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孤独の中で育ち、温かな家庭を築き、定年の日の帰りに地下鉄で倒れた男。
切なすぎる愛と奇跡の物語。
エリート会社員として定年まで勤め上げた竹脇は、送別会の帰りに地下鉄で倒れ意識を失う。家族や友が次々に見舞いに訪れる中、竹脇の心は外へとさまよい出し、忘れていたさまざまな記憶が呼び起こされる。孤独な幼少期、幼くして亡くした息子、そして……。涙なくして読めない至高の最終章。著者会心の傑作。
時代を超えて胸を打つ不朽の名作『地下鉄(メトロ)に乗って』から25年――
浅田次郎の新たな代表作、待望の文庫化。
解説・中江有里
Posted by ブクログ 2023年11月29日
時代を超えて胸を打つ不朽の名作『地下鉄(メトロ)に乗って』から25年。鉄道屋などが好きならぜひ読んでほしい。
孤独の中で育つたが温かな家庭を築き定年の日の帰りに地下鉄で倒れた男の物語。
幼少期の思い出や自分を捨てた見知らぬ母のおもかげを、不思議な経験で追憶していく最終的には泣かせる浅田次郎作品。
メ...続きを読む
周りの人達には愛されながらも拭えない喪失感が生死の境目で少しずつ埋められて行く過程が切ないけれど美しくてさすがとしか言いようがありません。浅田次郎作品はたくさん読みましたが、言葉選びの美しさはこの作者の真骨頂だと思います。
Posted by ブクログ 2023年05月26日
浅田次郎初体験になった『椿山課長の七日間』と似てる作品。脳梗塞が脳出血に置き換われば、いまのおれだよ。生死の境は彷徨ってないけど。
状況を比較しながら読んだ。
浅田次郎ほど地下鉄に思い入れはないのだが、拘りポイントは共感できる。銀座線の灯が消えるのとか、丸の内線のデザインとか。古き良き東京の面影が無...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月21日
読んだことがあるのではないか、そう思いながら最後まで読んだ。2度目でも切なくて、読んでよかったと思った。
親の顔を知らずに生きてきた。そのことを負い目に思いながら生きてきた。病院で生死の境にいながら、不思議な体験をし、母を知る。捨てられたのではない。大切に思われたからこそ、置いていかれた。何とも切な...続きを読む
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