ならぬ堪忍

ならぬ堪忍

660円 (税込)

3pt

城代家老の“御意討ち”を命じられた新八郎は、直(じか)に不正を糺すが、逆に率直な説明を受け、初めて真実を知る。世間の風聞などは信を置くに足らぬと説いた著者の人間観が現れる『宗近新八郎』。藩の“家宝”が象徴する武家の権威を否定して“人間第一主義”を強調する『浪人走馬灯』。生命を賭けるに値する真の“堪忍”とは何かを問う『ならぬ堪忍』など戦前の短編全13作を収める。

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ならぬ堪忍 のユーザーレビュー

3.6
Rated 3.6 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    名誉を傷つけられ「我慢できねえ!ぶっ殺す!」といきり立つ、将来のある若者。
    キレやすい人に是非。
    その他盛りだくさんの短編集。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    数年前、先輩に勧められていた山本周五郎の作品を初めて読んだ。戦前の13の短編集だが、どれも凛とした生き様を描いた作品ばかりで、読後感はスッキリ。なかでも、「新三郎母子」が良かった。これからも、好きな作家として多数の作品を読んでいきたい。

    0
    2015年09月27日

    Posted by ブクログ

    山本周五郎の戦前の作品を集めた短編集。
    意外と読みやすく一日で読めます。
    世間の風聞などは信を置くに足らぬとする山本周五郎の考えがよくわかる。「樅の木は残った」の源流を見出す作品もあり、また人間の言動というのは、実は深いし、一面を見るだけではわかるものではないと思わされます。
    山本周五郎の作品

    0
    2013年06月26日

    Posted by ブクログ

    昭和10年代の短編を集めた。表題の「ならぬ堪忍」から読んだが、短い中に味わいもある。その他の短編はやや勧善懲悪というかハッピーエンドというか、途中から結論が透けて見えそうで、でもストレスなく一気に最後まで読んでしまう。器量の良くない人間が腹をくくればひとかどのことが成し遂げられる様を書いた「悪伝七」

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    2011年11月27日

    Posted by ブクログ

    山本周五郎戦前の短編集。
    武家ものが大半で、当時の生き様の潔さがすがすがしい。
    侍の奉公こそ人生の本文、それが天命という生き方が心に響く。
    それが山本本人の生き方だったのだろう。
    もっともっと彼の作品が読みたい。

    鴉片のパイプは異質。


    08/12/09

    0
    2009年10月04日

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