【感想・ネタバレ】用心棒日月抄のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年04月01日

これはおもしろい。短編ものとしてもおもしろかったが、次第に赤穂浪士と吉良の対立という一筋の話が見えてき始め、又八郎の国元のお家騒動も展開を見せていくので、徐々にページを捲る手がはやまっていった。キャラクターもそれぞれがたっていたのが、さらに良い。
さて、二つの大きな筋の話が完結したあと、さらにどう話...続きを読むを展開させるのか、次作が楽しみ。

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Posted by ブクログ 2023年12月12日

拙者、還暦直前でございますが、この歳になって生まれてはじめて藤沢周平さんの作品を手に取りました。そしていま最初の作品、「用心棒日月抄・犬を飼う女」を読み終わったところです。

率直にいって『もっと早くに出会いたかった!』

この作品はもちろん、今後も藤沢周平さんの作品を読み進めようと思います。(20...続きを読む23/12/12)

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ネタバレ購入済み

藤沢周平《珠玉の》名作。

2023年11月17日

初めて読んだのが高校生ぐらいだったので、もう30年ぐらい経ちますが、何十回読んでも何かしら必ず「気付き」が有り、「どうやったら、こんなに素晴らしい作品が書けるのか……」と毎回読後、至福のため息をついています。

昔々、NHKのドラマで『腕におぼえあり』と云う作品になったのですが、その時の配役も素晴ら...続きを読むしくて、小説を読む度に脳内再生され、一読で何回も楽しめる、素晴らしい時代小説の傑作だと思っています。

その昔は歴史、時代小説の名手として、司馬遼太郎、池波正太郎と並び称された3人ですが、作品に漂う抒情性や人の心のきめ細やかさに於いては、藤沢先生が一歩抜きん出ていると思います。
作品数等から、軽妙洒脱で映像的な池波先生が人気ですが(それはそれで大好きなんですけどw)、つい手が伸びるのは藤沢作品ですね。
ちなみにこの作品は好評につき4作まで書かれましたが、私は最初のこの作品が一番だと思います。

#切ない #カッコいい #スカッとする

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Posted by ブクログ 2023年07月21日

コロナ禍で、仕事と子育てだけの日々が続くなか、
現実逃避がしたく、昔の日本を味わいたいと思い、この本を読むようになりました。

江戸の生活や季節が細やかに表現されて、読むだけでその時代に行ける感じがし、とても満足です。

4作シリーズになっており、繰り返し読んでは、江戸に逃避した気分を味わっています...続きを読む

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Posted by ブクログ 2023年03月02日

クマさんにお勧め頂いた本作
読み始める前にシリーズ物と知り早まったかなと思いました

早まってなかったです!

連作短編という形態がテレビ時代劇感にあふれていて好きなやつでした
そして縦軸に日本人に馴染み深い赤穂浪士のもってくる仕掛けがエグい
そして関わりの程度がちょうどいい深さなんよね
赤穂浪士の...続きを読む物語を壊さない程度の踏み込み具合、うまいなぁ~うまい!

なんかね、全てにおいてちょうどいいんよね
主人公青江又八郎の剣の腕とか、登場人物とか、江戸の町の悲喜こもごもとか、なんかこうちょうどいいんよね
やりすぎ感がないのよ

分かって頂けるだろうか、分かって頂きたいこのちょうどよさを

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Posted by ブクログ 2020年12月22日

江戸での浪人暮らしの糊口をしのぐため、主人公・又八郎が口入屋で紹介される用心棒にまつわる連作短編。時は元禄、又八郎の身辺から遠い所で浅野内匠頭の刃傷事件が起こる。しかし、用心棒を引き受けていくうちに、だんだんと赤穂事件の核心に吸い込まれるように近付いていく様がドラマチックに描かれる。口入屋で偶然会っ...続きを読むた浪人・細谷が、また名脇役としていい味を出している。続編も積読なので、2020年末に向けて楽しみたい。

