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『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞!3年連続、本屋大賞ノミネート!! 自分の情けなさに、歯噛みしたことのない人間なんて、いない。 死を見つめることで、〝自分らしさ″と〝生″への葛藤と希望を力強く描き出した、著者渾身の感動作。
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Posted by ブクログ
ひーしんどい。私のドストライク作品でしたが、その分しんどい。 死との対面で見えてくる、その人の価値観や本音に揺さぶりをかけるようなお話。男尊女卑、というよりは古い結婚観、に対しての投げかけが多かったかな。一つだけいじめた側といじめられた側の再会話があって、あれはどこまで行ってもいじめた側がクズでし...続きを読むた。 佐久間の最後の決断はどっちが正解とかじゃない。ただどちらかしか選べないからそっちを選んだだけ。純也も二者択一を迫ることを選んだだけ。 だから苦しいなぁ切ないなぁ、2人ともこの先後悔がないなんてことはない、と思いながら2人の決断が良き未来に繋がるよう願いました。 2024.5.12 75
町田その子さんの、この構成好きです。 短編だけど軸があって、この人とこの人がここで繋がるのね!っていうのが面白い。 この本の軸は葬儀屋さんなので、人の死が関わってくる。 死は悲しいし、辛いけど、残された人たちは何かを感じたり得たりする。 町田さんの本は、いつも「あっ」と心に引っかかる言葉や文がある。...続きを読む 今回は、「椅子を持っている」という言葉と、269ページの5、6行の言葉。 私のノートに書き足されました。 明るい物語ではないですが、目に浮かぶ背景は明るいなぁと感じました。 "読んでよかったなぁ"リストに入りました。
出張の移動中に聴き終わったのだけど、つらかったお葬式が思い起こされたのに加えて登場人物の苦しさをまっすぐ受けてしまいなかなか感想が書けず……。 町田さんのインタビューを読んで、少し明るい気持ちになれた。また落ち着いて聴きなおしたい。
「あなたが彼をしあわせにできなかったとしたら、彼もまた、あなたをしあわせにできなかった。こういうのって、お互い様じゃないの?」 「恋愛も結婚も、ひとりじゃできないんだ。彼を責めろとは言わないけれど、自分を責めるのはやめなよ。」 「大事なひとがどんな風に生きたいか、何をしあわせに感じるかなんて考えてな...続きを読むかった。一緒に生きていくために大切なのは『幸せな瞬間』だけではなくて、『相手のしあわせを考える時間』も大事なんだよ。」 「失敗というのは、あってもいいものなのだなと思う自分がいた。失敗したからこそ、伝えられる言葉もある。」 「その人が正しいと思ってやっていることを、私は私の感覚だけで否定したくない。誰かの意見に左右されたくない。その人と向き合って、話を聞いて、理解する努力をしたい。誰かの常識や言い訳で逃げたりしない。純也もさ、頭から否定するんじゃなくて真奈さんときちんと話をしたほうがいいよ。彼女がどれだけ仕事に対して真摯か理解できるまで話をするんだよ。」 「私か夫の痛みを『それくらい』と理解していなかったように、私も夫の大切なものをそれくらいでと切り捨ててしまったように思う。そして私は、噛み合わない夫から、逃げていた。いつか、いつかと明日に任せて、話し合うこともせず逃げ続けていた。」 「自分の中の『それくらい』を相手に押し付けちゃだめだよ。理解しないと、いつか後悔することになる。」 「わたしたちは、何かを手に入れて、何かを失う。何かを望み、手に入れられないことに絶望する。己の手の中に残ったものと失ったものを数えて、嘆いたりする。でも、大事なのは『持っていること』ではなく、『持っているもの』『持っていたもの』でもない。そこから得た喜び、得られなかった哀しみ、葛藤やもがきこそが大切なのだ。」 