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Posted by ブクログ
季節風の最後のこの一冊は購入してから長い事積んでしまった。
十二の短編で描かれる重松清ワールドの秋は、少し切なくなるお話しばかり。
その中でも、ウイニングボールは身につまされる思いだった。
真面目に仕事をするのと、必死に仕事をするのでは全く違う。
前は必死にやっていた事が、どんどん必死とは遠くなり、真面目であれば良いやと、必死になるタネを見つける事も諦めて「ふらふら」としているなぁと気付かされた。
ウイニングボールも他のお話も、もっと言えば季節風の全四十八話は最後の最後が描かれていないのがとても良い。
読者の想像で「きっとこの先はこうなっただろう」と思わせる余地がある。
あとがきに
「ああ、ここにはオレのすべてがあるんだなあ」
と書かれているように、重松清ワールドに足を踏み入れる第一歩には季節風をお奨めしたい。
Posted by ブクログ
季節風シリーズ「秋」
秋という季節に似合うしっとりとした話に心が温かくなった。
「ヨコヅナ大ちゃん」で
大ちゃんの「人間って、なんでお腹が空いちゃうの?」の問に
「明日、がんばるためだ」と答えるおじいちゃんと
「明日の自分を、今日より元気で幸せにするためよ」と答えるおばあちゃんが素敵だった。
また、おじいちゃんの「カッコいいとか悪いとか、他人が勝手に決めることにびくびくするな」
「カッコいいっていうのは、自分で自分が好きになる瞬間のことだ」の言葉には私自身も力をもらった。
難しい年頃の娘を持つ父親の不器用な心情を描いた「田中さんの休日」は、ラストのほっこり感が印象的だった。
刊行順では、この「秋」が締めくくりのようだが、読む順番にはあまりこだわらずに楽しめそう。
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