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東北の小さな町の寺に勤める僧・浄念は、躁鬱に苦しみつつ薬と酒の力を借りて法要をこなす毎日。不惑間近となったいま、学生時代にのめり込んだバンドへの情熱が心を占める。やっと実現にこぎつけたライブのステージで、強烈な恍惚感とともに降りてきた啓示の正体は……。精神を病みロックに没入する僧が、祝祭の只中で感じた歓喜と安らぎ、心のひそやかな成長を描く芥川賞受賞第一作。
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Posted by ブクログ
かつてロックを志していた躁鬱の僧侶。 思考は強烈な視覚イメージに。 躁と鬱 有頂天と金輪際 あるがままとないがまま 正と邪 両極を行ったりきたりしながらライブへと。 ライブの強烈なカタルシスに啓示を受けるがきっとその一瞬だけなんだろうな。 だって祭りやもん。
病と音楽って、似てる。躁鬱でヤク漬けのロックな坊主の話。出てくる音楽はほとんど分からないのに面白い。音楽って毒にも薬にもドラッグにもなるよね。で、環境そのものでもある。 これ読んで気付いたけど、私も躁鬱の気があるんだなぁ。ただ、幸か不幸か私には病に深く落ちていけるだけの才能がない。病は深く強烈に...続きを読む落ち込まなければいけない。そこから浮上する力は最底辺まで行かなければ湧いてこない。ただし、そのまま帰って来られなくなることもよく、あるけどね。
Posted by 読むコレ
心に闇を抱えた僧侶の変性意識の描写が息詰まるようです。この結末は救いといえるのだろうか?
善であり悪である神アブラクサス。それに象徴されるのは善も悪一体化した世界である。最後のライブシーン。主人公の浄念はまさにその一体化を体感する。 このライブシーンはまさに「祭」のよう。 人間は六道を漂うひげのようなもの。「あるがまま」ではなく「ないがまま」である。浄念は躁鬱、分裂病であると自認している...続きを読むが、それはある意味で自然なことなのか。六道を突き抜けた恍惚の中で浄念が聞いた「おまえはそのままで正しい。」というアブラクサスの啓示。それは彼の存在を肯定するものであろう。ひげのように漂いながらも浄念は確かに生きているのだ。また妻の多恵が「六道の輪廻として浄念の変化を捉えてみよう」とし、自分を見直し、変化していく様子は心が穏やかな気持ちになった。夫婦が呼応し合っている。それが伝わって心地良かった。
映画をみてから原作を。より掘り下げて補完出来た。 視点が切り替えで、変わってないようで巡ってる、ことが感じられるような。
うつ病の坊さんはロックに安らぎを求めた。 読みやすい作品ではないが、面白い。 ZAZEN BOYS(向井さん)好きにはたまらないかも。
精神を患っている僧侶の浄念は薬(医者から処方される)を飲むことで心の安定を図り、酒を大量に飲む事が恒常化している。そんな彼は昔音楽をやっており、病気から来るものか何らかの啓示なのかライブをする事に。 物語は主人公とそれを取りまく人々の視点で進んでいきます。 浄念の危うさと彼の妻、上司、上司の奥さんの...続きを読む寛容に包まれた物語でした!
躁鬱を薬と酒の力でどうにか乗り切りつつ、騙し騙し法要をこなす浄念に多かれ少なかれ共鳴するひとは多いのではないだろうか。視覚的なイメージも強いため、現場にいるような息苦しささえ覚える。筆者の他の著書に比べて頽廃的、観念的になり過ぎていないのは浄念との距離の取り方が絶妙だからだろう。
読んでいて少しだけ苦しかったです。 それでも、その分優しさが胸を打ちました。 印象に残ったのは浄念と多恵の鏡のシーン。あとはナムですね。 繊細さと力強さが入り交じった素敵なお話です。
ロッカーにして禅僧 躁鬱に分裂病のケもある主人公 コンサートの開催を目論む日々のなかで 精神の安定を担保する存在「アブラクサス」を見出だす ところで彼は、「アブラクサス」のために死ねるだろうか (僕は無理です…)
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