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Posted by ブクログ 2019年01月04日

脱力系時代小説の最高峰か、これは。(^^)

最初の数ページで江戸に連れて行く描写力と、キャラクターの力加減が絶妙なブレンド。

職業、金銭、貞操、全部ゆるめ。斬り合いだけ、真剣。

作品全体で「間」をうまく作ってるんだね。

ファンが多いのも分かる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年07月29日

「三屋清左衛門残日録」などにも通じる、生真面目な武士(訳あって浪人をしている)の日々を綴った連作集。
隠し味に、赤穂浪士の討ち入りというスパイスを聞かせて、一気に読める。
家中の暗闘という、藤沢周平の作品によく使われるモチーフもちゃんと入っている。
浪人ものとはいえ、明るく、くすりと笑えるところもあ...続きを読むる作品。

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Posted by ブクログ 2015年09月11日

藤沢周平、用心棒もの、第一弾。雇われ用心棒の読み切りものかと思いきや、赤穂浪士の話に絡んで、数珠つなぎで物語が展開し、ワクワクする。

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Posted by ブクログ 2013年09月12日

NHKの金曜時代劇『腕におぼえあり』(1992年)の原作本です。ドラマをみて本を手にとり、藤沢周平さんの作品に出会いました。本を読みながら頭の中でシーンが再現され、原作の描写に忠実につくってある場面の多いことに驚きました。
藤沢周平さんの文章が醸し出す情景の優しさや美しさ、楽しさ、緊迫の空気、どれも...続きを読むとても素晴らしくて大好きな一冊です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年08月25日

爽やかな好男子の浪人が赤穂浪士の討入りの噂で持ちきりの江戸で日雇いの用心棒に。行く先々で浅野、吉良の動きと邂逅する。忠臣蔵の時代を横から見る楽しみとともに、藤沢の人情モノの楽しさ。江戸時代でありながら、今の職安を思わせるような用心棒の斡旋手配人の登場で、時代を感じさせない生活感がまた楽しいです。著者...続きを読むとしては極めて珍しい超長編です。続編を読むのがまた楽しみです。

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Posted by ブクログ 2022年08月13日

久々の藤沢周平作品。
私の時代小説好きのきっかけは「蝉しぐれ」です。


今作は、とある事件から脱藩することとなり、江戸で用心棒ぐらしをする浪人、又八郎の連作短編集。繋がっていないように見えて、赤穂浪士討ち入りの動きも見えてくるという構成。

用心棒の又八郎、めっぽう強くて惚れぼれする。
藤沢周平さ...続きを読むんの描く武士たち、とにかくかっこいいんです。おちゃめな用心棒なかまの細谷との掛け合いもおもしろい。


隠し剣シリーズを読み直したいよなあと思いながら最後まで読み進めてきたけど、なんとまあ、このシリーズも続きあるじゃん……

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Posted by ブクログ 2022年05月11日

各話区切りが良くて、少しずつ読み進められます。先に「刺客」を読んでしまったのですが、興が削がれることはありませんでした。忠臣蔵との関わりもあって、ハラハラドキドキがとまりませんでした。

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Posted by ブクログ 2022年01月08日

1話完結でありながら、ストーリーも少しずつ進んで仕事も大きくなっていく。
最終的には自分の藩の問題も解決して、ラストのシーンは特に何かあるわけではないけれど、きれいに終わっていてかっこいい。

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Posted by ブクログ 2021年04月06日

 許嫁由亀の父平沼喜左衛門を斬って、祖母を残し脱藩した青江又八郎26歳の江戸での用心棒として過ごす2年。
妾宅の犬の番や大店の娘の送り迎え、そして浅野家、吉良家に関わる用心棒などを。夜鷹おさきの心意気に惚れ、おさきを殺した侍に仇を討つ男気も。国元の騒ぎを耳にし、家に帰れば、祖母の面倒を見ながら自分を...続きを読む待っている由亀が。藤沢周平「用心棒日月抄」、1981.3発行。

