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浅草で老人が、消費税12円を請求されたことに腹を立て、女性店主をナイフで刺殺した。だが老人は氏名すら名乗らずに完全黙秘を続けている。この裏には何かがある!? 警視庁捜査一課の吉敷竹史は、懸命な捜査の結果、ついに過去数十年に及ぶ巨大な犯罪の構図を突き止めた! 壮大なトリックを駆使し、本格推理と社会派推理とを見事に融合させた傑作!
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Posted by ブクログ
島田荘司さんの作品は御手洗シリーズばかり読んでましたが、吉敷シリーズはこの作品が良いということで読んでみたところ、めちゃくちゃ引き込まれました。 江戸川乱歩風の気味の悪い導入から始まり、そこからこの先どうなっていくのかと気になってしまい、どんどん読み進めてしまいました。 読み応えありの非常に満足の...続きを読む一作でした!
警視庁捜査一課吉敷竹史ものの傑作。有名なトリックでドラマや漫画でもパクられているが話の作り方がオリジナルだけに素晴らしい。島田荘司は時に社会派ミステリを書きたがりますが、読者にはどうでも良いことで、どの方向に進んでも奇想があれば面白さは保証される。
関東シャカミス課題本。 のっけから不可解で奇怪な連続、大風呂敷に身を委ねる。読み終えてここまで充実したのは初めてかもしれない。 話はこうだ。浮浪者風の老人が消費税12円に逆上し、店の女をナイフで刺殺した。黙秘の真実を知るため、捜査がはじまる。 ピエロに巨人、大事故に奇想のオンパレードを地道な捜査...続きを読む(踏み入った場所の歴史的背景を説明するの大好き人間)で徐々に紐解いていく。 過去の事実を問題提起し、社会派として物語包み込みながらも、メインのトリックは「あぁ…これ大好き」 とっ散らかった妄想と着想が身を結ぶとタイトルの意味が浮かびあがり、途轍もない感動が待ち受けます。 文句のつけようがない傑作です。 とうとうGODに触れてしまったようだ…
今では当たり前になってしまいましたが、消費税がはじめて導入されたときは、価格にプラスしていくらかお金を払うことが不自然で、結構戸惑いました。本の値段のところに「+悪税~円」などと表記する気骨のある出版社があったりもしました。 その消費税が導入された1989年、消費税分12円が足りないと言われた老...続きを読む人が、請求した店の女性を刺殺する事件が発生します。逮捕された老人は完全黙秘に徹します。当初、消費税という新しい制度が理解できない老人の単純な衝動殺人に見えた事件には、実は壮大な歴史的背景がありました。踊りながら列車から消えるピエロ、列車を持ち上げる巨人、歩く首なし死体等、本当に面白い小説とはこういうものだという見本のような小説です。
島田荘司の吉敷竹史刑事シリーズ、第11作。本格ミステリと社会派を巧みに融合させた、読みごたえのある作品です。 物語は平成元年、春の浅草で起きた殺人事件で幕を開けます。仲見世の乾物屋の女主人が、消費税の支払いを拒否した浮浪者に衆人環視の中で刺殺されるという、一見けちな事件。消費税の導入が始まったばかり...続きを読むで話題性があることを除けば、特別に難しい事件ではないと思われました。 念のために捜査を開始した吉敷はしかし、よだれを垂らしてにやにや笑うばかりのぼけ老人としか見えない容疑者を前に、ふと疑念を抱きます。これは本当に、消費税のコンセプトを理解できないぼけ老人が、(商品の値段以上のものを要求されて)カッとなって衝動的に犯した殺人という、それだけのことなんだろうか? そこから、壮大なスケールの物語が展開します。 老人の身元を探る旅、容疑者と被害者との過去の接点を見つける旅。 宮城から岩手、静岡、かと思えば江戸の面影を残す東京のあちこち、そして北海道。小さな手がかりを頼りに、「何かもっと過去の因縁があるはずだ」という勘を信じて地道な捜査を続ける吉敷。 