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Posted by ブクログ 2023年07月30日
1975年。終戦からまだ30年しか経っていない広島へ転校してきた中学生のマナブと広島育ちの同級生ヤス、ユキオ、そしてクラスメートの真理子との交流の話。タイトルからは赤ヘル軍団カープの初優勝への軌跡がメインテーマのような印象を受けるが、実際はそうではない。赤ヘルの快進撃はむしろBGMで、中学生同士のぎ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年10月02日
「忘れてはいけない」
という事がテーマの小説だった気がします。
題名から簡単に受け取るのは、
カープや初優勝のこと。
でも、重松さん、流石それだけじゃなかった。
戦争や原爆の影響のこと。
都市や地方の格差のこと。
両親や血縁の大事なこと。
土地や引越の無様なこと。
感謝や憎悪の発生のこと。
夫婦...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月13日
1975年の広島が舞台。
3人の中学一年生を中心とする物語。
原爆の傷跡、閉鎖的な町、転校、友情など、様々なテーマが一冊に込められています。
広島カープが1975年に優勝できたのは、赤ヘル集団から赤ヘル軍団になったから。
野球は一人ではできない、みんなで補い合いながら仲間で戦う。
600ページ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月16日
9月4日のオリックス・バファローズ戦は延長12回に入り、午後5時20分を過ぎていた。突然の豪雨による中断も重なって、当初予定していた新千歳への最終便搭乗を断念することが決まった。新しい行程は翌日、旭川への直接移動だった。
伊丹を発ち、経由地となった羽田。乗り継ぎまでの時間をつぶすために搭乗ゲート付近...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月12日
極貧球団だった頃のカープ選手の練習風景、熱狂するカープファン、いつも引き合いに出されるジャイアンツの話を、亡くなった父からよく聞かされていた。
私自身は、原爆や復興途上の広島を知らないが、あの時代に生きていたら、カープが希望になっていただろうと思う。
なぜカープが広島でこんなに愛されるのか、県...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月17日
広島カープを作中で扱う作家からは、必ずと言っていいほどカープ愛が溢れている。それは作中で永川勝浩の劇場っぷりに苦言を呈する東川篤哉然り、初優勝時の熱狂を少年たちの群像劇を通して描ききる、本作然り。カープには広島県民にとっての「物語」がある。本作はフィクションだが、多くの広島人にとっての自己投影になっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年09月17日
カープ優勝当時の時代背景をもとにカープと広島について書かれた物語。
東京から引っ越してきた「よそもん」のマナブくんが広島県民の拠り所ともいえるカープを、そしてかつて原爆の落とされた広島という土地と人間性を理解していく。
そこには様々な物語があり、マナブ君の家庭事情、友達の事情、少し謎めいた少女の事...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月11日
1975年、弱小球団広島東洋カープが悲願の初優勝に向かって奇跡を起こすとき、東京からの転校生・マナブにも熱い友情が芽生える。広島の街が最も熱くなった一年を描く長編小説。
世界で初めて原爆が落とされた街には、世界で最も地元民に愛される球団がある。たくさんあるエピソードの源にすべて愛がある。少年たちの心...続きを読む
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