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Posted by ブクログ 2019年04月07日

藩の陰謀を偶然知ってしまったことから義父となる人を斬り、許嫁と祖母を置いて脱藩したお兄ちゃんが、江戸で用心棒をしてなんとか暮らしていくお話。

短いお話が続いていく中で、藩が送ってきた刺客との対決や、赤穂浪士の討ち入り話がからんで、なかなか面白かったです。

創作話だから歴史の勉強になるとかはないん...続きを読むだけれど、電車に乗っているときに読む本としては最適でした(笑)

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Posted by ブクログ 2018年07月27日

内容紹介

家の事情にわが身の事情、用心棒の赴くところ、ドラマがある。青江又八郎は二十六歳、故あって人を斬り脱藩、国許からの刺客に追われながらの用心棒稼業。だが、巷間を騒がす赤穂浪人の隠れた動きが活発になるにつれて、請負う仕事はなぜか、浅野・吉良両家の争いの周辺に……。江戸の庶民の哀歓を映しながら、...続きを読む同時代人から見た「忠臣蔵」の実相を鮮やかに捉えた、連作時代小説。

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Posted by ブクログ 2018年01月08日

のっぴきならないワケがあって脱藩し浪人となった青江又八郎が、用心棒稼業を通じ、江戸で遭遇する事件の数々を描いた短編連作。青江が遭遇する事件すべてに赤穂浪士の討ち入りが絡んできて忠臣蔵アナザーストーリーになっているのが巧いし、スマート系(青江)×ワイルド系(細谷)のブロマンスなバディものとしても面白い...続きを読む

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Posted by ブクログ 2017年12月31日

すでにやっていると思うが、これを基にしてテレビ時代劇をリメイクしたいなと感じた作品。

内容はやんごとない理由で脱藩した武士が江戸で用心棒を稼業とするなか、赤穂浪士の敵討ちが絡む痛快時代劇。
出てくるキャラクターが存在感があり、それぞれのその後を追いたくなるぐらい魅力的だった。

藤沢周平はやっぱり...続きを読む安定した面白さがあると再認識した。

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Posted by ブクログ 2017年11月24日

1978年初版の、藤沢周平さんの大人気時代小説。
恐らく中学生くらいの頃に読んだのですが、30年ぶり?くらいの再読。
某藩藩士の青江又八郎さんが主人公。

藩内の陰謀(藩主の毒殺とか)を知ってしまって、首魁(藩の家老)に殺されかかって、反撃して殺してしまいました。
そして面倒なことに殺した相手は、自...続きを読む分の許嫁の父。
その上、チャンバラして相手を殺す瞬間を、愛しい許嫁に目撃されてしまった。

取るものも取りあえず、殺されてはあかんので、脱走、脱藩して江戸に出てきました。
陰謀にまみれた地元に戻れる道はなさそうで、こうなったらいずれ、「愛しい許嫁が敵討ちに現れるだろうから、そうしたら、殺されてあげよう」という、
良く考えたらよく分からないモチベーションで裏長屋暮らし。
そして、日々の食べていく金銭のために、口入屋に通っては出来る仕事を貰ってきます。
そして、仕事のいちばんは、「用心棒」稼業。なぜなら、又八郎さんは剣術の腕が立つからです…。



という設定の中で、一話完結でいろいろな用心棒稼業の顛末が描かれます。連続ドラマ向きですね。
(何度か連ドラ化されています。一番有名なのは、NHKで放送された村上弘明さん版でしょう)

それぞれのエピソードとしては、

●犬の用心棒…犬の元の飼い主が、女への慕情から犬を襲おうとした。
(「生類憐みの令」がベースにあります)

