富士山頂

富士山頂

509円 (税込)

2pt

気象庁の長年の悲願だったレーダーにようやく大蔵省の予算がついた。これが実現すれば、正確なデータが迅速に入手でき、より正確な気象予報ができる。しかし、激しい乱気流が渦巻き、天候の変わりやすい富士山の頂にどうやって重い資材を運び、レーダーを建設し、東京の気象庁まで無事にデータを送り届けるのか。2年間でレーダーを完成させなければならない。気象庁とメーカーの戦いはこれからだ。現場の担当者・技術者たちの苦闘を描き出す、異色の山岳小説。

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富士山頂 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2011年09月16日

    感動の野武士伝説

     富士山頂への気象レーダー建設物語。

     作家でもある気象庁課長が通信メーカーと一緒に一大事業を成し遂げる。名誉のため採算度外視で受注活動を繰り広げるメーカー各社。

     事業は一社でやるべきと主張する気象庁課長の主人公。ドラマがそこに生まれる。

     主人公の政治的圧力をも跳ね返す...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年04月18日

    富士山レーダー建設を通しての人間ドラマ。気象庁に勤めていた頃の作者の体験を元に書かれた小説。
    NHK「プロジェクトX」の第1回目が富士山レーダーの話で、ラストに作者も紹介されてました。

    新田次郎は、文体や作品の目線や作者近影が見るからに優しそうなのに、満州からシベリアへ抑留された過酷な経験をしてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月14日

    調達、入札、納入に関わる企業小説としても、生まれた以上、一生を賭けて後に残る仕事をしたいと思わせる教養小説としても、とても面白い。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    富士山頂に気象レーダーを建てる計画を軸に展開する人間模様。自身の経験を織り込みながらのエピソードは説得力がある。

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    Posted by ブクログ 2012年07月06日

    富士山にレーダーを設置するというロマンとそれに対する役所内部のドロドロしたものや施工業者との軋轢がとても興味深く楽しめた。
    半世紀ほど前のお話なのだが新田氏のリアルな経験が切々と語られている感じ。
    それにしてもお役所という所は何十年経っても変わらないシステムなのだなぁと感心したり呆れてみたり。

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    Posted by ブクログ 2011年02月20日

    新田先生の作品の中では、今の所一番好きです。
    自分が読めてる中では、って事だけども。
    映画も、こちらの方が好きだなあ。
    まあ、これは自分ですよね〜、って感が、
    一番描かれてる作品ではあるし、
    主人公、祐次郎だよ〜、って思いはありますが、
    自分はこの作品面白かった。
    DVD出たら買うのになあ。
    「映画...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年12月19日

    時として、頭の中で「地上の星」が大音響で自動スイッチ入るような…(笑)
    もはやプロジェクトX症候群。
    それにしても、著者自身がモデルだとしたら、カッコよすぎます、葛木課長!

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    大げさな語り口ではなく淡々と語られているせいか、登場人物たちと同じ気持ちで富士山レーダー完成に向けて邁進でき、案外サラリと読めてしまった。
    著者が実際に携わっていただけに、様々な側面から絡む人間模様は実録のようで興味深い。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    ▼読むきっかけ
     NYマラソンツアー中に読書。

    ▼読んだ感想
     第1回プロジェクトX「巨大台風から日本を守れ」には
     描かれていない悩ましい苦しい場面も熱くなれる。
     来年も富士山に行こう。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    NHKプロジェクトXの初回放送のエピソードとして有名になった
    富士山頂にレーダーを取り付けるという壮大な計画に関わった男たちの奮闘の物語、作者自身が登場する、自伝的な小説にもなっているのが面白い

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