春にして君を離れ

春にして君を離れ

優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバクダードからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる……女の愛の迷いを冷たく見すえ、繊細かつ流麗に描いたロマンチック・サスペンス。

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春にして君を離れ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    結局、人間は変わることはない。
    殺伐とした人肌の恋しい環境下での気の迷い、魔が差しただけ。
    変わるには歳を取り過ぎた?←差別的かも

    だが、救いといえば夫はそうした妻の本質を理解していること。他者への理解が及ばなくても、少なくとも夫には理解されている。

    まあ、あくまで主人公の視点で語られる物語なの

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    2024年05月05日

    Posted by ブクログ

    プアリトルジョーン、なんでそっちを選んだの。そりゃ現実は怖いけどさ。
    そんで夫も全部ジョーンのせいにしてるけど、無責任なやつやで。子どもがかわいそう。あんな難あり女と子ども3人もつくってんのかい。てのもツッコミどころやけど。
    現実を直視したくないから忙しく暮らしてる人っているよな。現代人は多かれ少な

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    2024年03月27日

    Posted by ブクログ

    ミステリーとまた違うけど、最後どういう結末になるんだろうとドキドキしながら一気に読み進めた。ドラマティックな悲劇が起きる訳でもなく、でも妙にリアリティたっぷりな話の運び方が、さすがアガサ・クリスティー!という作品だった。

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    2024年01月29日

    Posted by ブクログ

    良妻賢母として満ち足りた生活を送っていたある女性が、ひょんなことから、それまでの親子関係や夫との愛情に疑問を持ち始める… というストーリー。
    ミステリーではないアガサ・クリスティの本を初めて読んだけれど、とても面白かった。

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    2023年11月21日

    Posted by ブクログ

     推理小説ではないけれど、サスペンスの雰囲気もある。

     「私は完璧な主婦であり母親である」と思っている主人公ジョーン。バクダッドに住む末娘の見舞いからイギリスへの帰途、悪天候の為、3日間ほど駅で足止めをされる。その間、鉄道宿泊所で偶然出逢った女学院時代の友人との会話を思い出し、それまでの自分、夫や

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    2024年05月19日

    Posted by ブクログ

    とても恐ろしくて哀しいお話でした。
    このお話が恐ろしいのは、意識しないと容易にわたしもジョーンみたいになるんだろうな…と思わせるところ。似てる自覚がある。
    折に触れて読み返したい本です、しんどいけれど。
    ジョーンが、旅先で気付きを得たのにまたそれを見なかったことにするラストの選択、そして夫の語りがま

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    2024年05月16日

    Posted by ブクログ

    誰も死なないけど、何だか辛い気持ちになるクリスティ作品の中でも恐らく異質な作品。順風満帆だと思っていた人生、家族もみんな幸せのはず。。旅先での足止めから何もする事なく自分の人生を見返してたら、全く違う視点を手に入れて、その結果信じていたものが崩れていく。。
    他人から自分がどの様に見られているか、その

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    2024年02月29日

    Posted by ブクログ

    家に積んであったので、読んでみた。ひっさびさのアガサ・クリスティ。
    自分の過去を反芻して、いままで信じてたものが瓦解していく。苦くも非常に興味深い内容だった。
    ただ、翻訳家との相性が悪いのか、個人的には読みづらかった。

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    2024年01月17日

    Posted by ブクログ

    目の前で繰り広げられているのに、ずっと気づかずに進んでいくのはホラーでしかなかったが、同時に家族への違和感を感じずにはいられなかった。なんで?っていう疑問。
    そして最後、ああ、なるべくしてジョーンは生まれたのだと繋がり、ゾワッとしたけど合点がいった。
    やっぱり一方的なんてことはなく、同等の何かがある

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    2024年01月07日

    Posted by ブクログ

    クリスティはポアロシリーズが好きで多く読んだが、こちらは全く毛色が異なる。途中までミステリーというジャンルにカテゴライズするのは違うのでは?と読み進めていたが、中盤以降、背中をゾワゾワと上がってくる何かに不穏な気持ちにさせられ、納得。ある意味ミステリー、むしろホラー。

    主人公の女性の、「自己満足」

    0
    2023年12月28日

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