●娘の用心棒…以前に惚れていた悪い男が襲ってくる。

などなどがありますが、
始めから最後まで、もう一つの貫く流れとして「忠臣蔵」があります。
つまり、浅野と吉良の刃傷事件から、打ち入りまで。
その折々で、又八郎さんは浅野家浪人たちの江戸での蠢動に遭遇してしまいます。
そして、依頼される用心棒案件も、浅野、吉良の絡みの案件が増えてくる。

最後には無事に討ち入り。
その直前までは吉良家の用心棒をしていたけれど、無事に直前に(意図的に)解雇されます。

そして最終話では、地元の政治状況が変わって、
無事に地元に戻って許嫁とも結ばれてめでたし、となります。

#

改めて読むと、割と淡々とした筆致で全体が貫かれて、ご都合な展開も大人の楽しみ方で読んでいけました。
白眉だったなあと思ったのは、「夜鷹の用心棒」篇。
要約すると、吉良の軍団が、陰謀を聴かれてしまっただけの理由で、夜鷹を殺そうと付け狙う。
どうして狙われているのかよくワカラナイまま、夜鷹は又八郎を用心棒に雇う。
結果的に、又八郎は夜鷹を守りきれずに、殺されてしまう…そして真相を探って復讐を…。という一篇。
夜鷹と又八郎の交流や、「守りきれなかった」と言う悔恨や敗北感、そういう湿った感じが、すごくぞくっとするほど上手く描けていました。
こういうところ、作家の持ち味というものなのでしょう。

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Posted by ブクログ 2017年09月14日

藤沢周平の作品は、映画「たそがれ清兵衛」(2002年 出演:真田広之、宮沢りえ)、「隠し剣 鬼の爪」(2004年 出演:永瀬正敏、松たか子)、「武士の一分」(2006年 主演:木村拓哉、檀れい)で観たことがあったが、小説を読むのは初めて。

時代小説を読むのは、隆慶一郎がほぼ初めてだった、
読むべき...続きを読む本が山ほどありそうだ。

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Posted by ブクログ 2016年03月01日

出だしは大衆読物のようでつまらなく、今まで文庫としてよく続いたと思ったが、「内儀の腕」から俄然おもしろくなった。特に赤穂浪士の討入り準備段階の関わりの機微は、最初から構想にあったのか、連載が続くにつれ生まれたのか、興味深いところだ。さらに本巻で完結かと思いきや、シリーズが続いている。もちろん手に取る...続きを読むつもりだ。2016.3.1

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Posted by ブクログ 2015年12月03日

会社で始業前毎日朝読書をしていると、本を貸してあげると言ってきてくれる人がちらほらいる。

そんな風に、ある日突然同じ会社の課長さんに貸して頂いた一冊。

時代ものは苦手だったが、これは面白い。

痛快時代小説!
水戸黄門のノリと言ったら良いのか?
同じ登場人物だが、それぞれの物語が短編で、
まぁ、...続きを読む言ってみれば江戸川コナンくんのように
大きなストーリーの中に、小さな短編が綴られており
少しの時間でちょいちょい読めて、ハッピーエンドで気分も爽快、痛快ストーリーと言った感じ。

時代小説嫌いの私でも十分楽しめる内容だった。

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Posted by ブクログ 2013年10月25日

義父からもらったシリーズ。
おもしろかった!
主人公の飄々とした有り様が好き。各短編がしだいに赤穂の討ち入りにつながっていくのもおもしろかったし、その短編自体のストーリーもそれぞれしっかりと描かれていた。
あと3冊続くようなので読むのが楽しみ♪

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Posted by ブクログ 2013年08月03日

短編集でありながら、忠臣蔵の史実が一本通り 読み終えたら短編集とは思えない感覚になる。登場人物のキャラクターも確立されてなんとも愛着のわく作品。

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Posted by ブクログ 2019年12月01日

20120809 たぶん最初の藤沢作品、この後、いろいろな作品に入り込めた。最初にこの本で良かったと思う。

20191201 令和になって再読。何度読んでも良い話は良い。忠臣蔵の時期に読み終えたのもタイムリーだった。シリーズを又読み直そうと思う。

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Posted by ブクログ 2019年01月16日

やっぱ、カッコいいなぁ。

……おおっと!
うっとりしているだけではありません。

ワケあって国を出て浪人生活を送り、用心棒の仕事などを
しながら日銭を稼いで暮らしている主人公・青江又八郎と、
その周辺に見え隠れする赤穂浪士・敵の吉良の手の人々……

