アフター・メルケル 「最強」の次にあるもの

アフター・メルケル 「最強」の次にあるもの

2,640円 (税込)

13pt

4.0

16年にわたる「女帝」の政治が遺したものは、「一強の経済」と「負の遺産」だった。
世界が混迷を深めるなか、新政権率いる“欧州の巨人”はどこに向かうのか?
そして日本は何を学ぶのか?

本書は、日本を代表するマーケット・エコノミストの1人で、長く欧州を見てきた筆者が、メルケル引退をドイツという一国家のみならず、EU史における1つの節目と捉え、過去を総括し、現状を整理した上で、未来を展望するもの。

「欧州の病人」と呼ばれたドイツ。シュレーダー政権は、労働市場に切り込む抜本的な改革により経済の立て直しを進め、次のメルケル政権にしっかりその果実を引き渡した。その後、メルケルは16年にわたりドイツを、そしてEUを代表する政治リーダ―として君臨。この間に、ドイツ経済はEU(ユーロ)という枠組みにも守られながら輝きを取り戻し、メルケルは世界にその存在感を示し続けた。しかし、その裏側では、欧州難民問題に象徴されるEU内での孤立化、米国(トランプ政権)との微妙な軋轢、中国との接近など、その将来を危うくしかねない様々な芽を生み出してきたのも事実だ。

いったいメルケル政権は、次の時代に向けて何を遺したのか? それは果実か、それとも負債か? そしてドイツ経済の復活に、日本は何を学べるのか?
まさにショルツ新政権が発足したこのタイミングで、「メルケルなきドイツ」「メルケルなきEU」を展望し、英国離脱で岐路に立たされているEUにも鋭く切り込む。

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アフター・メルケル 「最強」の次にあるもの のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    経済についての知見に乏しい私には非常に難しい本でした。知らない単語を調べながら読んだりしていたのでかなり時間がかかりました。正直半分も理解できたかどうか怪しいですが、自分なりに学びは多かったと思います。
    4〜5章が特に難しいです。

    0
    2023年07月29日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    EU=ドイツらしさを強いる「監獄」 と「看守」地経学的な反覇権国
    横の亀裂:南欧の債務者と債権者が求める財政緊縮
    盾の亀裂:東欧との無制限難民受け入れ問題
    斜めの亀裂:大国 独仏と豊かな小国(新ハンザ同盟)の意思決定問題

    永遠の割安通貨ユーロ
     金融政策を決めているのはドイツではなくECB
    世界最

    0
    2022年03月19日

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