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若夫婦の山荘に、大雪をついて五人の泊り客、そして一人の刑事がやってきた。折しも、ラジオから凄惨な殺人のニュースが流れる。やがて不気味に緊張感がたかまり、舞台は暗転した! マザー・グースのしらべにのって展開する、スリリングな罠。演劇史上類をみないロングランをほこるミステリ劇。
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Posted by ブクログ
僕は舞台の事は詳しくないが、イギリスでもっともロングランしていた作品がこの作品の様だ。 過去に小説版を読んでいるが、戯曲についても楽しむ事が出来た。戯曲の方が少し抒情的に感じるのは小説版から時間が経っているせいか。戯曲構成の為か。いずれにせよ、クリスティ作品の中でも完成度は抜群で余計なものが無い...続きを読む、研ぎ澄まされた様な作品だ。 クリスティの傑作、名作は数十作に上るが、今作では「これぞクリスティ!!」と舌を巻く、王道の「雪の密室」と「フーダニット」そして「メロドラマ」の組み合わせだ。最後のオチまでしっかりと描かれており、舞台は観ずともミステリーとして面白い。 舞台用なので登場人物が小説よりもわかりやすく丁度いい人数の為、読者が推理する楽しみも味わえる。舞台装置や俳優の動き方はイメージ出来なかったが、舞台で見たら面白そうだと興味が生まれた。 若い夫婦モリーとジャイルズがロッジをオープンし、そこに宿泊に来る数名。何かしら一癖も二癖もありそうな面々。そして時折聞こえるラジオでは、近隣で起きた殺人事件のニュースが流されており、犯人は捕まっていない。 ロッジのオープン日は豪雪に見舞われ、予約できた人々も、トラブルにて偶々やってきた人も閉じ込められてしまう。 そんな折、モリーの元に警察から連絡があり、緊急の用件でロッジにやって来るという。 刑事がやって来て近隣の殺人事件とロッジの関係性、過去に起きたとある事件の顛末を語りながら殺人事件が起きない様に注意喚起をしていくが・・・。 何度もいうが、まるでお手本の様な完成度であり、雪の中の舞台効果がよく発揮されている。 舞台としてロングランされる理由もわかるし、読んでも面白い。ポアロの様だと形容されるバラビチーニのキャラクターを置いた事である意味読者はミスリードされる(笑)。いずれにせよ、「今作の様な」構成のトリックもやはりクリスティが書いていたのかと脱帽だ。本当に彼女は全てのミステリのトリックを生み出したのでは。と疑ってしまう。
同じ訳者による『白昼の悪魔』を読んだときに、なんだか癖のある文体の人だと思っていたので不安だったが、こちらは気にならなかった。 舞台の大道具の配置図が載っており、また、話が一つの場所だけで進行するというのもあり、読みやすくもある。内容も短くまとまっていて面白い。しかし、大団円のところで、登場人物が...続きを読む一人だけ出てこなくて、あれっと思った。あいつ、あそこで出番終わりなの? と。(これは話の核心とは関係がないのでネタバレではない)
アガサクリスティーがミステリーの女王と言われる理由は、ミステリーとしての組み立ての見事さはもちろんだと思うのですが、英国文化にあまり詳しくない私でも登場人物のキャラクターがきちんと判別出来る、関係性をそれとなく感じるといった表現にあるのだと思った。 よく結末が見えてしまって興醒めすることもあるので...続きを読むすが、本作は登場人物皆が怪しく最後まで楽しめました。 大どんでん返しとかがあるわけではないのですが、物語の中でほのめかされる伏線をきちんと回収しいて見事だと感じた。 舞台装置についても写真と見取り図が付いていたのでイメージが湧きやすかった。ロングラン戯曲ということなので、是非演劇も見てみたいと感じた。
ミステリーの女王アガサクリスティー戯曲 1952年S27ロンドン初演以来2万回以上世界で最も上演させている作品。若き夫婦が山荘を開業させた日ロンドンでは殺人事件発生し犯人が逃走中山荘は大雪に見舞われ孤立にどこか怪しげな宿泊客がやって来てそして殺人事件が発生する。カーテンコールでは観客に筋書きの結末...続きを読むを漏らさないようにお願いしているらしいです。 いつか日本でも上演していただきたいです。
クリスティは結構読んでると思ってたけど、戯曲は読んだことなかった。 良質な古典ミステリとはこういうものだ…とシミジミ。
本国では60年のロングランだというこの舞台。2013年3月、六本木にて上演された日本人キャストの「マウストラップ」を見ました。 セリフはほぼ文庫の戯曲のまま忠実でした。 犯人を知らずに舞台を見たら、面白いだろうなあ… カーテンコールでキャストが「結末は誰にも言わないでください」と言うのもやってまし...続きを読むた。
僕が最初に触れたミステリは、『シャーロック・ホームズ』と、『そして誰もいなくなった』だと思う。 ミステリ界の巨人と言えば、コナン・ドイルとアガサ・クリスティ。 そのクリスティの傑作戯曲と言えば、なんといっても、『検察側の証人』でしょう。 ぐいぐい見るものの興味を引きつけ、一瞬たりとも目が離せな...続きを読むく、二転三転していくラストは、圧巻の一言。 「エルキュール・ポワロ」シリーズや、「ミス・マープル」シリーズなどで、小説ばかりがどうしても目立ちますが、戯曲もけっこう書いていて、その中でも、ロングランを誇る作品として知られるのが、この、『ねすみとり』。 実は、ミステリというのは、芝居にはしにくいんですね。 なぜと言うに、単純な話、「殺人事件を扱った場合、殺される役の人は、その後、出番がない(もしくは極端に少なくなる)」ので、出番の少ない役者が不満に思う可能性があるのですね。 まあ、気にしなきゃいいだけの話かもしれませんが、そこはそれ、僕は気にする性格なので。 ついでに、昨今のミステリだと、いわゆる「叙述トリック」というのが人気だと思いますが、これもまた、生身の役者がそこに存在する芝居ではなかなかうまくいくことがまれであり。 さてそんな芝居で、ロングランになり得るだけの傑作をものせるクリスティには、もはや脱帽と言うしかないわけで。 戯曲なので、小説に慣れ親しんだ人にはちょっと読みにくく感じるかもしれませんが、舞台写真や舞台配置図などの図版もありますので、いろいろと想像しながらお楽しみいただければ良いのではないかなと思います。 いつか生の舞台で観てみたいものです。
きょう開店の、雪の中のペンションが舞台。 舞台の脚本用らしく、動きと連動しての演技の指示も入っている 閉鎖された空間・知らないもの同士・・と そしてだれもいなくなったを少し思い出します 事件も解決も「らしい」かんじで迎えます。 短めでさらっと読めるので、ちょっとミステリーがよみたい、という時にい...続きを読むいかもしれない
これの本には、ト書き・セリフ・人物の動きが書かれていて、まるで台本のよう。 ロンドンでどうしてもこの舞台が見たくて、でも英語を聞き取る自信がなくて飛行機の中で読みました。 舞台見たから、本の印象が変わった! 悲劇であり、喜劇である脚本。本読んだだけじゃ笑えないんだけど、舞台で見て「あぁ、笑いどころだ...続きを読むったんだぁ」って気づきました。 会話で成り立ってる物語だから読みやすいかも。
戯曲だけれども、読みやすい。演劇作品としてとても人気があり、ロングラン上演されているそうだ。大雪によって孤立状態にある山荘、経営者の若い夫婦と5人の客と1人の刑事。誰もが怪しく思える、緊迫した状態にゾクゾクする。
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アガサ・クリスティー
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