レクイエム

レクイエム

519円 (税込)

2pt

「腕を一本、芋の根元に埋めてくれ」大教団幹部の伯父から託された奇妙な遺言。痴呆の進んだ老人の戯言なのか。葬儀にきた旧友の暗い表情は何を語るのか……。答えは遠い異国の大自然に埋もれていた。衝撃的な事実が神秘の世界を呼び起こす表題作ほか、男運が尽きた女が自殺しようと訪れた地で思わぬ運の反転を招く「ニライカナイ」、夫の幼児虐待の不気味さを描く「コンクリートの巣」など、別世界への扉を開けてしまった孤独な現代人の心の闇に迫る六つの幻想短編集。

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レクイエム のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    篠田節子の短編集の中で、一番好きなものです。とくに、最初の「彼岸の風景」の冒頭列車の描写がすごく好き。

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    Posted by ブクログ 2017年10月26日

    タイトル通り、「死」をテーマにした短編集。最初の作品は純文学と言った部類だが、その他の作品は篠田節子らしい怪談じみた話。怖い話ってわけでもないけど。

    夫の死、伯父の死などの死を契機に、様々な出来事がフラッシュバックするというようなところが6本それぞれの共通点か。中間部はバブル経済とその崩壊、最後は...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年11月15日

    大人の短編集。

    【コンクリートの巣】はやりきれない話。
    こんな風に親から子への虐待が行われているのか…
    と辛い思いで読み進めた。

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    Posted by ブクログ 2016年07月11日

     『死神』につづき篠田節子の短編がなかなかか良い。最後の短編『レクイエム』で戦争体験者の老人が語る言葉に「戦友会なんてやって思い出を語れる連中は地獄を見ていない」とある。この老人が語りだす体験談が凄まじいの一言、世の中、数ある恐怖、ホラー小説はあれど史実にはかなわない。

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    Posted by ブクログ 2009年10月24日

    あらすじを読んで気になって買ってみたけど…ちょっぴり微妙。
    でも言い回しや情景が凛としていて綺麗。あとカバーも結構好き。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    短編集。
    全ての作品というわけではないが,
    バブル崩壊の前後の光と闇の対照を描いている作品が多い。
    また,題名通り死に関する作品も少々あった。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    幻想短編集とあるが、「コンクリートの巣」は幼児虐待を扱っていて、毛色が違う感じ。「自分が悪いから、母親が叱る。悪いのは自分だと自分を納得させているかぎり、家庭内に彼女の居場所は、一応確保されているんだ。」・・・涙。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    短編集。いつものホラー&サスペンスなかんじではなく、幻想的な作品が多いです。
    『ニライカナイ』:一人の女性の青春期から壮年期までを描いた作品。短編なので、とにかく淡々と勢いよく進んでいきます。決断の時のあまりの執着のなさ、人生なにが転機となるかわからないおもしろさ、が好きです。‘ピンクの鼻の鼠たち’...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年12月13日

    孤独な死者たちへ奏でる短編集。

    どの物語も短さを感じさせない確立された世界観で、読者を巧みに誘い込む。
    死の物語の中に不思議と癒しを感じる。語られる哀しみ、願い、記憶、そういったものが穏やかに鎮めていく。
    『コヨーテは月に落ちる』が特に好み。マンションに閉じ込められるのも、役人として働き続けるのも...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年05月03日

    ホラー小説になるのだろうけど始終物哀しい空気でした。SFあり、壮絶な戦争ものもあり、引き込まれます。
    なかでも「コヨーテは月に落ちる」と「帰還兵の休日」が好きです。破滅ものが好きなのかも…と思ったら物騒ですが。作者の後書きを読んで思ったのですが村山由佳さんどうしてコヨーテにお詳しいんだろう?
    「レク...続きを読む

    0

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