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Posted by ブクログ 2016年12月30日
『一日二四時間の中で、人間が考えられることって、三つしかないと思うんです。ー過去のことか、現在のことか、未来のことか。』
『人はなるほど、たまたまそんなふうに誰かを見ることなど出来ないのだろう。彼の中の何かが、そんなふうに彼女を見させていた。』
『私は、人間のへそ曲がりなんだと思いますね。完璧だ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年03月21日
平野先生の作品の中では、「決壊」が一番好きだったが、今日から「かたちだけの愛」が一番好きな作品になった。
「決壊」や「葬送」に比べると話のテンポが早く、物語にどんどん引き込まれ1日で読み終えてしまった。
こんなに美しい小説を読んだことが無い と感じる程、文章が美しい。
「あわや だいさんじ」登...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月25日
芥川賞作家・平野啓一郎氏による初めての恋愛小説です。『日蝕』や『葬送』などの重厚な作品を書くというイメージが強い方だったので、最初は正直面食らいました。
この記事を書く際にはじめて知ったのですが、この本は平野啓一郎氏にとって初めての恋愛小説だったのですね。物語は交通事故によって左足を切断するという...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月08日
平野作品は「分人」という概念でよく言われますが、この概念を特に持ち出さなくても、愛することに揺れ動く主人公の気持ちや考えが丁寧に描き出されています
無理のない、時にハラハラさせるストーリー展開で、ページがどんどん進みます
悲惨な事故に遭った女性が、愛されることでそれを乗り越えていく・・・純粋な気持ち...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月29日
ー それで、いつの間にか、こう思うようになってた。愛って、もっと偶然的で、選ばれる人間に優劣があるわけでもなければ、選ぶ人間が賢かったり、愚かだったりするわけでもない。ただたまたま、誰かと誰かが出会って、うまくいったり、いかかったりするだけだってね。
そう思えば、俺の家族は、誰も傷つかずに済む。組...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月28日
読み出したら止まらない、平野啓一郎作品。話の展開は他の作品に比べて平坦ではあったが、描写が本当に秀逸である。人物像もさることながら、京大出身の男性に何故このようにファッションのことが手に取るように書けるのだろうか?(完全に偏見であり、決めつけであり、昨今のジェンダー問題に抵触しそうであるが)と驚きと...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月17日
事故で片脚を失った女優と義足デザイナーの間に生まれた愛を描く
設定も登場人物もそこまで好きになれなかったけど(それも計算のうちかも)、はっとさせられる表現に出会えるから平野さんの本はやめられない
話としてはシンプルだけど繊細な心理・情景描写でドラマの中に入り込んだ気分になれる
✏技能とは、何で...続きを読む
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