歴史は「だれが良い者でだれが悪者」ということを決...続きを読むめてから
語られるものですが、「良い者」として扱われるヒトにも「悪者」
の側にさてしまったヒトにも、それぞれの正義があるんだな~と、
読んでいてちょっと思いました。

でもそれはそうと、やっぱりカッコいいです……

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Posted by ブクログ 2022年08月14日

以前、蝉しぐれの周辺を調べた際に、蝉しぐれの映画化の折に出版されたムック本で、作家たちが好きな藤沢作品は?ときかれて、この本を挙げるひとが多いのをみて、私も気になって読んでみた。
事情があって脱藩した青江又八郎が、江戸に出て、ちょっとわけありな仕事斡旋業者、相模屋のタヌキ親父・吉蔵に頼んで、主に用心...続きを読む棒稼業を世話してもらいながら、そこでのアクシデントを体験していく連作集。
そのなかで、浅野家の浪人たちが吉良邸への討ち入りを計画していることと関わっていく。
同僚、細谷もユーモラス。全体にシニカルな明るさがある。
デビュー以降、暗い作風が続いた藤沢作品が、ここから転換点を迎えたと表される作品で、確かに明暗、重軽、乾湿のバランスが絶妙な作品。

奇妙な縁で、浅野の浪人たちを見知っていた又八郎が、討ち入りののち、本懐を遂げて練り歩く彼らを見た独白。
堀部にしろ、大石にしろただの男たちだったと思い返すと、命をかけて復讐ということを仕とげた男たちのけな気さが胸にせまってくるようだった。(p461)

国許に変えるも、意外にアッサリしたラストに驚き。
最後の女暗殺者はなんだろう?おりんはどうなったんだろう?

主人公が特になんの努力もなく、女にモテやすいのは藤沢作品共通のナゾ。

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Posted by ブクログ 2021年01月09日

藩主暗殺の陰謀を知ってしまった故に許嫁の父を斬り脱藩、刺客に追われる身となった青江又八郎。
江戸の裏長屋に暮らし、用心棒稼業で糊口をしのぐが、浅野内匠頭の刃傷事件からの浅野浪士討ち入りの噂が流布するにつれ、請け負う仕事に浅野、吉良両家の争いの匂いが立ち込める。
10篇の連作は忠臣蔵に関わる浅野浪士の...続きを読む動きと心情をとらえている。

そして青江個人は用心棒生活を続けるうちに時として感じる堅苦しい侍暮らしからの解放感と、そんな暮らしに満足してしまいそうな堕ちていく自分を良しとしないせめぎあいに心を痛める。
許嫁の娘が自分を仇として討ちに来るならば討たれようという気持ちになる理由の一つにはそんな自分の人生を終わらせたいという思いがあるのではないかと感じた。

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Posted by ブクログ 2017年01月26日

家の事情にわが身の事情、用心棒の赴くところ、ドラマがある。青江又八郎は二十六歳、故あって人を斬り脱藩、国許からの刺客に追われながらの用心棒稼業。だが、巷間を騒がす赤穂浪人の隠れた動きが活発になるにつれて、請負う仕事はなぜか、浅野・吉良両家の争いの周辺に……。

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Posted by ブクログ 2014年05月05日

時代劇の主人公はこうでなくては、と定番の心地よさがあった。敵の人相は大抵頬がこけてどす黒い。堅物すぎず、女性関係も程よく楽しむ。斬り合いの描写は長い立ち回りではなく、一瞬の勝負が多くリアルだった。

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