私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?

私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?

968円 (税込)

4pt

パンク歌手から芥川賞作家、そして唯一無二の文人へ。町田康、はじめての自分語り!

独特な文体・語法と奇想天外な物語で幅広い読者を有し、多数のヒット作を発表してきた作家・町田康。一度読んだらやみつきになる、あの唯一無二の文学世界は、いかにして生まれ、進化してきたのか。町田ファンならずとも、文芸ファンなら誰もが気になる謎について、作家自らが内面を「暴露」する注目の一冊。本書では、人生初の試みという「自分語り」を幼少期から還暦を迎えた現在まで、好きだった本や作家、自身の作品解説といった文学世界はもちろん、影響を受けた民謡・浪曲・落語・ロックなどの芸能世界も取り込みながら、徹頭徹尾、町田ワールドを全開していく。

【目次】
本との出会い
夢中になった作家たち
歌手デビュー
詩人として
小説家の誕生
創作の背景
作家が読む文学
芸能の影響
エッセイのおもしろさ
なぜ古典に惹かれるか
古典の現代語訳に挑む
これからの日本文学

...続きを読む

私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか? のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    小学生の時に早く歴史の授業が始まらないかと低学年の頃から考えていたの同感。
    そして特にこの中で気になったのは、北杜夫さんの本に関する事が書いてあった辺り。
    影響されて、思わず『船乗りクプクプの冒険』を電子に入れちゃったぐらいだ。

    0
    2023年11月07日

    Posted by ブクログ

    過去に何冊か町田康の本を読んだことがあり、この本で久々の再会。
    読み始めた時は面食らったというか、あらぬ方から世界を見つめて言語化されている印象があったけれども、徐々に視点が合う(この本でいう「わからんけどわかる」)感じがして、読書として楽しめました。
    文学の役目として、「この世の熱狂から離脱する」

    0
    2022年08月30日

    Posted by ブクログ

    北杜夫作品を笑いながら読んでいたら「そんなの読んだら頭おかしくなる」と親に心配された。というエピソードを取り上げられていましたが、私は町田氏の作品で同じ経験をした人間です。

    0
    2024年01月07日

    Posted by ブクログ

    町田康による自分語りを文学論というか自分がどのように文学と接して来たかに合わせて語られる。
    オートマチックな表現への警戒感に満ちあふれていて、それは思考停止というか、わかったふりをして考えるのをやめてしまうことへの警戒感でもある。とはいえ、オートマチックで何となく済ますということの必要性も理解はされ

    0
    2023年02月15日

    Posted by ブクログ

    「私小説」が何であるか
    それは我が身にふりかかった出来事を書くだけでなく
    その出来事を通じて
    自分が何を考えたかというのを書くのが重要なんだ
    …ということでは実はない
    むしろ大正から昭和にかけて私小説の代表作とされるものは
    作者のいちばん肝心な意見がオミットされていることが多いのだ
    書いたほうが野暮

    0
    2023年01月15日

    Posted by ブクログ

    なかなか面白かった。あらゆる人にと言うより、かなりピンポイントな人に届きそうな本だと思います。作者のこってりとした物語のつくり方が少し分かったような、分からないような……。

    0
    2022年08月25日

    Posted by ブクログ

    私の文学史
    なぜ俺はこんな人間になったのか?

    著者:町田康
    発行:2022年8月10日
    NHK出版新書681

    小説家の町田康氏が、NHK文化センター青山教室で、2021年10月~22年1月にかけて12回にわたって行った講義をもとに、修正・加筆して書籍化したもの。この作家はエッセイを読むとギャグに

    0
    2022年11月21日

    Posted by ブクログ

    氏の著作には数作触れただけなんだけど、それだけでも、独特の世界観は垣間見える。それが好きかというと、そこはまた別問題なんだけど。本書も当初は読むつもりはなかったけど、やはり書評で見かけて、その内容に惹かれて入手。やはり独特の文学論で、氏が世界観を入手するに至る経緯を、面白おかしく追体験できるという結

    0
    2022年10月24日

    Posted by ブクログ

    文体に影響を受けた町田康
     随筆でも小説でも本当のことを書くとおもろいなどは、私が常づね考へてゐた事に一致してゐて、せやなと共感した。おもろい詩の四条件はなるへそと思った。
     しかし、本に引用されてゐる北杜夫の小説もアホみたいな詩も「本音街」もチャンドラーも、私からするとあまりぴんと来ず、ホンマにお

    0
    2022年09月18日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     12回に亘って語られた内容を文章化したものです。
     
    「オートマチックでない言葉遣い」で「脳のバリア」を突破することが重要とのことでした。

     あとは、クスクス笑える語り口はさすがだなあと。本書でもよく笑いましたw
     
     それにしても表紙の町蔵さんかっけえ。アラーキー撮です。

    0
    2023年08月15日

私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか? の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

NHK出版新書 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

町田康 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す