よき時を思う

よき時を思う

2,200円 (税込)

11pt

よき時、それはかつての栄光ではなく、光あふれる未来のこと。

いつか、愛する者たちを招いて晩餐会を――
九十歳の記念に祖母が計画した、一流のフレンチシェフと一流の食材が織りなす、豪華絢爛な晩餐会。
子どもたち、孫たちはそれぞれの思いを胸にその日を迎える。
徳子おばあちゃんは、なぜ出征が決まった青年と結婚したのか?
夫の戦死後、なぜ数年間も婚家にとどまったのか?
そしてなぜ、九十歳の記念に晩餐会を開くことにしたのか?
孫の綾乃は祖母の生涯を辿り、秘められた苦難と情熱を知る――。
一人の命が、今ここに在ることの奇跡が胸に響く感動長編!

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よき時を思う のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年10月21日

    徳子おばあちゃんが素敵すぎる。筆で書く手紙、90歳で開く華やかな晩餐会、状況が目に浮かぶ!
    全ては、徳子さんの教師時代に起因する。徳子おばあちゃんの素晴らしい先生ぶりもさることながら、登場人物全てが素敵すぎる。玉木少年への導き、吃音を治す練習法、人として立派だなぁと感じ行ってしまった。
    綾乃の兄弟、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月01日

    近江八幡の90歳の徳子ばあちゃんが記念に晩餐会を開きたいと言う。京都の高級レストランでかなり金をかけて。東京で暮らす孫の綾乃から見た家族たちの人生。

    素晴らし過ぎる。徳子ばあちゃんがステキだ。大らかなのに細かい所に目が届く。どういう小説なのか説明しにくいが、宮本輝らしい、人生賛歌だった。輝作品読み...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月04日

    は〜また素敵な本でした〜

    今色々あっても過去を胸にひめ、未来にむかって、よき時を思う人生を生きたいですよね✴️

    ぜひ〜

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    Posted by ブクログ 2024年01月17日

    長い描写のカクテルドレスもタキシードも超一流のフレンチも、結局は断絶を再生に導く序章だったのか、と思えるようになったのはやっぱり歳のせいか。二つの物語の底流に流れる生命の繋がりと縁の重さを感じた作品。

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    Posted by ブクログ 2023年12月06日

    宮本輝さんの本を初めて読んだのは学生時代、錦繍とかすごく大人になった気がしたのを思い出した。
    この本も何というか、とても上質な感じ。登場人物も、晩餐会という設定も、料理や建物や会話、すべて。
    四合院造りの建物も想像するだけでわくわくした。
    綾乃と先輩の関係もよかった。
    起承転結は曖昧だけど、それを上...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月24日

    読み終わったあと、なんとも豊かな幸福感に包まれました。
    とくに徳子さんと玉木シェフの関係。
    教師時代の教え子だった玉木少年は、幼くして両親が離婚し、母についたものの、その再婚相手から「お前はいらん」と目の前で言われ、祖父母に育てられる。
    さらに少年は重度の吃音で、どれほどの思いで生きてきたのだろうと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月04日

     あるインタビュー記事で、「いろんな人生が詰まったおもちゃ箱」と述べれています。

    法華経妙音菩薩品第二十四
    中国伝統の民家、四合院造り 
    来国俊の短刀
    端渓の硯
    竹細工の花入れ…など



    「見ていると幸福な気持ちになる。それはやがて『もの』ではなく幸福そのものになる。わたしはそういうものを探して...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月03日

    こんな教養があって、品のある人、
    未来の日本にいるのかな、と思ってしまう。
    徳子おばあちゃん絶滅危惧種。

    知ったような気になるのと、教養として身につける知識は全く違う。

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    Posted by ブクログ 2023年05月23日

    4.3
    それはやがて、
    「物」ではなく、もはや幸福そのもの
    となる…

    そんなモノたちが
    洪水のように溢れてる物語


    ◯四合院造りの屋敷
    ◯東山区・数寄屋造りの料亭や茶室
    ◯来国俊の懐剣
    ◯端渓の硯 筆 便箋
    ◯蘭亭序等の臨書の手本書 
    ◯与謝野晶子からシェークスピア、トーマスマン、プラトンまで…...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月06日

    「人は生きた様に死ぬ」と何処かで読んだか聞いたかした。この物語おしゃれだし丁寧だし美しい。登場人物の生きる姿勢が清い。しみじみ!!

    0

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