい。
中国を旅行中に姿を消した雅人。 血の繋がらない弟や籍を入れずに彼の子供を産んだ女性、学生時代からの友人たちが彼の安否を想う。 雅人には簡単には語れない過去があり、姿を消した地にはある思いがあった。 真実はわからないが、それに近づいた時、彼に関係する地に引き寄せられる。 そして、雅人の人知れず抱えてい...続きを読むたであろう出来事に胸を揺さぶられる。 2014.12.13
宮本輝らしい作品 ラストは少し消化不良 読み応えあり。 雅人という人間性にひかれ ラストまでずんずん読める。
宮本輝の本はいつもそうであるが、壮大な空間で展開する。この本もしかり。戦後の貧しかった日本がストーリーの根源。ストーリーに終わりがあるようでない。ひとつの区切りとしておわっていく。私は、宮本輝の海外に展開する話が好きだ。
忽然と姿を消した瀬戸雅人。 血のつながりの無い弟が雅人の足跡を辿るうちに明らかになる 兄の人生。
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