葬儀屋を舞台にした短編集。 『わたしが愛したかった男』 夫に自分の理想を押し付けて、そこから外れると責めて、「君はぼくを苦しめるんだ」と言われてしまう。夫も妻も間違っていない。個性だし、考え方や価値観はそれぞれ別々の人生を歩んできた中で出来たもの。ただ、相性が悪かっただけ。近い関係になればなるほど、自分の期待どおりに動いて欲しくなったり、自分の理想を押し付けてしまうし、それは同時に相手を否定することになってしまうよな、と共感した。「ひとはいつ、大事なことに気付くか分からない。」という言葉が素敵だと思った。何年も経ってから気付くこともある。過去を恨むのではなく反省できるようになる。 『あなたのための椅子』 「私は壱の一部分だけしか、見ていなかった。そして私は、たった一部分だけで、壱を諦めたのだ。」 人の一部分だけを知って、自分と合う合わないとか、どんな人かをすぐに判断してしまうところがあるけれど、人はもっと複雑で、長い時間をかけて知っていくものだと改めて気付かされた。自分も自分の全てを理解できているわけではなくて、こんな一面もあったのか、と驚くこともあるのだから、全く知らない他人と知り合い、相手のことを知っていくのは、とてもとても時間のかかること。一面だけを見て判断するのではなく、もっと相手のことを知りたいし、私の他の面も知って欲しい、じっくり向き合っていきたいと思えた。 『一握りの砂』 家族について考えさせられた。なんでも言い合える家族がいいわけではない。不仲ってわけでもなく、程よい距離感で、文句を言い合いながらもお互いを大事にする。そして時々大事な話をする。家族の関係性はさまざまで、私の家もこんな感じだな、いつもはお互いに干渉しすぎないけど、誰かが困った時や辛い時は全力で助ける。キツイ言い方をされても、その裏にはいつも私に対する心配があった。恋人との別れのところは、相手の大切なものを大切にできなければ、どれだけ好きでいても一緒にはいられないのだなと思った。それは歩み寄っても埋められない価値観の違いなのか。 町田そのこさんの本は、人と人との関わりがとても繊細に、丁寧に描かれていて、考えさせられる。とても好きな作家さんだなと改めて思った。
家族葬を専門とする葬儀屋「芥子実庵」を舞台とした死をテーマにした物語。と思っていたが、死はもちろん、男尊女卑や「女性は結婚が全て」などのステレオタイプな考え方や貧困、いじめなどについても考えさせられた。 ・人は明日に頼りすぎている ・大事なのは持っていることではなく、持っているもの、持っていたもので...続きを読むもやぬ、そこから得た喜びら得られなかった哀しみ、葛藤やもがきこそが大切 ・椅子とは、自分の中の相手と対話することだ これから人の死に向き合わないといけない場面が訪れると思うが、この小説を思い出すことになりそう。
町田そのこさん、好きだなぁーと再確認。 ゆるく繋がっていく5章の登場人物に、わかる〜と思うことも、うーん?と思うこと、イヤな奴とイラっとすること、ウルッとくること、電車では読まない方がいいかも笑 最後は温かいのがやはり良き! 葬儀社で働く真奈は2人の親友がいる。運命的に出会って好きになった彼から...続きを読むは仕事を辞めて欲しいと言われ、その本当の理由は5章に出てくるが、その友人の葬儀を担当することに、という1章。 花屋として葬儀社、芥子実庵に関わるシングルマザーの元夫のダメ男っぷりと離婚理由になった人の葬儀をする事になる2章。 学生時代にイジメられた人の父の葬儀で会いたくもない当人に出会い喧嘩になる3章。ここに出てくる人たちのクズっぷりがすごい…でもそんなクズでも優しい一面あって… 4章が1番好きかも。 あなたのための椅子を置いといて、と。 亡くなった人の兄、星さんがステキだ。芥川との知り合いで葬儀場に。 仕出の料理長が亡くなり、芥川の過去も、真奈の彼の過去も紐解かれ収束していく5章 多様性、現代を表した小説でコレもいつか映像化されるのだろうか? 面白いというか色々と考えさせられた良作。 