その過程には、作者お得意の各種ウンチク(東京に残る江戸の遺構、冤罪被害の実態、戦時中の日本軍の罪など)が展開し、さらには奇妙なホラーともファンタジーともつかない挿入話が五編ほど加わり、複雑な謎を編み出します。 そして終章、まさに衝撃の事実が明らかになります。壮大なスケールの悲劇に、読者は息を呑むでしょう。 (この作品、最初に読んだのは20代の頃。細部をほとんど忘れてしまった状態で、ン10年ぶりに再読したのですが、あたりまえだけど初見の衝撃は返って来ませんでした。この作品をまっさらな気持ちでこれから読むひとが羨ましい!) まさに奇想、天を動かす。細かい箇所で突っ込みを入れたくなるところもあるけど、そんなのはどうでもいい。一気読み必至の傑作だと思います。
密室から消えるピエロの死体、脱線事故を引き起こす白い巨人、動くバラバラ死体…。不可能としか思えない難攻不落のピースを、理詰めで解決する様は圧巻です。 そして、その事件の裏にある社会的背景へのやるせなさが強く読者に訴えかけます。本格ミステリーと社会派ミステリーが見事に融合した傑作で、数ある著者の作品群...続きを読むの中でも間違いなく5本の指に入るクオリティーだと思います。
素晴らしいとしか形容しようがない!事件があまりにも奇妙で不可解、謎だらけ。それが徐々に真相に近づいていく様にミステリー小説の醍醐味を味わえる。犯人の素性、生い立ちに絡む社会的メッセージも話を更に興味深くしている。島田荘司の作品でもっと評判が高いと思われる「異邦の騎士」「斜め屋敷…」「占星術…」よりも...続きを読むこちらの方が断然面白かった。
世界に誇れる「本格推理小説」!
この小説が、現代においてこんなに過小評価され続けていること自体が信じられません。 冒頭の「幻想(妄想?!)の様な事象」を、全て論理的に解明していくこのスゴさ! 電車を乗り継いだり、日本の観光名所を辿っているだけの「つまらないミステリ」とは、格段に違い、海外への翻訳も進めて欲しい作品です。 日本の推...続きを読む理小説の世界に〝革命を起こした〟島田荘司先生の「本格推理の金字塔」だと思います。 〝無冠の帝王〟呼ばわりされた時期も有りましたが、今の日本の世に、これだけ種類の豊富なミステリ小説が溢れているのは、ほぼ全て「島田荘司と云う先達(今も活動中ですがw)有ってのお陰」だと、老若男女を問わず自信を持ってお奨めします。 何から読んでも構いませんが、『占星術殺人事件』や『斜め屋敷の犯罪』を読んでからの方が馴染み易いかと思います。 島田先生も、ここ数年間は大分「落ち着いて」こられましたがw、たまにトンデモ無い短編等を突然撃ってくる、未だに「要マーク」な偉大な推理作家で有ることは変わりません。 島田先生、御手洗潔シリーズだけは、最後に大きな花火をお願いしますね!!!
#アツい #ドキドキハラハラ #深い
読みやすさ ★★★★☆ 驚愕度 ★★★☆☆ 読後清涼感 ★★★★★ 脳内映像度 ★★★★☆ 没入度 ★★★★★
再読。 本格ミステリと社会派の融合を味わう。 消費税のために起こったとされる殺人事件に隠された、ある男の人生を探る社会派的側面から、消えるピエロ、動く死体といった、遥か昔に起こった列車での一連の不可思議事を解き明かす本格ミステリ的側面までを、見事に織り交ぜた長編。 島田荘司ならではの不可解さを帯...続きを読むびた出来事を、吉敷刑事が社会派的テンポで解き明かしていく姿は心地よいBPMで読みやすい。 ただ、解決編のテンポがいわゆる"名探偵によるワンパン"ではない上、社会派の部分でも同情を誘う度合いが時間的障壁等の関係から薄くなるため、読みやすい分強烈なインパクトはなく、一読で満足する印象。
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奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~
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島田荘司
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