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用心棒が赴くところにドラマがある――。故あって人を斬り脱藩。己れの命を危険にさらし、様々な人の楯となって生きる浪人青江又八郎の苛烈な青春。江戸は元禄、巷間を騒がす赤穂浪人の隠れた動きが活発になるにつれ、請け負う仕事はなぜか浅野・吉良両家の争いの周辺に……。凄まじい殺陣の迫力と市井の哀歓あふれる十話。
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Posted by ブクログ
これはおもしろい。短編ものとしてもおもしろかったが、次第に赤穂浪士と吉良の対立という一筋の話が見えてき始め、又八郎の国元のお家騒動も展開を見せていくので、徐々にページを捲る手がはやまっていった。キャラクターもそれぞれがたっていたのが、さらに良い。 さて、二つの大きな筋の話が完結したあと、さらにどう話...続きを読むを展開させるのか、次作が楽しみ。
拙者、還暦直前でございますが、この歳になって生まれてはじめて藤沢周平さんの作品を手に取りました。そしていま最初の作品、「用心棒日月抄・犬を飼う女」を読み終わったところです。 率直にいって『もっと早くに出会いたかった!』 この作品はもちろん、今後も藤沢周平さんの作品を読み進めようと思います。(20...続きを読む23/12/12)
コロナ禍で、仕事と子育てだけの日々が続くなか、 現実逃避がしたく、昔の日本を味わいたいと思い、この本を読むようになりました。 江戸の生活や季節が細やかに表現されて、読むだけでその時代に行ける感じがし、とても満足です。 4作シリーズになっており、繰り返し読んでは、江戸に逃避した気分を味わっています...続きを読む。
クマさんにお勧め頂いた本作 読み始める前にシリーズ物と知り早まったかなと思いました 早まってなかったです! 連作短編という形態がテレビ時代劇感にあふれていて好きなやつでした そして縦軸に日本人に馴染み深い赤穂浪士のもってくる仕掛けがエグい そして関わりの程度がちょうどいい深さなんよね 赤穂浪士の...続きを読む物語を壊さない程度の踏み込み具合、うまいなぁ~うまい! なんかね、全てにおいてちょうどいいんよね 主人公青江又八郎の剣の腕とか、登場人物とか、江戸の町の悲喜こもごもとか、なんかこうちょうどいいんよね やりすぎ感がないのよ 分かって頂けるだろうか、分かって頂きたいこのちょうどよさを
江戸での浪人暮らしの糊口をしのぐため、主人公・又八郎が口入屋で紹介される用心棒にまつわる連作短編。時は元禄、又八郎の身辺から遠い所で浅野内匠頭の刃傷事件が起こる。しかし、用心棒を引き受けていくうちに、だんだんと赤穂事件の核心に吸い込まれるように近付いていく様がドラマチックに描かれる。口入屋で偶然会っ...続きを読むた浪人・細谷が、また名脇役としていい味を出している。続編も積読なので、2020年末に向けて楽しみたい。
脱力系時代小説の最高峰か、これは。(^^) 最初の数ページで江戸に連れて行く描写力と、キャラクターの力加減が絶妙なブレンド。 職業、金銭、貞操、全部ゆるめ。斬り合いだけ、真剣。 作品全体で「間」をうまく作ってるんだね。 ファンが多いのも分かる。
藤沢周平、用心棒もの、第一弾。雇われ用心棒の読み切りものかと思いきや、赤穂浪士の話に絡んで、数珠つなぎで物語が展開し、ワクワクする。
NHKの金曜時代劇『腕におぼえあり』(1992年)の原作本です。ドラマをみて本を手にとり、藤沢周平さんの作品に出会いました。本を読みながら頭の中でシーンが再現され、原作の描写に忠実につくってある場面の多いことに驚きました。 藤沢周平さんの文章が醸し出す情景の優しさや美しさ、楽しさ、緊迫の空気、どれも...続きを読むとても素晴らしくて大好きな一冊です。
久々の藤沢周平作品。 私の時代小説好きのきっかけは「蝉しぐれ」です。 今作は、とある事件から脱藩することとなり、江戸で用心棒ぐらしをする浪人、又八郎の連作短編集。繋がっていないように見えて、赤穂浪士討ち入りの動きも見えてくるという構成。 用心棒の又八郎、めっぽう強くて惚れぼれする。 藤沢周平さ...続きを読むんの描く武士たち、とにかくかっこいいんです。おちゃめな用心棒なかまの細谷との掛け合いもおもしろい。 隠し剣シリーズを読み直したいよなあと思いながら最後まで読み進めてきたけど、なんとまあ、このシリーズも続きあるじゃん……
各話区切りが良くて、少しずつ読み進められます。先に「刺客」を読んでしまったのですが、興が削がれることはありませんでした。忠臣蔵との関わりもあって、ハラハラドキドキがとまりませんでした。
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