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ついに待望の文庫版登場! 世界的ベストセラー『サピエンス全史』に続いて著者が放つ「衝撃の未来」。カズオ・イシグロ、ビル・ゲイツ、ダニエル・カーネマンが絶賛する面白さと深い考察。
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Posted by ブクログ
サピエンス全史は全体的に過去から現在までのホモ・サピエンスの歩み、ホモ・デウスは未来にどうなっていくのかが全体のトピックとなっています。「ホモ・デウス」を直訳すると「神の人」という意味なのですが、古代エジプトやメソポタミア、宗教改革時のヨーロッパの状況等、様々な角度からの深い歴史考察に対し、何か自分...続きを読むも頭が良くなったと錯覚しちゃう良書です。㊦巻も楽しみだな~。
サピエンス全史と内容のかぶる部分も多い。だが本書の主張に即して最適化されており、既視感はありつつも別角度から眺めている感じだ。 未来のことを考えるために過去のことについて入念に分析・考察している。そう、サピエンス全史は「解説」で、これは「分析」や「考察」と表現するのがふさわしい気がする。その分より抽...続きを読む象的で難しい気もするが、著者の他の作品と同様にとてもわかりやすく書かれている。 下巻も楽しみ
この作者は物事の芯をとらえるのがうまいのだと思う。一見複雑な事柄が、一つのことに焦点をあてる事で単純明快に浮かび上がり、他の事柄と自然と繋がるように思える。 下巻が楽しみ!
疫病と飢饉と戦争に脅かされなくなった人類。 このあとの未来でコロナが流行ったけど、抑え込んだもんねー。 行き止まりの道々を潰しながら導かれる論説が大変わかりやすく興味深い。詳しくは下巻を読み終わってから。
サピエンス全史の続編的な本。人間は3つの革命で地球を支配して、更なる高みを目指す。それは、神となることだ。果たして、それは可能なのか。 科学革命、そして、IT革命。AIも登場して、地球上にある森羅万象を明らかにして、コントロールしてゆく。全人類がそうなるわけではない、一部の人間が神になるだけだ。恐ろ...続きを読むしい未来。
一貫して読みやすく言いたいこともかなりクリアーになっていたと思います。つまり人類はようやく最近になって(大規模な)飢饉、疾病、戦争をなくすことに成功した。さて次は何を求めるのか、ということで著者があげているのが不死、幸福、神性の3つです。この3つのキーワードは多少誇張されているとは言え、方向性として...続きを読むは同意できました。つまり寿命をいかに伸ばすか、幸福度をいかに高めるか、そしてその2つを達成できればできるほど人類は神に近づく、という論調ですが、これが全世界に当てはまるかといわれるとNOという印象は持ちました。つまりここで書かれていることの多くは一神教の宗教が浸透している地域の未来予想図であり(キリスト教、ユダヤ教、イスラム教等)、日本のようにいまだにやおよろずの神の影響が少なからず残っている国においては、正直あてはまらないでしょう。ハラリ氏は、アニミズムは原始的な部族の間にしか残っていないと思っているのかもしれませんが、日本のような先進国でもその痕跡は色濃く残っている事を学ぶべきでしょう。 しかしそれは除いたとしても、書かれていることや著者の問題意識は非常に鋭いと思いましたし、学ぶことも多かったとは思います。世の中には主観と客観の2つだけではなく、第3の領域として「共同主観」がある、という記述は興味深かったです。貨幣を例にとっていますが、皆が「その貨幣は有効である」と信じているから実際にその貨幣が機能する、しかしその幻想が崩壊した瞬間に貨幣は機能しなくなる、ということで岩井克人さんの貨幣論を思い出しました。岩井さんは言語や法律も同じカテゴリーに属すると述べていますが、ハラリ氏も同様の見解を示していました。下巻も楽しみです。
人類がどこに向かうのか歴史から考察している本。考えさせられることが多く読みごたえがある。 以下、印象的な一文。 人間はつねにより良いもの、大きいもの、美味しいものを探し求める。人類が新たに途方もない力を手に入れ、飢饉と疫病と戦争の脅威がついに取り除かれたとき、私たちはいったいどうしたらいいのか?
