無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2022年03月26日
かなり好きだった。「次に妻が彼と話したのは、それから十一年後だった」がカッコよすぎる、それまでの澱みからこの跳躍。観覧車のゴンドラに最後もなにもない、どれもが最初であり最後でもありそしてやはりそのいずれでもない、そういう時系列のない壮大な循環のなかで一つ一つの出来事、そして人間が偶発的な成り立ちをし...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月10日
二十代の長く続いた恋愛の終わりを迎えた者同士が夫婦となり、不安定な関係のままある出来事を境に夫が妻に
11年間口を聞かれなくなるというストーリー。
あらすじからして感じが悪くかなり人を選びそうな題材ですが、如何様にもドロドロした愛憎乱れる悲喜劇のようなテイストに
できそうなものを徹底して冷え冷...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年04月05日
未だに現役サラリーマンの芥川賞作家の芥川賞受賞作。
我慢して我慢して、彼自身の言葉で、一つずつ繋いで文章にしていく。人間も彼の目線もしっかりと地に足がついている。面白い、サラリーマンとかその辺を書こうとすると愚痴っぽくて詰まらないけど、この人は人間見れてる。綿菓子の描写がいい。小説ってこういうもんだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月21日
表題作『終の住処』に加え、『ペナント』の2編が収録。
ともに、どこにでもありそうな風景から微妙に不気味さ、さみしさが滲みだしてきてその切ない世界に取り込まれてしまうような作品。
段落や改行などの区切りが少なく、会話さえ地の文の中に埋め込まれている。
そこから生まれるグルーブがクセになる。
一気に読ん...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年12月19日
ラテンアメリカ文学の影響を受けたという作者の作品。表題作も併録の「ペナント」も、異質な、重層的で、異空間な作風。「ペナント」に関しては全く理解できなかった。
多分「終の住処」に関してもそれほど理解は出来ていないのだと思う。とにかく一文が長く、それこそ海外文学の影響を受けた様で、文章も読みやすくは無い...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月10日
物語自体に面白さはないけれど、
同じレベルのものを書けと言われても書けない。そういう作品。評価が低いのはつまらないからだから当たり前。
これだけキャラクターにわけわからん雰囲気を纏わせるのも、ちょっとした比喩の積み重ねで作品全体の「終の住処」をつくるのも、技術として尊敬できる。つまらないけど、私は...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。