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青山と麻布と六本木の台地に挟まれた谷間には、夜が更けるほどにみずみずしい霧が湧く。そこが僕らの故郷、霞町だ。あのころ僕らは大学受験を控えた高校生で、それでも恋に遊びにと、この町で輝かしい人生を精一杯生きていた。浅田次郎が初めて書いた、著者自身の甘くせつなくほろ苦い生活。感動の連作短編集。
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Posted by ブクログ
「お腹めしませ」が途中で忽然と消えてしまった。江戸時代から一気に昭和にタイムトリップして微に記憶に残る時代の匂いを感じながら読んだ。 へぇ、こいうのも書くんだというのが率直な感想。 で、読み進める間に夢中になった。不思議な余韻を残す「夕暮れ隧道」に惹かれ、各話で語られる写真館と伊能夢影の頑なな生きざ...続きを読むまに惹かれた。オーティスは通な音学好きが贔屓にしてたのかと思ってたけど、そうじゃなかったみたいだな。浅田次郎に忌野清志郎の物語りを書いて欲しいなぁ。
ラストがたまたま通勤電車の帰宅中で人目を憚らず泣いてしまった。 是非ともみなさんにオススメできる感動作です。
浅田次郎氏の、高校時代の思い出を綴るエッセイ(?)。都内の進学校に通う著者は、クラスメートたちと、車だ酒だ女だたばこだと、派手な遊びを繰り広げる。その主な舞台となるのが、霞町、今でいう西麻布だ。霞町という名前は聞いたことが無かった。都会の谷間にあり、本当に霧が満ちるのだという。 麻布にある小さな写真...続きを読む館を営む祖父と、写真を撮りに旅に出てしまう父と、芝居鑑賞ばかりの母、おしゃれな祖母、と愛すべき家族や悪友たちが出てくる。自由で素晴らしい青春時代を過ごしたことがうかがえる。 浅田次郎、さすがの筆力。うまいな~とうならされる。面白くて一気に読んでしまった。彼らしい、ほろりと甘く切ない本である。もう20年も前に出版されたようだが、本書の存在を知らなかった。読んでよかった。
戦後の昭和、高度経済成長で東京も都市開発が活況を見せ始める時期、学生運動華々しい時期に、東京の霞町で高校時代を過ごした主人公と家族、そして仲間たちの物語。連作短編という形式を採りながら、少しずつ家族の歴史が紐解かれていく。
きっと時代そのものが活気に溢れてたんだろうな。それにしてもどうしてこんなにも他人の人生を綴った物語なのに懐かしさを感じるんだろう…。
いくら浅田次郎が賢い子どもだったとはいえ、小学生や高校生時代のことをこんなに詳細に覚えているはずもなく、やはりフィクションなのでしょう。そうは思ってもこれは彼自身の物語、そんな気がします。 本作は、町の写真館に生まれた「僕」の回顧録。短編8話で語られ、前半はおもに僕の高校生時代。両親と呆け気味の祖...続きを読む父と僕で暮らしています。由緒正しい写真館でしたが、時代が変われば住人も変わり、記念日だからと家族で写真館に来るような客は激減。いっそのこと店をたたんで引っ越すほうがいいのだけれど、昔気質の祖父が生きている間は許されないこと。ヤケクソ気味の両親は、祖父の財産を食いつぶす勢い。父はふらふらと写真を撮りにあちこちへ出かけ、母は芝居見物三昧。まだ一応ぼんぼんの僕は、高校生ながら車を所有。学校の所在地の環境のせいで、同級生と酒場に入り浸ることもあります。 こんな前半もいいのですが、素晴らしいのは僕の小学生時代が描かれる中盤と、再び高校生時代の話に戻る後半。当時は存命だった祖母のこと、呆ける前の祖父のこと。遊ぶことについては何も言わないのに遊び方についてはあれこれうるさい家族がものすごくいい。嘘をつくな、見栄を張るな、愚痴を言うな、一瞬をないがしろにするなと教えてくれたおじいちゃん、おばあちゃん。 決してお涙頂戴に走ってはいないのに、浅田次郎の本を読むと涙で目がかすむことが多すぎる。この余韻があるから、本を読むのは止められない。たまりません、浅田次郎。
小説で久しぶりに涙を流した。そして声を出して笑った 浅田次郎のイメージが良い意味で変わった。 「青い火花」「雛の花」双璧
浅田次郎さんの作品は、物語の中に「幽霊」が出てくるものは最高の出来。もちろん、白い着物来てでてくるわけじゃないんだけど。「霞町物語」にもしっかりでてくる。どの作品のどこの部分で出てくるかは秘密。かなりあとになってからでないと、あそこで出てた人たちは、その時はもう死んでたんだ、という推理があって、初め...続きを読むて幽霊だったとわかるんだけど。
浅田次郎が1970年代の青春を描く、自伝的な面もある連作短編集。 連作短編文芸の最高峰だと思う。 ストーリー、台詞、論調、テンポ、人物、時代、アイテム…味のあるかっこよさがひたすら漂う。 他人事なのに懐かしく、切なく、誇らしい。来世はこんな青春を送りたい。 こういう話が描ける作家がたくさん出てきてく...続きを読むれれば、いつまでも飽きないと思う。 5+
「雛の花」と「卒業写真」が特に好き。 平成生まれで大学受験時には学校と塾に引きこもってた自分とは全く違う生活を送る高校生たちの生活を中心に、主人公「僕」の幼少時代やその家族に纏わる物語だけど、どんどん引き込まれる。最後は思わず涙。
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