人類が世界の完全なる支配者に進化してきた過程を考察した前著「サピエンス全史」の続編。 まず、本編が著されてから6年後に書かれた冒頭の「文庫版への序文」で新型コロナ拡大とロシアの侵略戦争への危惧と克服を期して始まる。そして第1章で「この予測は予言というよりも現在の選択肢を考察する方便という色合いが濃い...続きを読む。この考察によって私たちの選択が変わりその結果予測が外れたなら考察した甲斐があったというものだ。予測を立ててもそれで何一つ変えられないとしたらどんな意味があるというのか。...歴史を学ぶ目的は私たちを押さえつける過去の手から逃れることにある。...歴史を学んでも何を選ぶべきか分からないだろうが少なくとも選択肢は増える」と言っているが、著者のこの大変に誠実な姿勢に読む者の信頼と期待はいやが上にも増す。 人類を世界の霊長たらしめた最たる能力は、認知革命により宗教や国家のような共同主観的な虚構の物語を作りえたことだと解く。そのことで他の動物が持ち得ない団結や規律、隷属関係さえも可能なったと。しかし、そのことが最大多数にとって幸福だったとは決して言えない。 序盤の明るく楽観的な論調はどんどん消え去り下巻へ続く。 心理学的レベルでは、幸福は客観的な境遇よりもむしろ期待にかかっている。私たちは平和で裕福な生活からは満足感が得られない。それよりも、現実が自分の期待に添うものであるときに満足する。あいにく境遇が改善するつれ期待も膨らむ。...この先何か手を打たない限りこの先どれほどの成果を上げてもやはり私たちの不満は少しも解消されないかもしれない。 ミル「幸福とは快楽と、苦痛からの解放とにほかならず、快楽と苦痛以外には善悪は皆無である」 これはすべて進化のせいだ。私たちの生化学系は無数の世代を経ながら幸福ではなく生存と繁殖の機会を増やすように順応してきた。生化学系は生存と繁殖を促す行動には快感で報いる。だがその快感は束の間しか続かない。 この予測は予言というよりも現在の選択肢を考察する方便という色合いが濃い。この考察によって私たちの選択が変わりその結果予測が外れたなら考察した甲斐があったというものだ。予測を立ててもそれで何一つ変えられないとしたらどんな意味があるというのか。 歴史を学ぶ目的は私たちを押さえつける過去の手から逃れることにある。...歴史を学んでも何を選ぶべきか分からないだろうが少なくとも選択肢は増える。 私たちの知る限りでは無数の見知らぬ相手と非常に柔軟な形で協力できるのは サピエンスだけだ。私たちが地球という惑星を支配しているという事実は不滅の魂や何か独特の意識ではなく この具体的な能力で説明できる。 それでも何十年何百年を経つうちに意味の Web がほどけそれに代わって 新たな Web が貼られる。歴史を学ぶというのはそうしたWebが張られたり 解けたりする様子を眺め ある時代の人々にとって人生で最も重要に思える事柄が子孫には全く無意味になるのを理解することだ。 だが、物語は道具にすぎない。だから物語を目標や基準にするべきではない。私たちは 物語がただの虚構であることを忘れたら現実を見失ってしまう。
オーディブルで拝聴。歴史を学び、歴史から自由になる。 人間はどんな生き物で、何を克服してきて、どうなっていくのか。 人類は発展しすぎて、民主制も機能しづらくなってきているんだろうな、というのは実感もあったり。この辺をAIで解決していくのかな。
人類はどう生きてきて、どこへ向かっていくのか。ざっくりそんな話。上巻なので、どう生きてきたかの部分を詳しく語っている。ところどころ難しいが、納得の行く解説も多々あり、歴史や人類の成り立ちについて新たな視点で考えることができる。
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ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来
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