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Posted by ブクログ 2023年04月06日
【大阪2児餓死事件】(Wikipedia)
大阪2児餓死事件とは、2010年7月30日に発生した大阪府・大阪市西区のマンションで2児(3歳女児と1歳9カ月男児)が母親の育児放棄によって餓死した事件。
本作品は、この事件を基に描かれたフィクションである。
タイトルは『つみびと』
表紙に大きくそう書か...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月03日
お正月に読む本ではありませんでした。
どこからがフィクションなのか分かりませんが、これが現実の話だとしたら救いがありません。母も子も、余りにも可哀想すぎます。不幸な生い立ちがまた不幸を呼ぶだけではないのは母の兄を見れば分かりますが、そこから抜け出すのは相当の覚悟と運も必要。そして、一旦落ち始めると止...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月26日
もっと周りが手を差し伸べられていたら…。いや、その手に気付けなかっただけなのかもしれない。気付こうとしなかったのか。やっと気付けた母のように娘もいつか救われるかもしれない。生きていれば。小さき者たちにはその日はやってこないけど。こんな過去があったらそうなるか…と同情しそうになる度、小さき者たちの叫び...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月13日
実際にあった大阪二児餓死事件を題材にした作品で、
当時かなりセンセーショナルで忘れられない事件。
山田詠美さんがこの事件を『つみびと』という作品にしていることを最近知り、読んでみた。
亡くなった子供の視点、事件の犯人である母親の視点、そして犯人を育てた母親の視点の3つの立場が
順番に繰り返される構...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月16日
傷つき続けた子どもたちの物語。
誰か助けてと、
読みながらずっと思った。
*
学生時代以来、
とても久しぶり読んだ山田詠美は、
読みやすさと説得力を強化していた。
専門家として日常的出会う、
傷ついた心を、
ここまで表現してくれてありがとうとさえ思った。
だからこそ巻末の、
対談の不思議な...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月08日
山田詠美さんの「書く力」にただただ感心するばかり。これを小説にした意図が見えない、という感想も散見されるが、ひとまずは、この重たい事件を、複数視点から、このボリューム感で書ききったという点が賞賛されるべきだと思う。最後の対談でご本人もおっしゃるように「いちいち言わなきゃわかんない」一つ一つの出来事、...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月25日
珍しく文庫を待たずにハードカバーで購入したもの。山田詠美のファンだけど、これは良い意味で山田詠美らしくない作品。でも、山田詠美にしか書けなかったとも思う。
それだけ大切に、出来るだけ事実に基づいて書かれたのかと推測した。女性として、母として生きることの難しさ、子育てが容易に女性を孤立させてしまう怖...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月27日
血か、連鎖か、環境か。
体の奥底に固く積み重なってきたものを、一枚一枚針で突っつくようにしてめくってゆく。
どうして自分はこうなってしまったのだろう。
助けを求めるというのはそう簡単ではなかった。わかっているのに止められない。
吹き出す痛み、苦しみ、叫ぶ声。当事者では、あるいは当事者であればこそ、表...続きを読む
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