星宿海への道

星宿海への道

717円 (税込)

3pt

中国旅行中にタクラマカン砂漠近郊の村から、自転車に乗ったまま忽然と姿を消した瀬戸雅人。彼の帰りを待つ千春と幼子のせつ。血のつながりのない弟・紀代志がその足跡を辿るうちに明らかになる兄の人生──。少年期からの憧れ、黄河源流にある「星宿海」とは? 雅人が抱えていた戦後から現代に至る壮絶な人間模様を、抒情豊かに貫く感動巨編。

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星宿海への道 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年08月15日

    ずいぶん久しぶりに宮本輝の小説を読んだ。何でこんなにしばらく読むことなかったんだろうと思うくらいいい小説だった。いや、この小説がいいという以前に、宮本輝の小説ってやっぱりいいなと思った。貧しいけど品がある人々の物語という感じがするのだ。この小説なんかもそうで、物乞い生活をしていた幼い雅人とその母親の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年12月30日

    「星宿海への道」
    読み終わった後、鳥肌がたつような一冊。

    弟の語り口から壮絶な過去を持つ兄との回想シーンから始まる。
    全ては繋がっている。
    輪廻転成や縁を感じずにはいられない。

    本来の星海宿、兄が想う星海宿。
    母が見た星海宿、全てはつまるところ繋がっていた。

    家族というものをもう一度じっくり考...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月12日

    中国旅行中にタクラマカン砂漠近郊の村から、自転車に乗ったまま忽然と姿を消した瀬戸雅人。

    物語は、雅人の2歳年下の弟・紀代志と、彼の子を身ごもった千春の視点で進んでいく。

    雅人は彼が8歳の時に、瀬戸家の養子となった。

    それまでは、盲目の母と橋の下で物乞いをしていた。

    母の死をきっかけに、紀代志...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年08月27日

    久しぶりに凄い小説を読んだ気がする。
    実はスケールが非常にに大きくて深い。

    ウイグル族とのつながりが気になっていたが、なるほどなあ。

    尾道が好きで二度行ったが、やはり日帰りではなく、時間をかけて島まで渡ってみる必要があるなあ。

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    Posted by ブクログ 2010年08月12日

    子供を身ごもっている時、一気に読みました。
    輝さんとの出会いは高校生の時ですが、この作品と出会い、自分の中で第二次宮本輝ブームが起りました。

    作中にあった「生きなおす」。
    このフレーズが今でもココロに浮かびます。

    子供を育てる事で「生きなおす」。
    息子は今6歳ですが、子育てを終えた時、私は私を好...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年07月18日

    宮本輝の小説は、とてもたくさんのものが詰まっていると思う。この小説では、特にそのことを強く感じました。生と死、愛と恨み、孤独、人生における偶然、運命、意志の力、幸せ。いろいろな事が思い浮かびます。あと、しまなみ海道に行きたくなりました。本文中の風景を自分で見てみたい。

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    Posted by ブクログ 2014年12月14日

    中国を旅行中に姿を消した雅人。
    血の繋がらない弟や籍を入れずに彼の子供を産んだ女性、学生時代からの友人たちが彼の安否を想う。
    雅人には簡単には語れない過去があり、姿を消した地にはある思いがあった。
    真実はわからないが、それに近づいた時、彼に関係する地に引き寄せられる。
    そして、雅人の人知れず抱えてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月20日

    宮本輝らしい作品

    ラストは少し消化不良

    読み応えあり。

    雅人という人間性にひかれ
    ラストまでずんずん読める。

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    Posted by ブクログ 2011年11月27日

    宮本輝の本はいつもそうであるが、壮大な空間で展開する。この本もしかり。戦後の貧しかった日本がストーリーの根源。ストーリーに終わりがあるようでない。ひとつの区切りとしておわっていく。私は、宮本輝の海外に展開する話が好きだ。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    忽然と姿を消した瀬戸雅人。
    血のつながりの無い弟が雅人の足跡を辿るうちに明らかになる
    兄の人生。

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