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Posted by ブクログ 2020年02月26日
「二階」「拐帯行」「黒地の絵」「装飾評伝」「真贋の森」
「紙の牙」「空白の意匠」「草笛」「確証」の9つの短編が収録。表題にもなっている「黒地の絵」は、朝鮮戦争中に九州は小倉にあった米軍基地での黒人兵士脱走と小倉市民への危害や被害の実話が素材になっている。他の作品も、アカデミズム、白い巨塔に対する鬱積...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月12日
清張の短編集2冊目。
こないだの『黒い画集』ほどの衝撃は無かったが、それでも印象の強い作品はいくつかあったし、どれも興味をぐいぐいと引きつけられ一気に読まされてしまう、優れた語り口が見られた。
「紙の刃」などはサラリーマンが苦境に陥り困惑を極める話なのだが、実際の自分の仕事とはえらく違う領域であって...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月31日
本のタイトルは黒地の絵だが、内容は「真贋の森」が出色。
清張のアカデミズムに対する見方が色濃く作品に反映されている様に感じる。
「装飾評伝」「草笛」がこれに次ぐ。虚実ない交ぜとなったリアリティー溢れる佳品。
他の作品も読みごたえはあるが、話の結末はことごとく悲しい。清張の現代小説は人が死なない(...続きを読む
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