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Posted by ブクログ 2012年01月13日
この年末年始、たくさんの松本清張を読み返した。
この本もそうだが、松本清張のよさは、凡庸に結論を導き出す犯罪ものが多い中、奥深い人間心理、感情を「突き詰める」ところにある。なんでも、受け取る側の人数の数だけ受け取り方というのはあるものだが、松本清張の場合、特に顕著に現れる気がする。私はそういう中でも...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年03月27日
おもしろくない松本清張なんてあるのかな
随分前の作品で映画化、ドラマ化も多くされていますが
今回、海老蔵様が主演されたということで
初めて読みました。
内容は、やはり清張作品と思わせる内容で
すばらしい、そうだったのかと感嘆符付きです。
桐子さんは頭がいい子ですね。
きっと自分ならそこまで頭が回...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月03日
たまにはこういう古い社会派小説が読みたくなる。殺人の冤罪で死刑となった兄を救うべく、高名な弁護士に依頼するが、費用が払えないことと、この弁護士が浮気相手の密会に急ぐために断られる。その後、この兄は獄中死し、妹は弁護士に復讐を誓う。この弁護士は、依頼を断った罪悪感から、裁判記録を取り寄せ独自の調査を行...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月22日
後味は悪い。誰も、そう誰も幸せになってない。というか不幸だ・・・。
でも桐子の生き方が潔過ぎて、なぜか共感してしまう。
ちょうど「検察側の罪人」読んだ後だけど、「検察側」の後味に悪さには憤りを覚えるのに、全くこの作品には憤りを覚えなかった。
なんだろう・・・本来は憎むべき犯人なんだろうけど、犯人の人...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月30日
「先生が弁護料を理由に断ったせいで、私の兄は、無実の罪を着せられたまま獄中死しました。」
彼女の復讐は、お門違いで、何も正しくはないけれど、凛とした佇まいと意志の強さ、眼差しが目の前に見えるように伝わってきて、美しいと感じてしまう何かがある。
芸術性さえ感じる、この復讐劇。サスペンス好きは必読だ...続きを読む
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