芥子の実の家 仏教の逸話 自分の子を亡くしたキサー ゴータミーという女性が泣いて縋る中会いにいった釈迦に「一掴みの芥子の実を持ってくる、ただし、いままで死んだ者を出したことのない家からもらってくる事」そんな家はない。死は誰もに訪れ誰しもがそれを迎え入れなければならない。そして我が子の死を受け入れた、という話。 死は誰もが接する哀しみで恐怖。その感情こそが誰しもが受け入れなければならないもの、そこに豊かさも貧しさも存在しない p. 211 お互いが、相手のための居場所を残しているのさ。君たちは今でも、自分の心の中に相手の椅子を置いていたってことだよ p. 246 ぼくたちはあまりにも、明日に任せすぎている p. 269 一緒に生きていくために大切なのは「幸せな瞬間」だけではなくて、「相手のしあわせを考える時間」も大切なんだよ p. 303 わたしたちは、何かを手に入れて、何かを失う。何かを望み、手に入れられないことに絶望する。己の手の中に残ったものと失ったものを数えて、嘆いたりする。 でも、大事なのは『持っていること』ではなく『持っていたもの』でもない。そこから得た喜び、得られなかった哀しみ、葛藤やもがきこそが大切なのだ。それらは誰かに繋がれていく。p. 353 自分の手で繋げなくても、誰かが、
悲しみや苦しみが描かれていても最後には前を向ける町田そのこさんのお話とても好きです。 両親も芥子実庵みたいな葬儀社で送ってあげたかった。
今回も重く辛いシーンがたくさんでした "こんな人知ってる!最悪~”と悔しさでキリキリっとしてしまうシーンもたくさんありました 家族葬儀社で繰り広げられる、遺族側にスポットを当てた諸々の話です。生きていく側が抱える問題を 、大切な人の”死" と向き合うことで、見つめ直し新たな一歩...続きを読むを踏み出すストーリー 自分が望む生き方と、周囲の人々が『こうあって欲しい』と期待する姿の 狭間 で揺れる様 題名の「夜明けのはざま」はそんなところからきているように思います 苦しみ迷う闇夜を乗り越えて、自分の人生なのだから、自分の思う道に一歩前進 !夜明けがきた
町田そのこ先生の作品が好きなので新刊を楽しみにしていました。 葬儀社芥子実庵を中心に物語が描かれる短編集です。 語り手は作品ごとに違っていますが、最初と最後の物語は芥子実庵に務める同一の女性視点で語られます。彼女の考えや物事の捉え方の変化がこの本の面白さのひとつだと思いました。 どの物語にも死が描か...続きを読むれ、語り手はその死に向き合うことで自分らしく生きることに悩み前に進みます。 この本を読んで改めて人生は取捨選択の連続で失ったものの大きさを感じて苦しく思うことがありますが、自分の大切なものを大切にできるようになりたいと思いました。
#泣ける #感動する #深い
町田さんだから書けるストーリー 夜明けのはざまとは異なる死生観を表すもの 死を見つめることで、「自分らしく生きること」への葛藤と決意を描いた作品 書き留めた言葉を一部抜粋 一緒にいきていくために大切なのは、幸せな瞬間だけではなく、相手の幸せを考える時間も大事 そのひとが正しいと思ってやっている...続きを読むことを、私は私の感覚だけで否定したくない。誰かの意見に左右されたくない。そのひとと向き合って、話を聞いて、理解する努力をしたい。誰かの常識や言い訳で逃げたりしない。 わたしたちは、何かを手に入れて、何かを失う。何かを望み、手に入れられないことに絶望 する。己の手の中に残ったものと失ったものを数えて、嘆いたりする。 でも、大事なのは「持っていること」ではなく、「持っているもの」「持っていたもの」でもない。 そこから得た喜び、得られなかった哀しみ、葛藤やもがきこそが大切なのだ。それらは、 誰かに繋がれていく。 辛い涙が、誰かのしあわせに生まれ変わることだってある。 生きていく上で、大切にしたいなぁ。
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