ルール!

ルール!

1,320円 (税込)

6pt

4.5

『サイコーの通知表』『だれもみえない教室で』など学校における子どもたちの生きづらさに寄り添った作品を生み出し続ける児童文学作家・工藤純子。朝日中高生新聞の連載小説に大幅加筆した最新作のテーマは、ずばり「校則」です!

文芸部に所属する中2の朝比奈知里(あさひな・ちり)が校門を出てすぐ、スマホがヴヴッと震えた。登下校中のスマホの使用は、保護者との連絡以外は原則禁止。かけてきたのは姉で、コンサートの申し込みを代わりにやってほしいというお願いごとだった。通話を切った知里は、チケット販売のサイトにアクセス……そのとたん、背後からスマホの使用をとがめたのは生徒指導の三崎先生だった。スマホを没収されてしまう知里。しかし、級友たちの証言で、三崎先生は、通話するところからずっと知里を監視し、サイトにアクセスするのを待ち受けていたかのように声をかけたことがわかった。
同じ文芸部の晃太郎(こうたろう)は、生まれつきの髪型がモヒカンのようだから切ってこいと言われた。父がドイツ人、母が日本人で赤茶色の髪をした友樹(ともき)は、地毛証明書を出せと言われた。校則って、何のためにあるのだろう? 生徒を取り締まるためにあるのだろうか?
もやもやした思いを抱えた文芸部員たちは、理不尽な校則を変えようと立ち上がる。しかし、当の生徒たちの中から校則を変えたいという声があがってこない。学校生活の規律や校則を自分たちで考えることは、途方もなく大変だという現実に突き当たる。

はたして、知里たちは、校則を変えることができるのでしょうか? 現実の社会でも、あまりに理不尽な「ブラック校則」に注目が集まり、校則の変更や撤廃の議論がなされている中、校則とは何なのかという疑問を物語の力で伝える一作です! 巻末には、朝日中高生新聞紙上で行われた、中学生たちと名古屋大学の内田良教授、そして著者の工藤純子さんによる校則にまつわる座談会を掲載します。

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ルール! のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    5.6年から。中学校の校則で理不尽にスマホを没収された主人公。反省文を読み上げさせられることに反感を覚え、生徒会と協力し、中学生の主張に挑む。上からの圧力の世界を感じていると、大人の読者でもモヤモヤと怒りが湧いてくる。子どもの思いを代弁するだけでなく、取り残さない今の時代を反映して未来に繋ぐ。

    0
    2023年12月17日

    Posted by ブクログ

    校則のおかしさについて、正面から見つめ直し、正しく変えていこうと挑んだお話。少数意見を無視せずに考える姿勢が良かった。中学生に勧めたい。

    0
    2023年12月14日

    Posted by ブクログ

    「ブラック校則」というものが世間で話題になってから少し時間が経ち、社会の注目度も下がってきているような気もします。
    もちろん、それぞれの学校に個別の事情や歴史がありますから一概にパッと見た印象だけでその是非を論じることはできない部分もありますが、その校則で様々な規制を受ける生徒自身がその校則の意義や

    0
    2024年03月13日

    Posted by ブクログ

    2024-015
    中学生にもぜひ読ませたい一冊。自分が中学生の時は本当に何も考えずにただ従ってた。自分で考えて動くことの大切さを学んだ。でも、今の中学生にどれくらいできる子がいるだろう。

    0
    2024年02月03日

ルール! の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    児童書 / よみもの
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    224ページ
  • 電子版発売日
    2023年10月25日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    5MB

閲覧環境

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