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弥太郎が斬った侍が最期に言い残した彼の本名、笹尾平三郎――過ぎし日の御家騒動は今もなお続き、彼の身に刺客の手が再びのびる。一方、弥太郎を見守る雲津の弥平次にも盗賊仲間の争いから危機が迫っていた……。江戸の盗賊をとり仕切るのは誰か。そして弥太郎の過去とは。魑魅魍魎とび交う江戸の暗黒街を舞台に、名もない「闇の狩人」たちの人生を描く長編時代小説。
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Posted by ブクログ
闇の狩人、下巻もやっぱり面白い。 上巻で書いたけども 時代劇専門チャンネルでドラマ化してて感化されて 本も読んでみようと思ったわけで。 ドラマと下巻は違うとこあったけどまぁそれはそれで良し。 それにしても弥平次、カッコいいよ。 ドラマでは中村梅雀がやってたんだけど これがまた良かった。 私を裏切らな...続きを読むい、時代劇専門チャンネル。 私を裏切らない、池波正太郎作品。 小説の方が、もっと深い内容かなって思うけど。 とにかく裏の社会と表の社会の描写が、凄まじい。 仕掛人と盗人、そして武士と町人。 みんな同じ人間だもの。 生きるためにとか御家を守る為とか お世継ぎとか どの社会も同じで、思った以上に深いな。と。 とりあえず小説もドラマも 同じくらい面白いのは確か。
とても臨場感のあるしストーリー。 弥太郎さんが記憶も取り戻せずにいろんなことに悩んでいても、幸せになれて安心しました。
盗賊の後継者争いに、香具師の縄張り争い、お家騒動が絡まって、それなりにまとまる。もう、一気に収まる。 大体いいけれど、弥太郎関連が物足りない感じだった。あれだけ引っ張った割に、あっさり。
江戸の世も現代も組織や対人とのしがらみに縛られて生きている。意地を張って抵抗しなくても良いのではないか。結末が良かった。2020.12.1
江戸の暗黒街を舞台にした長編。記憶を失った浪人、その浪人を助けた盗賊、それから江戸街を仕切る香具師の世界。池波正太郎氏の描く江戸の大パノラマ世界、人と人との繋がりが現代の我々にも、よくわかる作品。
純粋に生きているからこそ絡まる人間関係を、優しく、時には強引に導くために奔走する主人公の強さに、惹かれた。 年齢も性別も超えて慕われるキャラクターは、今の自分自身を見つめるきっかけも与えてくれる。 物語が展開するリズムの心地よさも、読後感の爽やかさも絶妙。 登場人物が多くても、うんざりしない描き方...続きを読むと、季節感や情景の立ち上がり方が読みやすい。 題材に親しみやすさがない分、人物の生活感が迫ってくるような丁寧さが、より感情移入しやすかった。
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