霞町物語

霞町物語

660円 (税込)

3pt

青山と麻布と六本木の台地に挟まれた谷間には、夜が更けるほどにみずみずしい霧が湧く。そこが僕らの故郷、霞町だ。あのころ僕らは大学受験を控えた高校生で、それでも恋に遊びにと、この町で輝かしい人生を精一杯生きていた。浅田次郎が初めて書いた、著者自身の甘くせつなくほろ苦い生活。感動の連作短編集。

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霞町物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「お腹めしませ」が途中で忽然と消えてしまった。江戸時代から一気に昭和にタイムトリップして微に記憶に残る時代の匂いを感じながら読んだ。
    へぇ、こいうのも書くんだというのが率直な感想。
    で、読み進める間に夢中になった。不思議な余韻を残す「夕暮れ隧道」に惹かれ、各話で語られる写真館と伊能夢影の頑なな生きざ

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    2023年05月22日

    Posted by ブクログ

    ラストがたまたま通勤電車の帰宅中で人目を憚らず泣いてしまった。

    是非ともみなさんにオススメできる感動作です。

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    2022年06月01日

    Posted by ブクログ

    浅田次郎氏の、高校時代の思い出を綴るエッセイ(?)。都内の進学校に通う著者は、クラスメートたちと、車だ酒だ女だたばこだと、派手な遊びを繰り広げる。その主な舞台となるのが、霞町、今でいう西麻布だ。霞町という名前は聞いたことが無かった。都会の谷間にあり、本当に霧が満ちるのだという。
    麻布にある小さな写真

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    2019年09月10日

    Posted by ブクログ

    戦後の昭和、高度経済成長で東京も都市開発が活況を見せ始める時期、学生運動華々しい時期に、東京の霞町で高校時代を過ごした主人公と家族、そして仲間たちの物語。連作短編という形式を採りながら、少しずつ家族の歴史が紐解かれていく。

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    2018年06月17日

    Posted by ブクログ

    きっと時代そのものが活気に溢れてたんだろうな。それにしてもどうしてこんなにも他人の人生を綴った物語なのに懐かしさを感じるんだろう…。

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    2017年09月24日

    Posted by ブクログ

    いくら浅田次郎が賢い子どもだったとはいえ、小学生や高校生時代のことをこんなに詳細に覚えているはずもなく、やはりフィクションなのでしょう。そうは思ってもこれは彼自身の物語、そんな気がします。

    本作は、町の写真館に生まれた「僕」の回顧録。短編8話で語られ、前半はおもに僕の高校生時代。両親と呆け気味の祖

    0
    2017年05月15日

    Posted by ブクログ

    小説で久しぶりに涙を流した。そして声を出して笑った
    浅田次郎のイメージが良い意味で変わった。
    「青い火花」「雛の花」双璧

    0
    2017年05月20日

    Posted by ブクログ

    浅田次郎さんの作品は、物語の中に「幽霊」が出てくるものは最高の出来。もちろん、白い着物来てでてくるわけじゃないんだけど。「霞町物語」にもしっかりでてくる。どの作品のどこの部分で出てくるかは秘密。かなりあとになってからでないと、あそこで出てた人たちは、その時はもう死んでたんだ、という推理があって、初め

    0
    2015年10月19日

    Posted by ブクログ

    浅田次郎が1970年代の青春を描く、自伝的な面もある連作短編集。
    連作短編文芸の最高峰だと思う。
    ストーリー、台詞、論調、テンポ、人物、時代、アイテム…味のあるかっこよさがひたすら漂う。
    他人事なのに懐かしく、切なく、誇らしい。来世はこんな青春を送りたい。
    こういう話が描ける作家がたくさん出てきてく

    0
    2016年01月17日

    Posted by ブクログ

    「雛の花」と「卒業写真」が特に好き。
    平成生まれで大学受験時には学校と塾に引きこもってた自分とは全く違う生活を送る高校生たちの生活を中心に、主人公「僕」の幼少時代やその家族に纏わる物語だけど、どんどん引き込まれる。最後は思わず涙。

    0
    2014年07月02日

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