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Posted by ブクログ 2016年05月29日
人間社会で「普通にクマらしく」ホッキョクグマが生活する話(意味不明)。それも、人間社会にやってきたホッキョクグマが、色々ドタバタ冒険して人間と仲良くなりました系の話ではなく、人間社会で暮らしているクマが、日常生活の中で色々自分自身のことについて考えたり、今後のことに悩んだりするだけの話。ただそれだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月29日
2012.03.26. おもしろいです、ホッキョクグマの3代記。変に擬人化もされていなくて、ストレートなクマ視点(というのも、おかしいけど)で語られる奇妙な社会。オットセイが編集者だったり、現実との境界は曖昧で、不思議な世界に連れて行かれるような感じです。なにやら興味深い理屈屋さんで、亡命しながら自...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月03日
生涯最高の一冊。
読書が趣味と言いながら、この本で初めて多和田さんの文章を読みました。今まで体験したことの無いような日本語。どうにもならない20代後半の日常に、しなやかで楽しい光が射して、帰宅してから寝るまでの短い時間に夢中になりました。
書く、ということそのものを書いた作品はたくさんありますが...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月06日
まさか新年早々星五つをつけることになるとは。
サーカスと関わり合いを持ちながら生き続けるホッキョクグマの三代記。最後のクヌートだけやや例外であるものの、観客を楽しませようというこころは前の二世代とあい通じる所がある。
現実のような描写がある一方、「祖母の退化論」ではオットセイが出版社に勤めていた...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月03日
この作品に出てくるホッキョクグマ達が言葉を持ち、人間社会の境界線上を軽々と越えていく。色々なものがホッキョクグマを通して(時にはその周辺の人間を通して)異化されていき、既存の束縛から解放され切ったような、とても思いきりの良い価値観が作られていく。三代続くホッキョクグマの系図(最終章の主役はあのクヌー...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月26日
ホッキョクグマ親子三代の物語。多和田ワールドにすっかり翻弄されたが、ラストまで読むことを諦めないで良かった。熊の目を通して見ると、人間社会って奇妙で、不条理で・・ベルリン在住の著者ならではの鋭い視線に圧倒された。
1章「祖母の退化論」
冒頭の調教シーンからゾクリとさせられる。
「ある日、彼が変なもの...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月07日
以前によんだ著者の「言葉と歩く日記」で、この本を自身でドイツ語に翻訳する話しがあったので、読んでみた。
ホッキョクグマの視点からみた世界。
3部構成になっていて、母→娘→孫と3代にわたる話し。(ホッキョクグマの寿命は短いので、この3代は実は象徴で何世代にもわたって繰り返された物語が折重なっている...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月13日
ホッキョクグマの祖母、娘トスカ、孫クヌートのそれぞれの代を描いた3話から成る小説。
クマ?クマなんだよね?って感じの、何とも不思議でユニークな味わい。
人語を理解し文字を読み書きしながら、あくまでホッキョクグマであるところの彼等を主役にして、人間社会に生きるストレンジャーであることのユーモアとペーソ...続きを読む
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