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Posted by ブクログ 2016年01月15日
第1部の締めは見事に芸術の本質をえぐっている。
ドラクロワの使用人ジェニーがことのほか好ましい。そして、ドラクロワの人間味も。
精神的なひ弱さ(ショパン)、傲慢さ(サンド)が恋愛の末期を通して、描かれている。いつの間にか感情移入している。そして、何かの教訓を引き出そうとしている。
中年のビルド...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月28日
読み終わって放心状態・・・。
何と言う世界観・・・。
文章で、これだけの世界を伝えられるのは凄い!
圧倒的な文章力、表現力。
一部の上巻から、随分主人公たちに動きがあり、お話としても面白いのに、とにかく文章が凄い。
一行読む度に溜息が出る。
気に入った場所に付箋を付けながら読んでいったら、...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月27日
ここで中心となって描かれるのはサンド夫人の娘であるソランジュと彫刻家のクレサンジェとの結婚と、金の絡んだ複雑な愛憎劇です。俗になろうと思えばいくらでもなるテーマをここまで重厚に纏め上げるのは凄いです。
やっと。やっとのことで読み終えました。しかし、これでもまだ道半ば。まだ後半分残っているかと思う...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年04月22日
購入済み
内容(「BOOK」データベースより)
彫刻家クレザンジェは、ソランジュに求婚し、その母サンドはこれを了承した。病床にあったショパンは、ドラクロワとともに深い危惧を抱く。その彫刻家の軽佻・利己・浪費といった性行を知っていたからだ。事実、彼は二十万フランもの不動産を持参金という名目で略取しよ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
第一部(上)は、深い思索がとても哲学的で、時に難解さをも感じたけれども、(下)の途中からは一転、昼ドラ的などろどろとした人間模様が描写されていて、それはそれでおもしろかった。ドラクロワやショパン、ジョルジュ=サンドの感じている憂鬱は、現代の若者の抱えているそれにも通じるような気がしたが、これは、ドラ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月06日
さて今回は全体の話の流れを紹介したい
ネタバレを含みますが、ネタバレは重要ではない作品なのだ(と勝手に強く思っている)
まず本書を読むにあたり、一番のネックは(ありがちな)横文字の登場人物の多さ
メモを取りながら読むのだが多過ぎて倒れそうになる
〇〇侯爵夫人、〇〇男爵、〇〇大公妃…次から次へと登...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年11月23日
この巻で主に語られているのはサンド夫人の娘・ソランジュの結婚をめぐる一連の騒動で、それに引っ張られてどんどん読み進めることができたんだけど、読み終わって印象に残るのはやっぱりドラクロワの煩悶だったりします。
ようやく完成した議員図書室の天井画とそれを見るドラクロワの描写で第一部が完結するからかも...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月24日
第二分冊となるこの巻では、ショパンの愛人であるジョルジュ・サンドの娘ソランジュと、彫刻家のオーギュスト・クレザンジェの結婚の前後の話となっています。
自分の利益を追求するクレザンジェが舞台回しの役を担い、ジョルジュ・サンドとソランジュの母娘の決裂と、サンドとショパンの破局がもたらされることになりま...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年12月19日
えらく歩みの遅い作品。おそらくはそういった構成を意図的に採用しているのだろうけれども、その仕掛けは読者に挑戦的な感あり。
内容としてはショパンとドラクロワの話を行ったり来たりする訳だけれども、今のところドラクロワの話の方が芸術に身を投じた人間の苦悩と悦びを粘着的に描いていて面白い。この辺り、美術展評...続きを読む
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