エクソフォニー 母語の外へ出る旅

エクソフォニー 母語の外へ出る旅

1,078円 (税込)

5pt

エクソフォニーとは,ドイツ語で母語の外に出た状態一般を指す.自分を包んでいる母語の響きからちょっと外に出てみると,どんな文学世界が展けるのか.ドイツ語と日本語で創作活動を行う著者にとって,言語の越境は文学の本質的主題.その岩盤を穿つ,鋭敏で情趣に富むエッセーはことばの世界の深遠さを照らしだす.(解説=リービ英雄)

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エクソフォニー 母語の外へ出る旅 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    フランス語がわからない著者がその環境に10日間ほどいたときの、夢の話が興味深かった。"ちょっと空気が震えただけで、泣いたり、喚き散らしたり、人を殺したくなる"という一文の凄み。ぐっとくるを通り越してなんかもう、ウッとなった(もちろんいい意味です)ここからもいい意味で、わりと怒りを

    0
    2021年12月03日

    Posted by ブクログ

    日本語とドイツ語で創作する作家の母語をはなれることと、そこから何かを生み出すことに関するエッセイ集。

    エクソフォニーとは、母語を離れた状態を表す言葉のようだが、フォニーというところに、音楽的なニュアンスがあって、シンフォニーとか、ポリフォニーといった調和感ではないのだけど、一種の緊張感と解放性のあ

    0
    2021年11月28日

    Posted by ブクログ

    世界各地の地名をタイトルに、その土地にちなんだエッセイをまとめた第一部と、ドイツ語という言語にフォーカスしたエッセイをまとめた第二部からなりますが、個人的には多和田さんご自身の着眼点の面白さがより詰まった第二部が面白かったです。

    冒頭からずっと読んでいて、色々な単語に対する好き嫌いの記述が本書中に

    0
    2021年10月19日

    Posted by ブクログ

    140ページに、「速く読み過ぎてはいけない」とあります。

    ケータイでスクロールしながらヤフーニュースを流し読みしているうちに、本を読むときも加速しすぎて、意味を捉えることができないことが多くなりました。目が先に行っちゃう、って感じ。

    は?

    「書くという作業は、作者とは別のからだである言語という

    0
    2021年04月15日

    Posted by ブクログ

    日独バイリンガルでドイツに渡り、母語を日本語としながら日本語とドイツ語の両方で小説を書く作家の「言葉を越境する」ことから広がる視界、言葉をめぐる冒険のエッセイ。
    自身が当たり前のように接していた言葉、日本語、外来語について紐解かれていくのが非常に興味深かかった。
    自身の知識では抑えきれていない部分も

    0
    2021年01月17日

    Posted by ブクログ

    日本語‐ドイツ語のはざまで、ドイツ語から日本語を、日本語からドイツ語を照射しそれぞれを解放していく。

    言語の、生きられたコードとしての不自由さのいっぽうで、コードそのものに宿る固有の何か、をあぶりだしていく。

    幼児の言語習得の過程では、分節をふやしていくのではなく
    分節を忘れる―区別をしなくなる

    0
    2020年08月16日

    Posted by ブクログ

    多和田葉子さんは
    1993年に芥川賞を受賞した著名な作家なのだが
    私は恥ずかしいことに
    多和田さんの存在を
    「2018年の全米図書賞翻訳部門を受賞」
    のニュースをネットで見て初めて知ったのだった。

    多和田さんは早稲田大学でロシア語を学び
    ロシア(当時ソ連)ではなく
    ドイツ(当時西ドイツ)に留学。

    0
    2020年03月14日

    Posted by ブクログ

    ヨーロッパと日本の言語を巡る状況を概観するとともに、いろんな物事が統一とか硬直に向かっていくことを危惧し、それとは全く逆の瑞々しい価値観を提示している。外国語を学び、外国語と母国語の間で考えることで、一つの文化を相対的に見ることができる。ここからはかなり教訓的な考えを取り出せるだろう。だが本書の特徴

    0
    2014年03月13日

    Posted by ブクログ

    「90年代を代表する文学はどんな文学かと聞かれたら、わたしは、作者が母国語以外の言語で書いた作品、と答えるのではないかと思う」

    と言い切る多和田葉子氏の著作で、解説は英語を母語としながら日本語で捜索活動を続けるリービ英雄氏。
    『エクソフォニー』という表題は耳慣れないが、副題は「母語の外へ出る旅」。

    0
    2013年03月31日

    Posted by ブクログ

    「エクソフォニー(exophony)」
    聞き慣れない言葉だが、「母語の外に出た状態一般」、そして「母語以外の言語で文学を書く現象」を意味するらしい。

    日本語とドイツ語で創作活動を続けてきた著者の多和田葉子さん。

    様々な言語文化と接する中で見えてきたもの、感じたことを鋭い洞察力で文字に起こしている

    0
    2023年07月30日

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