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Posted by ブクログ 2021年08月09日
第二次大戦後の連合国占領時代の日本および日本人についての記録の下巻。
本書のハイライトの一つは、第12章・13章の日本国憲法の制定にかかる部分だと思う。GHQ側が示した憲法草案(それは現在の日本国憲法に近いものである)に対して、当時の日本政府側が抵抗を示し、論争と駆け引きが行われる部分である。
本...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月28日
最期の1ページまで、貪るように読みました。
本当におもしろかった。
今の日本について、常々不思議に思っていたことの答え、というか、なぜそうなのか原因みたいなものがいくつか書かれてあって、「なるほど、そういうことか」と思った。
たとえば、多くの日本人の中に強くある、戦争の被害者意識。
大人から子供...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年02月25日
上巻を読み終わったとき、「どうして日本人にこういう戦後史が書けないのだろう?」と思っていたが、下巻の天皇制を扱った章を読んで、確かにこれは日本人には書きにくかろうと納得した。
天皇は、何らかの形で戦争責任を取るべきであったという筆者の主張は明確だ。そして、なぜ天皇の戦争責任が問われなかったのかという...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月14日
上巻に引き続き一気読み。天皇制がなぜ維持されたか、なぜ戦争責任を一切負わなかったのか、天皇のために死んだ国民に対する謝罪は、終戦直後の飢えた国民のために天皇家の財産を利用することはなぜなかったのか。占領軍の検閲と情報統制のため、世界が冷戦状態になっていることなどつゆ知らず、非武装がいきなり解除される...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月12日
この大著は、例年の夏のメイン図書と同じく、長期旅行の際に読もうと思って旅先に携行した。
下巻は憲法誕生に至る詳細な過程が描かれる。戦後の民主化と逆コースのまさにはざまに生まれ落ちた奇跡のようなものが日本国憲法であることを知る。日本の保守層が抵抗したのは事実だが、「押しつけ」という評価は当たらないだろ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年12月25日
戦後の成長の根幹にある「日本モデル」とは、日本独自の精神的、民族的な土壌より遥かに大きく、日米交配の「非軍事化と民主主義化」という理想を実現するためのシステムに拠する。制度的には30年代初期から52年のGHP廃止に至るまでの権威主義的構造を基盤とし、精神的にはその過程で生じた二律背反的な矛盾、国とし...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年12月26日
下巻は、天皇制の維持とアメリカの企図、新憲法制定、GHQによる検閲、東京裁判、など、いまだに議論の多いテーマが取り上げられています。ある意味、下巻は上巻よりもさらに読み応えがあります。
最後にエピローグという章がありますが、これも白眉です。ここで、著者がこの本で言いたかった主要なテーマが、本のタ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月26日
上巻にも共通して言えることだが、外国人が戦後の日本を語っているためにバイアスがないのが良い。自分自身日本人であり当時の話を見聞きする機会は圧倒的に日本人からが多いが、このようにイーブンな目線で戦争ならびに戦後を語られているので読み手も感情を抜きにして当時の様子を理解ができる。「菊と刀」「幸之助論」と...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月16日
【本書のまとめ】
1 天皇制の維持
占領軍は、軍部と天皇の間に「くさびをうちこむ」ことで、日本帝国の様々な国策から天皇を切り離し、天皇の新しいイメージ(天皇を再び民の手に)を作り出す作業に加担しようとした。終戦間近の状況においては、天皇の無事が日本の無条件降伏に寄与するし、かつ戦後においては、天皇...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年06月17日
象徴天皇制と戦争責任、東京裁判、新憲法制定など今尚、議論の対象となりながらも明確な答えを見いだせていない課題とGHQの下で急ピッチで進められた民主主義改革を扱った下巻。
GHQによる徹底した検閲や憲法草案作成の過程など興味深い内容がいくつもある中でも「天皇制」について日本人では踏み込めないような鋭く...続きを読む
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