正欲(新潮文庫)

正欲(新潮文庫)

935円 (税込)

4pt

自分が想像できる“多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな――。息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づく女子大生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり始める。だがその繋がりは、“多様性を尊重する時代”にとって、ひどく不都合なものだった。読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説。(解説・東畑開人)

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正欲(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月20日

    3回挫折しましたが4回目にして、後書きまですっかり読みこんでしまいました。
    自分の信じている"正しい"が、マジョリティであることで裏付けられる"正しい"なのではないか…
    考えはじめたらキリがなくておかしくなりそうですが、二項対立で片付かないのが世の中だなと改め...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月15日

    自分と全く違う考え方をする人の苦悩に対し、どう向き合えばよいのか、そもそも向き合えるものなのか…自分の物差しで相手を測り、理解した気になるのは傲慢なのかもしれませんね。

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    Posted by ブクログ 2024年04月15日

    読む前と読んだ後で、感覚が変わった。
    自分の目に見えていることだけで、世界の輪郭を作ってしまっていたことと、文字通り想像以上な世界が広がっていて、自分が理解しようと思うのも愚かな考え方や欲求があるんだなと思った。
    法律とかルールとか、普通とされる人が作ったものに当てはまらない、というか逆に普通じゃな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月09日

    久々に夜遅くまで読んだ小説でした。初めは若者の書いた作品だなと思いながらも後半には「正欲」という言葉の意味を少しずつ理解し始めて、今までの固定観念が少し変わった作品です。 人気が出たのも分かりました。 久々のヒット作品です!

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    Posted by ブクログ 2024年04月09日

    今の私には、とんでもなく衝撃だった。それぞれに生きづらさを抱えた登場人物たち、誰のことを想っても泣きたくなる。人間って、不器用な生き物だ。

    朝井リョウさんは、どうしてこんなにもエンパシー能力が高いのだろう。惚れ惚れしてしまう。
    この本を読まなければ自分が一生知ることがなかったであろう思考、欲求、「...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月08日

    現代の多様性について一石を投じるような内容だった。
    いろんな人を完全に理解するなんて無理なのかと感じさせられるし、理解しようとすること自体がマイノリティの人からしたらお節介なんだろうな。小説の中で打ち明けられるマイノリティの人たちは打ち明けても受け入れてくれると知っているからで、受け入れられないマイ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月07日

    全てを読み終わった後、最初のページに戻った。
    この本の中で見せつけられた、私の知らなかった世界、私の想像力では見られなかった世界は、結局、こう片付けられてしまうんだなって。あくまで、私たちの想像できる、私たちの世界にある物差しと法律で、ストーリーが作られて、「ヤバい奴がいる」と片付けられてしまう。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月03日

    感情論で、多様性を受け入れるという考え方はおかしい、そもそも自由であるはず。と言いたくもなるが、集団を成り立たせる為にはやはり枠組みは必要だと思う。
    また、性的嗜好等は選べるような代物ではないので同情をしようと思えば幾らでも出来る、よって意見が割れやすいのだと思った。
    多様性やマイノリティ等に対する...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月03日

    読み終わった直後、見えない大きな手から思いっきり揺さぶられたような気がしました。
    私の中の価値観をごちゃごちゃにするように。

    恐らく刺さる人にはめちゃくちゃ刺さるでしょう。
    ただ、刺さらない人には刺さらない。
    どちらも「正しい」。
    それはきっと、この作品を通じて作者は、世界を「正しい」か「正しくな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月02日

    読み終えた後、思考がぐるぐると回り続ける。私は未知の世界を見てしまったようだ。度々出てくる"受け入れる"という言葉に違和感を感じてしまう。それは、受け入れる側が正として君臨してるようだから。その時点で多様性は成り立たないと思う。

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正欲(新潮文庫) の詳細情報

  • 映画化

    「正欲」

    2023年11月10日公開
    出演:稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗

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