菊葉荘の幽霊たち

菊葉荘の幽霊たち

550円 (税込)

2pt

友人・吉元の家探しを手伝いはじめた”わたし”。 吉元が「これぞ理想」とする木造アパートはあいにく満室。 住人を一人追い出そうと考えた二人だが、六人の住人たちは、知れば知るほどとらえどころのない不思議な人間 たちばかり。彼らの動向を探るうち、やがて”わたし”も吉元も、影のようにうろつきはじめている自分に気づき……。 奇怪な人間模様を通じて、人々の「居場所」はどこにあるかを描く長篇。 (解説・池田雄一)

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菊葉荘の幽霊たち のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2017年04月21日

    あ、り、え、な、い~~っ!!!

    ありえない・・・けど、めっちゃ角田さんの色濃い作品で
    圧倒される。。。

    この女、結構コワい・・・けど、角田さんもとぼけててキレる人なので結構コワい、かも・・・似てるんだったりして?ww

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    Posted by ブクログ 2013年08月17日

    におい。

    仕事をくびになり「暇」になった「わたし」は、ここに住みたい、という友人・吉元のために、空き室のない「菊葉荘」に忍び込み、住人の動向を探る日々を送る。

    「鍵を鍵穴に差し入れ、扉を開けると、よそよそしいにおいが染み出してきてわたしをつつんだ。~大きく息を吸いこみ、自分のものらしいにおいを嗅...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月27日

    瓶やカプセルに入り、波間を胃の中を浮遊している感じ。“普通”をどことなく嫌悪しつつもそこに浸っているが、決して交わらない...。この終わり方は好きだなぁ。この衝動が生きる力になる。

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    Posted by ブクログ 2019年01月22日

    友人の家探しで目をつけた木造アパートはあいにく満室。住人を一人追い出そうとするが、六人の住人は不思議な人間たちばかり。奇怪な人間模様を通じて、人々の居場所はどこにあるかを描く長編小説。
    何気なく街を歩く人々も、住まいという居住空間に戻ればその性質を剥き出しにする。だからこそ、住む場所は自分のアイデン...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月08日

    一気に読んだ。
    自分の気持ちとか考えていることってこんなにもわからず迷ったり、他人のことがこんなに理解できなかったり無関心になることってあるのか?
    というところで置いてけぼりになってでもなんか面白くてずっと読んでしまうといういつも通りのやつでした。

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    Posted by ブクログ 2015年08月18日

    さらっと読み終えたが、多分、すごく難しいことが書いてある。
    6分割された小さなアパート、その1室1室にある異質な世界。
    お互いに無関心、アパートは単なる入れ物でしかない。
    別次元とでも言いたくなる。
    学生でもない人間が大学に紛れ込んでも何の不思議も抱かれない不思議。
    自分でさえ、どこから来てどこへ行...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年01月27日

    なぜか菊葉荘に住みたいという話。

    よくわからない展開が、よくわからないけど流れてゆく。

    最後まで、よくわからなかった。

    すっきりとはしないけど、読み終わったら満足した。

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    Posted by ブクログ 2012年07月25日

    とらえどころのないふわふわした幽霊のような良くも悪しくも東京。大都会の一面がきれいに切り抜かれている。いつの間にか物語は終わっており、正直なところ消化不良な感じ。だけどこのモヤモヤした雰囲気、空気が不思議に良かった。

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    Posted by ブクログ 2011年08月01日

     菊葉荘というボロだけどどこか趣のあるアパートに友人の男を住まわすために、満室の菊葉荘の住民たちを追いだそうと工作する女の話。
     女は菊葉荘に住む大学生男子に、学生を装って取り入り半同棲を始める。何やってるんだろうと思いながら一緒にご飯を食べてセックスをして、たまに大学まで行って、菊葉荘の住人達を監...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    またまた角田サンの小説のレビューです。
    この小説はいつもの角田サンらしさ満載なのですが
    ところどころ、笑ってしまうコミカルなところが
    あるのが自分にとっては少し驚きでした。

    角田サンの小説に登場する女性は
    みんな、何かに敏感で何かに無頓着で
    自分だったら、きっと好きにはならないだろうな...続きを読む

    0

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